【高木真也】関西電力は16日、2013年9月中間期の連結業績予想を上方修正し、純損益が150億円の黒字になる見通しだと発表した。今春に実施した電気料金値上げに加え、猛暑で料金単価の高い家庭向けの販売電力が増えたことで収益が改善した。
関電の前年中間期は1167億円の赤字。今年も7月末の時点では、休止中の原子力発電所の代わりに動かす火力発電の燃料費負担が重荷になって、320億円の赤字になるとしていた。中間期としては今年、2年ぶりの黒字を見込む。
販売電力量は、景気回復の遅れや節電の定着で前年同期より1・5%減るが、5月に家庭向け(平均9・75%)、4月に企業向け(平均17・26%)の電気料金を値上げしたことで、売上高が1兆6100億円と前年同期より14・5%増える。
さらに、料金単価が高い家庭向けの電力消費が猛暑で増えたため、利益が従来予想より230億円増える。