錦秋の候皆様方におかれましては益々のご健勝の事とお慶び申し上げます。
さて早速ですがこの度WhitehackerZ養成学院は事実上解散をする運びとなりました。誠に残念ではありますが約2年という歳月にわたり国防の為、情報セキュリティ業界発展の為及ばずながら奮闘して参りました。短い時間ではありましたが、様々なドラマがございました。
様々な企画を打ち出して何とか人材育成の一翼を担えればと思って動いて参りましたが、解散の決め手となったのは、セキュコン2013スポンサーのお断り事件であります。
この事件をきっかけに、我々が情報セキュリティ業界で未だ異端児扱いをされ認められた組織では無いという事を思い知らされました。これがトリガーをなり、何とか日の目を見るまでは辛抱して一致団結しよう!という社内の雰囲気がいとも簡単に足元から音を立てて崩れ去っていく様を一同はただ黙って見ているしかすべがありませんでした。
やり残したことがないか?と言われるともうお答えのしようがないぐらい後悔の念でいっぱいです。心残りは、我々が運営するハッキングチャレンジサイト8946にてまだまだ勉強中の方々が推定3000名程度いらっしゃるという事であります。この様なお勉強中に一方的にサイト閉鎖に追い込まれる事をお許しください。
大変罪深き事をやろうとしております。学びの道を志す者を岩山から蹴落とす様な事を選択した我々に教育機関を名乗る資格はございません。
これから更にサイバー攻撃は高度化し悪の組織の技術力は日増しに磨かれていくことでしょう。これらに対抗する真のホワイトハッカーが必要と叫ばれる中、数年後、数十年後に現れる真のホワイトハッカー達が、ホワイトハッカーを目指したきっかけは?と問われた時、『随分昔、Whitehackerz養成学院という学校がありそこが運営するハッキングチャレンジサイト8946を知った時です。』と答える事を想像するだけで幾ばくかの達成感が込み上げてきます。
我々が残した軌跡は確かにあります。
殺伐とした高度情報社会にもたらした一粒の希望。それが我々だったのです。
様々な賛否両論頂いてはおりますが議論の渦中には常に我々がおりました。常に議題を提供出来ました。それにより様々な意見交換がなされ、スタンダードな考え方の定着に貢献致しました。
しかしながら、この様な事を繰り返しても技術は日進月歩で発達し守る側攻める側イタチごっこが続いております。このくだらない状況に終止符を打ち大きく変革をする為に我々は身を引くのであります。
くだらない馬鹿馬鹿しい状況を打破する為に
我々は形を変え場所を変え時間を変え皆様に真の安全なインターネット社会をご提供致します。そこで我々が取りかかる事柄はサイバー事案に関連する法案の確立の為国会への議員の送り込みです。
ここに高らかに次期選挙への立候補を高らかに宣言しWhitehackerz養成学院最後の言葉と致します。
長きにわたり御迷惑お掛けして本当に申し訳ありませんでした。
Whitehackerz養成学院 校長 田口雅章