申請エリアは南北約300キロメートル、東西約80キロメートル。総面積は約6000平方キロメートルに及び、認定されれば国内最大のジオパークになる。見どころとして浄土ケ浜など48カ所の「ジオサイト」と、ジオサイトエリア内にある潮吹穴など130地点の「ジオポイント」を指定した。
■「奇跡の一本松」ジオポイントに
岩手県沿岸南部、宮城県と接する陸前高田市の「高田松原の一本松(通称、奇跡の一本松)」もジオポイントの1つだ。東北を代表する海水浴場として知られ、樹齢数百年の松が約7万本並ぶ国指定名勝地だった高田松原は、大震災の津波で1本の松を残して軒並み押し流されてしまった。残った1本も塩害で枯れてしまったが、復興のシンボルとして復元・保存されることになった。一時中断していた作業は5月27日に再開され6月末に完成、7月中旬にも完成式典が行われる予定だ。
現地で語り部ガイドを務める陸前高田市観光物産協会副会長の実吉義正さんは「市民の安全を第一に考え、被災した市庁舎や市民体育館などは軒並み取り壊された。大震災の傷痕が次々と姿を消していく中、改めてこの一本松を大事にしていかなくてはならないと実感している」と話す。
語り部ガイドは昨年4月、地元の有志4~5人で再開した。この1年間に受け入れた視察・観光客の数は1300団体2万5402人。「1日に3、4回案内する時もある」(実吉さん)という。訪れた人の多くが、やはり「被災地に来るのにはためらいがあった」という。しかし実吉さんは「とにかく足を運び、被災地の今を自分の目で見てほしい。そして、自然に対する畏敬(いけい)の念を失ってはならないということを感じ取ってほしい」と話す。
大槌町も中心街が壊滅的な被害を受けた。がれきなどはおおむね片付けられ、今はただ、むき出しになった家屋の基礎部分ばかりが一面に広がる――。そんな光景にあちこちで出くわす中に、ぽつんと残った旧町役場もジオポイントだ。津波でことごとく破壊され、鉄骨がむき出しになった建物の前では、誰かが供えているのだろう、今もかれんな野の花が風に揺れている。
約5000万年前のマグマ活動でできた白い流紋岩が林立し、江戸時代の霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆した浄土ケ浜は、大震災で遊歩道が約50センチメートル沈下した。現在、復旧整備が急ピッチで進む。同時にバリアフリー化も進め、7月にはビジターセンターから浜辺まで車いすで行けるようになる。
ジオツアー、ジオパーク、ジオポイント、ジオサイト、三陸ジオパーク、津波、山内隆文
琵琶湖東岸にある滋賀県近江八幡市。この城下町で、こんにゃくと言えば赤色だという。「子どもの頃から赤と思っていたから、黒っぽいのを見た時は衝撃でした」という人が多いのにはビックリ。全国的にも珍しい赤こ…続き (10/13)
昼食のため立ち寄った大阪市内のカレー店。付け合わせが福神漬けではなく白菜のピクルスだった。そういえば昨日食べたラーメンも白菜入り。気になって調べてみると関西、特に大阪は白菜の消費が全国トップだと分か…続き (10/6)
来年、創立100周年を迎える宝塚歌劇団。タカラジェンヌが華麗なステージで夢の世界へいざなう。舞台に立つ方法はただ一つ、宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)を卒業するしかない。入試倍率は約20倍の難関だ。合格…続き (9/29)
各種サービスの説明をご覧ください。