2013-09-30
■[お知らせ]ライター廃業します
一部ご存じのかたもいらっしゃるかと思うんですが、わたくしこの数年間いわゆるフリーライターをしてました。
ビジュアルファンブックってやつも手伝ったことがあります。具体的に何を手がけたとは言えませんが。
が、このあいだ最後(になると思われる)仕事が片付いたので言ってしまおうかなと。
ライターは廃業します。
廃業の理由は大きくふたつありまして、ひとつは健康上の理由。
基本的に僕は自宅で作業してるんですが、一時期体調を大きく崩しまして、この仕事続けてたらますます悪化するのが避けられないと思いまして。
死ぬのはかまわんのですが、死ねないで具合悪いのはイヤなのです(笑
自宅とは別に仕事場借りて通勤すれば少しはマシになるのかもしれませんが、あいにくそこまで儲かってないので……(汗
そしてもうひとつは、自分の手がけたジャンルで自分に出来ることはやり尽くしたと思うことです。
僕の主戦場では、もはや職業ライターは必要ない時代になったと感じます。
何故なら、ライターに本来求められること――いい構成であるとかレイアウトであるとか紹介文章であるとかは、読者さんは気にしないからです。クリエイターさんが発する情報がどれだけ載っているかと、あと局部の消しが薄いとか(笑)そういう付加価値しかみんな興味ないんだなーって痛感したんですよね。細かいところを気にするのは同じ出版関係者くらいじゃないですか?(笑えない
であれば、本を作る作業者は誰であっても構わない。『大図書館の羊飼い ビジュアルファンブック』みたく全イベントCGを同じ扱い(大きさ)で並べるとか、それ誰でもできるじゃんっていうか、もはやベルトコンベアですよ、僕に言わせりゃ。
まあベルトコンベアでも仕事あれば食えるっちゃ食えるんですが、そういう単純作業にはそんなにお金は落ちてこない。誰でもできる仕事なんですから、当たり前ですよね。仕事が少ないのは僕が営業下手だったってのもありますので(この業界で一番大事なのはコネというかクライアントをどれだけ持っているかだ、というのは割と真理)一概に業界構造のせいにはできないんですが。
そういうことなら、無理してこの仕事続ける意味はないかなと。業界の人たちと仲良くしたいわけでもないしっていうか、インタビュー仕事はむしろ苦手なほうなので。時間掛かるし(俺テープ起こしが苦手なんすわ)、だいたい基本的に他人と顔合わせるの怖いし(笑)。とはいってもクオリティに関しては自分の可能な範囲で最善を尽くしたつもりではございますが。
もっとも辞めるというのは僕だけの選択なので、この業界でライター続けてく人をdisりたいわけではありません。
むしろこんな夢のない業界でまだ頑張れるという点においては尊敬します。嫌みでも何でもなく。そこはご承知おきください。
というわけで、しばらくはなんか別の仕事しながら、いずれ別の形でリベンジしたいと思っとります。5年後か10年後か分かりませんが。
こういうお知らせを載せること自体格好悪いなってのは自分でも分かってるんですが、まあ僕らしいかなということでご容赦いただければ幸いです。