細麺なのに最後までコシがあります
皆さんこんにちは。サンマーメン特集の後半は、本場の横浜のお店をレポートします。横浜でサンマーメンを検索してみると本当にたくさんのお店がヒットしてびっくりしました。今回は、その中でも老舗で有名な「玉泉亭」にお邪魔しました。
テーブル席がメインの広い店内はお昼過ぎの時間にも関わらず多くのお客様で賑わっていました。地元の方に愛されているのが伝わってきますね。
こちらのお店の創業はなんと大正7年。当時は西洋料埋、中華料理、日本料埋がそろう大衆食堂でした。「三国料理」を扱う店として有名になりました。そして二代目の時にサンマーメンを始めてから、ずっと人気のメニューとなっているそうです。かなり古い歴史があるんですね。
「あっという間にできちゃうのよ」と店長の井田さんがおっしゃるとおり、注文してからすぐにおいしそうなサンマーメン(600円)が運ばれてきました。年季の入った器も味があってステキです。
野菜のシャキシャキ感を出すために強火でさっと炒めるのがポイントだそうです。
餡にはもやし・キャベツ・玉ねぎ・ニンジン・きくらげ・ほうれん草と豚バラがたっぷりと入っています。他店よりも色が白い餡は隠し味に砂糖が入っていることで野菜の甘さがさらに引き立っていました!
スープの醤油味は少し濃い目なのですが、トロリとした餡がだんだんと溶けていくので最後にはマイルドな味へと変化します。脂っこいイメージを持ってしまう中華のラーメンですが、サンマーメンは日本生まれの麺料理なので魚介スープが効いていてさっぱりといただくことができます。
麺は細めで、少し固めのゆで加減なので、時間が経ってもコシを楽しむことができます。
最後の方になったらお酢を入れてもおいしいですよ。初めて食べるのにどこが懐かしい味と感じる方も多いのではないでしょうか?
「サンマーメンが横浜にしかないと知ったのは、取材されるようになってから」と井田さん。横浜の方にとっては、いつも側にある麺料理なんですね。こちらは老舗ですが、老若男女楽しめる優しい味でした。
- 砂糖が隠し味なんて意外!
- 最初に取材を受けた時の本。当時ラーメンは350円
- お酢をかけるとさらにスルスルいけちゃいます
- 年季の入った自転車。出前に使うのでしょうか