Updated: Tokyo  2013/10/18 04:12  |  New York  2013/10/17 15:12  |  London  2013/10/17 20:12
 

ダラス連銀総裁:緩和縮小の賛成意見、財政の影響で埋もれる

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  10月17日(ブルームバーグ):米ダラス連銀のフィッシャー総裁は、財政問題をめぐる議会の対立が影響し、金融当局による債券購入の縮小を支持する意見が抑えられているとの認識を示した。総裁はこれまで一貫して刺激策の縮小を主張している。

総裁は17日、ニューヨーク・エコノミック・クラブでの講演後、記者団に対し、債券購入縮小の主張は「財政問題の騒ぎに埋もれてしまっている」と指摘した。フィッシャー総裁は来年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。

フィッシャー総裁は「こうしたあらゆる不透明感を踏まえると」、金融政策 の「方向転換」について議論するのは難しいとの見解を示した。その上で、今月29-30日のFOMC会合では現行の緩和策が維持されると予想した。

このほか総裁は、「全国的」に住宅価格が高過ぎる状況になりつつある兆候が見られるとし、米国で「またしても住宅バブル」が生じつつあると指摘。そうした状況から総裁自身としては当局の「住宅ローン担保証券(MBS)購入プログラムについて極めて慎重になっている」と説明した。

原題:Fisher Says Fiscal Discord Weakens Argument for TaperingFed QE(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Jeff Kearns jkearns3@bloomberg.net;ニューヨーク Caroline Salas Gage csalas1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net

更新日時: 2013/10/18 01:42 JST

 
 
 
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