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国際
米デフォルト回避 米財政の行く手になお3つの関門(1)危機再燃(2)与野党対立(3)信認失墜
与野党は財政赤字削減に向けた抜本的な財政協議を超党派で行う委員会の設置も決め、12月13日までに結論を勧告させるとしたが、難航は必至だ。実は前回2011年のデフォルト騒ぎの直後にも与野党は同様の超党派委員会を設けたが、協議は決裂。その後の財政協議にしこりを残した。
やはり大騒動となり、今年初めに何とか回避された「財政の崖」など財政協議の迷走が重なり、米国に対する市場の信認も失墜した。デフォルトは回避できたが、フィッチ・レーティングスが米国債の格下げの可能性を警告するなど、格付け会社の動向は油断がならない。
共和党のベイナー下院議長は「オバマケアに対抗していく。闘いは続く」と早くも“戦闘再開”を宣言。かりそめの休戦協定すら意味を失い、財政協議の迷走が、米国と国際社会を再び危機に突き落とす懸念はぬぐえないままだ。
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