ウィーバー市長は「わが市には5万人弱のアルメニア人がおります。しかし、遠い昔の何千マイルも離れたところで起きたことを、何の関係もないグレンデール市になぜ建てたがるのか? 実に不思議です」といい、「蜂の巣をつついたような騒ぎになってしまった」と困惑する。
このインタビューは先月、私(大高)が行い、スカパー・インターネット放送「チャンネル桜」で報じた。すると、韓国紙「朝鮮日報」は先週12日、「(市長発言を)市議会では議決権を正面から否定したものとみなし、弾劾事由に該当すると考えている」とし、「次週の議会会議でこの問題を正式に取り上げるだろう」との市関係者のコメントを紹介した。
韓国のネットの書き込みには市長の暗殺をほのめかしたり、市長が日本に買収されたなどといった内容もあり、あきれるばかりだ。
グレンデール市から車で1時間ほど離れたブエナパーク市も韓国人が多く(人口の十数%)、慰安婦の像を設置する話が持ち上がったが、同市議会はこれを否決した。
ブエナパーク市のエリザベス・スウィフト市長は「韓国人は『教育のためだ』と言っていますが、高校の教師をしていた私としては同意できません。人身売買などについて子供たちに問題提起するのであれば、世界で現在進行形で行われている事実に目をむけるべきです。記念碑を置いてもインパクトはありません」と語った。
そのうえで、正しい歴史を次世代につなぐ普通の主婦らによるネットワーク「なでしこアクション」をはじめとする、日本からの意見書やメール、ファクスについて、スウィフト市長は「事実が淡々と述べられており、説得力のあるものでした。私たちは、この地で第2次世界大戦を再び繰り返す必要はありません」と言い切った。