三鷹刺殺:6月から着信拒否 復縁望めず恨みか
毎日新聞 2013年10月10日 07時00分(最終更新 10月10日 16時36分)
東京都三鷹市の私立高校3年の女子生徒(18)殺害事件で、女子生徒が今年6月上旬から、元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人未遂容疑で逮捕=からの携帯電話の着信と電子メールの受信を拒否していたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、交際復活の望みを絶たれた池永容疑者が一方的に恨みを募らせ、ストーカー化して襲撃に及んだとみて調べる。【戸上文恵、山崎征克、松本惇】
捜査関係者によると、2人は2年前にフェイスブックを通じて知り合い交際を始めた。しかし、昨年9月ごろから女子生徒が距離を置き始め、交際を解消したという。
しかし、その後も池永容疑者は交際を迫っていたとみられ、女子生徒の元に池永容疑者からのメールや手紙が届いたことで、6月上旬から携帯の着信やメール受信を拒否するようになった。
それ以降、池永容疑者からの接触は途絶えたが、今月1日と4日の早朝、女子生徒の自宅から最寄りの京王井の頭線三鷹台駅までの通学途中に突然姿を現した。ただ、声を掛けてくることはなかったという。
女子生徒は4日に高校の担任教諭にストーカー被害を訴え、同教諭が杉並署に相談。8日午前には両親と自宅の管轄署の三鷹署に相談したが、署を出た後の同日夕、自宅敷地内で襲われ死亡した。池永容疑者は調べに「都内でナイフを購入し、女子生徒の自宅付近で待ち伏せて刺した」と供述。同課は、池永容疑者が数日前から襲撃の機会をうかがっていたとみて追及する。