ブリヂストンは17日、2014~18年の中期経営計画を発表した。国内では黒磯工場(栃木県那須塩原市)を14年9月末に閉鎖し、タイヤに混ぜて補強する線材の生産拠点を1カ所に集約する。グローバルのタイヤ事業では、これまで世界を6つの地域に分けて事業計画を策定してきたが、4つに集約して効率的に事業を進める。
津谷正明最高経営責任者(CEO)兼会長は、同日の記者会見で「競争が激しくなっており、改革のスピードを上げる」と強調した。
線材の「スチールコード」を手掛ける黒磯工場は同部材の国内生産能力の3割強を占めるが、高コスト構造が目立っていた。中国など海外から低価格で調達できるようになり、閉鎖を決めた。355人の従業員は配置転換する。
黒磯の閉鎖で、国内スチールコード拠点は佐賀工場(佐賀県上峰町)だけとなる。黒磯の生産分を佐賀に移管。佐賀の能力を超える分を、自社のタイや中国の線材工場から輸入するか、外部調達するかなどを今後詰める。
同社は日米欧中と中近東・アフリカ、アジア大洋州の6つにそれぞれ統括会社を設け、事業計画を練っている。18年までに欧州と中近東・アフリカ、アジア大洋州地域と中国をそれぞれ一体にして統括組織も集約する。商品の生産や輸出入のスピードを上げるほか、研究者など人材を必要な地域に移しやすくなる。
14年の閉鎖を決めたもののイタリア政府から撤回を求められたバリ工場は、今年9月末に同国政府などと閉鎖回避で合意した。16年末までに人員を4割減らすなど効率化の目標をつくり、当面は再生を目指す。
ブリヂストン、CEO、津谷正明、黒磯工場、閉鎖
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