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米の原発廃炉で賠償求める10月17日 16時44分
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蒸気発生器の故障が原因で廃炉が決まったアメリカ・カリフォルニア州の原子力発電所について、運営する電力会社が、蒸気発生器を製造した三菱重工業に対し損害賠償を求めて、パリに本部がある国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てました。
カリフォルニア州南部にあるサンオノフレ原子力発電所は、三菱重工業が製造した蒸気発生器の配管に破損や異常な摩耗が見つかったため運転を停止し、発電所を運営する電力会社「サザン・カリフォルニア・エジソン」社は、採算が取れなくなったとして、ことし6月、原発を廃炉にすることを決めました。
サザン・カリフォルニア・エジソン社は、廃炉によって生じた損害の賠償を求め三菱重工業と協議を続けてきましたが、話し合いはまとまらず、16日、パリに本部がある国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てました。
サザン・カリフォルニア・エジソン社は、廃炉によるすべての損害を補償するよう求め、およそ40億ドル(日本円でおよそ3900億円)の賠償を求めています。
これに対し三菱重工業は声明で「電力会社の請求は、交渉の経緯や契約履行の事実を反映していない不適切な内容で根拠がない」として、全面的に争う姿勢を示しています。
国際仲裁裁判所による仲裁は民間による紛争解決の方法のひとつで、仲裁裁判所の「裁定」は訴訟の判決と同じような拘束力を持ちます。
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