蹴球探訪
5・15 J誕生20年 ラモス氏に聞く 満員の国立「幸せ感じた」(6月3日)
トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事
【プロ野球】攻守に坂本 千金同点弾&同点阻止美技2013年10月17日 紙面から
◇CSセ・リーグ ファイナルステージ<第1戦>巨人3−2広島巨人が逆転勝ちした。0−2の4回にロペスの犠飛で1点を返し、6回に坂本のソロで追い付いた。7回は2死満塁から村田の右前打で1点を勝ち越した。内海を4回までで交代させた早めの継投も実った。広島は2回に失策で2点を先制したが、5回2死満塁を逃すなど決定打を欠いた。1点を追う9回も2死一、二塁を生かせなかった。 勝つ。絶対に初戦を取る。巨人ベンチに満ちた熱き思いが広島の勢いを止めた。2回に村田の本塁悪送球で2点を先制されたが、動じることはなかった。2−2の同点で迎えた7回2死満塁で村田が横山から名誉挽回となる決勝の右前適時打。大事な1戦目を逆転でものにした。 「先手必勝という部分において、初戦を取るということはいいことだと思いますね」。原監督の声に自然と力がこもる。無理もない。アドバンテージを含めると広島に2勝差。大きな価値を持つ1勝だ。「きょうは疲労感が全然、違います」と語る村田の顔にも満面の笑みが浮かんでいた。 積極策が功を奏した。1点を返した直後の4回2死満塁。指揮官の打った手に、東京ドーム中がどよめいた。先発・内海の打席で代打・石井をコール。エースが回を追って調子を上げているにもかかわらず、原監督は交代のカードを切った。非情にも思えるタクト。しかし、これは深謀遠慮がこもった攻めの一手だった。 「(広島に)気持ちよく回を終わらせたくなかった。一番確率の高い打者を送って、次のイニングを迎えたかった」と原監督。失敗に終わったとしても、攻めの姿勢で広島の勢いを止める。時折オーバーアクションもみせた指揮官の姿に、ベンチは奮い立つ。7回の村田の気持ちも同じだった。 2回に自らのミスで先制を許したが、序盤ということで気持ちを切り替え、7回は集中。外角への直球を逆方向にはじき返す一打で、コイに引導を渡した。「勝ち越すという気持ちは強かった」と村田。攻めの思いが白星を導く一打につながった。 第2戦は前田健との対戦が濃厚。今季4戦3敗と分は悪いが、今の巨人はひるまない。村田が「マエケンをたたけば、ウチに勢いが出る」と意気込めば、原監督も「明日は点がどんどん入るような試合をしたい」。歩みを止める気はない。一気にCSの頂点へ王手をかけてみせる。 (川越亮太) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|