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第七話
前回までのあらすじ
一度ジュエルシードを必要としているプレシア・テスタロッサが居る時の庭園に向かう一同、だが…翔の目に映ったのは母が娘に虐待をする姿だった、翔は自身の怒りに対切れず、Wより能力が低いロスト・モードを使用し、仮面ライダージョーカーに変身し、プレシアに立ち向かう…なんとか勝利を収める、だが苦い勝利だと思い、未だに晴れない気持ちで有る、そしてプレシアのラボの一番奥に有る生体ポットの中にはフェイトとよく似た少女が居た、果たしてコレは何を意味する?
第七話 Kの殺人者/暴発する魔石
場所 海鳴市商店街
翔&フィリップside
翔達が時の庭園から帰り三日程経った
フィリップにプレシア・テスタロッサに事を検索し、それから色々解った
先ず20数年前、管理局のとある研究で大事故を起こし、その事に後ろ指を指され管理局を辞め、姿をくらませた、だがこの事件には大きな点を見過ごしていた、この事件で自分の一人娘、アリシア・テスタロッサを亡くしてしまってると言う結果に辿り着いた、表上プレシアの原因っとなってるがとある研究員が実験を急かし、不運な偶然が重なりアリシアと言う幼い命が失われてしまった、恐らくフェイトは暫く経った後養子として受け取っただろう…だが未だにふに落ちない…いくら養子でもあそこまで出来るのだろうか…
翔
「でも、それだけじゃ無いんだよな」
帽子を深く被り溜息を着く、そうフェイト出生が明らかではない、何度検索しても大量の本棚が残り更にロックが掛り閲覧する事が出来ない、更にフェイトの旧姓が出て来ない、検索するキーワードが少ないのだろう、今はフェイト達はマンションでゆっくり休んでいる、アルフとは念話で会話し事情を把握している、フェイトには対しては少し誤魔化している、翔はとある事を思いついた
翔
「今度、ジュエルシードを渡す時はもっと集めてから渡そうぜ?」
翔はフェイトがプレシアに傷つけられる姿を見たくは無かった、それにあの時フェイトの本当の願いを理解した
フェイト
「母さんの笑顔が見たい」
それは小さな願いだ、今自分たちがなすべき事はジュエルシードを集め、真実を知る、それがやるべき事だと思う、だが真実を知る前に今はまだ早い、この世界に訪れるミュージアムの陰謀が明らかではない…そして今とある事件を追ってこの場所に来ている
フィリップ
≪此処で3件目の現場だね、殺害方法は先程との現場と同じだね≫
事件現場には胸の部分に多大な血痕の後が有った、一般的に見れば普通の殺傷事件で済むが、だがやり方が普通では無かった胸の部分の血痕がXと言う血痕の後で有る、更に血痕が出た場所は影の胸の部分から出たらしい、そして被害者の遺体には外傷無くだが解剖し心臓の部分に血痕と同じXと言う傷跡が刻まれていた、この事件には警察ではこの事件の解決の糸口を見つけては居ない
殺害方法が人間離れした方法で有るからだ人間の力ではどうしようも出来ないのが今の現状で有る
翔
「心臓にXと言う傷が刻まれている…か」
帽子を深く被り呟く、この事件が起こったのは三日程前で有る…そして一つの答えに辿り着いた
フィリップ
≪翔、もう解ってると思うが≫
フィリップの次の言う言葉が直ぐに理解出来た
翔
(ああ、解ってるよ、ドーパントだろ?しかも姿を見せずに人を殺すドーパントか、コイツはちょっと厄介だな)
この事件の殺人者は十中八苦ドーパントだ、だが未だにその姿を見せていない…殺人が起きる時間は夜中で有る、そして被害者達には関連性は未だに解らない最初の被害者は大学生の男性、次にフリーターの女性、その次が社会人の男性で有る…被害者達には繋がり無い、だがきっと何処かにキーワードが隠されているハズ…再び帽子を被り直し考える、だがまだ答えが見つからない
翔
「ふ〜う、一体如何するべきか…うっ…結構キツイな流石はプレシア・テスタロッサだな」
あの時受けた砲撃魔法のダメージが未だに身体に残っていた、ジョーカーで闘ったのはあくまでフェイトを守るためで有る、Wとは違って防御力が落ち、ダメージが今になって来た
少し胸を掴み一呼吸する
翔
「でも、こうしてる場合じゃねぇ…また次の犠牲者を出す訳には」
気合を入れ直し再びキーワード検索をするが…
なのは
「アレ?翔君?」
白き魔導師の少女 高町 なのはの声が耳に入った
翔&フィリップsideEnd
場所 喫茶店翠屋
翔&フィリップ&なのはside
翔の考えてる表情を見てなのはとある提案を出した、それは
なのは
「頭を使うなら甘いモノを食べた方が良いと思うよ♪」
実に女の子らしい可愛い提案で有るこの提案を断る事無く、なのはの案内で翠屋に足を運ぶ、そして翠屋のマスターとパティシエを見て驚いた
士朗
「お帰り、なのは…ん?友達かい?」
20代前半の青年が翔を見てそう呟く、それに続くように青年と同じ位の女性が現れた
桃子
「今日は早かったわね…あら?貴方は?」
青年と同じように首をかしげる
翔
「あ、初めまして俺は…翔、黒木 翔って言います…失礼ですけど?なのはちゃんの御親戚方ですか?」
翔は彼等を見て尋ねた、青年達の変わりになのはが答えた
なのは
「ううん…うちのお父さんとお母さんだよ?」
首を傾げ翔の方を見る
翔
「ああ、そうなのか、お父さんとお母さんか…へ?お父さんとお母さん?…えぇぇぇぇ!マジで!?」
心底ビックリした顔で彼等の方を見る目を見開き驚いた
士朗
「ああ、そうだよ…まぁ大抵私達を見たら驚くのは当たり前だけどね…」
士朗はそう呟き苦笑を浮かべる
桃子
「そんな事よりも、折角来たんですし何に致しますか?」
メニュー表を翔に渡し、一旦落ち着きを取り戻しメニューに見て口にした
翔
「ああ、それじゃコーヒーセットを一つ、後ショートケーキを一つお願いします」
桃子
「解りました、どうぞごゆっくりして下さい」
テーブルに案内されなのはと一緒に席に着く
なのは
「ねぇ?翔君、どうしてあの場所に居たの?」
首を傾げて尋ねて来た
翔
「ああ、ちょっと有る事件を追ってね、それに俺は探偵だからさ…なぁなのはちゃんは知ってるか?謎の連続殺人事件の事を…」
帽子を脱ぎ一息つき今調べてる事を語り出す
なのは
「あ、アレだねニュースで見たよ…正直凄く怖いよ…何であんな事が出来るのか…分かんない」
少し辛そうな顔を浮かべ首を振るう
翔
「そっか、そうだよな…怖いよな…」
静かに語るがその半面拳を握り抑え切れない怒りが心の中で渦巻いて居た
翔
「しっかし、犯人に狙われた被害者達の関連性が見つから無いからな、正直手詰まりなんだよな」
珈琲を一口飲み呟く
なのは
「被害者の関連性か…アレ?」
なのはは、何かに気付き声を上げる
翔
「ん?どうしたんだい?」
なのは
「ん〜多分被害者さん達の繋がりになるかどうか解らないけど…一つずつレベルが上がる感じなの」
首をかしげながら考えを呟く
翔
「レベルが上がる?」
オオウムのように聞き返す
なのは
「うん、その何て言うだろ?被害者さん達の職業が大学生、フリーター、社会人でしょ?ねぇ?一つずつ上がってるよね?でも、関係が有るかどうか、解らないの…力になれなくてごめんね」
申し訳ない顔を浮かべ謝罪をするなのは、だがこの時翔の頭に何かが閃いた
翔
「[レベルが、上がる?確かになのはちゃんの言うとおりだ…これはまるでゲームだ、レベルの高いモノ狩る嫌なゲームだな、ん?となると次の現場は]なのはちゃん、君のお陰で大事な事に気づけたよ」
ふっと笑、そのまま帽子を被り直す
なのは
「ふぇ?」
翔の言葉に首をかしげるなのは
翔
「さてと、こうしちゃいられない…珈琲御馳走様!後ショートケーキはまだ手を付けて無いから食べて良いよ、後コレお代!」
既に珈琲を飲み欲しテーブルに千円札を置き、扉を開き走り出す
なのは
「翔君!お釣り忘れてるよ!」
大声で叫ぶなのは、だが
翔
「お礼だよ、お釣りはいらない、またな!」
手を振って走り去った
翔
「フィリップ、検索だ!」
直ぐに相棒に指示を送る
フィリップ
『何か、解ったみたいだね、さぁキーワードを言ってくれ!』
翔
「ああ、キーワードは…影、そして暗い場所、最後に女性タレントだ、考え方を改めて見ればこれはゲームだったんだ。標的は誰でも良かった…ただ男女を交互に変えて高い順の人で良かった、次に現場はもっと人目の付きやすい場所なら…今夜何か有る!」
今回のドーパントと次なる事件現場のキーワードを呟きただ内なる不安を胸に抱き走り続けた
場所 海鳴市繁華街
翔&フィリップside
女性「ふ〜う、ちょっと遅くなったな…早く帰ろう」
彼女は此処最近売れだした女性タレントで仕事が終わり家に帰宅をする最中で有る
???
≪ふふふふ、居た居た、さぁレベルを上げますか…≫
影の中から黒い何かが女性を狙って居た、そして黒い刃の様なモノが女性に襲いかかる
女性
「へ?きゃあああ!」
突然の事に驚き悲鳴を上げる、だがその時
【ブオォォォォォォン】とバイクのエンジン音が聞こえて来た
女性
「今度は何?」
その方向に視線を送る、そしてバイクは女性とその黒い何かの間に入って声を上げる
翔
「早く逃げて!早く!」
やや怒鳴り声で女性に言う、大人に変身した翔はハードボイルダーから下り黒い何かと対峙する
女性
「は、はい」
女性は翔の言葉を聞き直ぐに立ち去りこの場を離れる、翔は再び黒い何かと向き合う
???
『ちぇ、折角良い所だったのに邪魔しないでよ、あ〜あ、ゲームオーバーか…』
黒い何は光に照らされその姿を現す、その姿は人とは違い、異形な黒い怪人の姿で有った
翔
「一つ聞きたい、この連続殺人はお前がやったのか?」
ヘルメットを脱ぎ帽子に被り直す
???
『連続殺人って、まぁそっちから見ればそうなるか…所でボクの姿を見て驚かないとは…君は誰だい?』
黒い怪人は自身を見て驚かない翔を見て、首を傾げた
翔
「この街の涙を救うハンカチさ…お前のせいで一体どれだけの人が涙を流した!」
目を見開き睨みを効かせ、黒い怪人を睨む
???
『さぁ?それにコレはゲームさ、ボクの能力でどれ程の人が殺せる、ゲームだよ…最初は目立たない裏路地、次に公園、更に商店街…そして此処だよ段々派手な場所の方が恐怖で引きつった人の顔が見れるからね』
子供のようにクスクスと笑う
翔
「そうか…なら俺は、いや【俺達】はお前を許さない!」
左手を腹部に当てる
???
『へぇ〜どう許せないって言うんだよ?ただの人間風情がボクらドーパントに勝てる訳がない』
相手が絶対に勝てないと思いやや構え始める
翔
「ただの人間じゃないぜ、フィリップ!」
相棒に指示を送る
フィリップ
『ああ、僕等の力見せて上げるよ!』
一呼吸置き、同時に叫ぶ
翔&フィリップ
『W・モード・セット・アップ!』
黒と緑のリングが輝きその姿を消しやがて二つのスロットが有る赤いドライバーになり翔の腰に巻かれ
それを中心に黒いライダースーツのBJに身を包む翔
???
『まさか?お前が?』
相手の行動を見て少し驚きを見せる黒いドーパント
翔&フィリップ
『ああ、そうさ…俺達は/僕達は二人で一人の魔導師探偵で二人で一人の仮面ライダーだ!』
その時、翔の両手にCYCLONEとJOKERのメモリが握られスイッチを入れる
『CYCLONE/JOKER』
自分たちが変わる言葉を大きく叫ぶ
翔&フィリップ
『【変身!】』
CYCLONEとJOKERのメモリを二つのスロットに差し込み、スロットを左右に倒す
『CYCLONE/JOKER』
その瞬間、翔の周りに黒い風が身に纏い緑と黒の鎧に覆われ顔も同じように双色の仮面に覆われ赤い複眼と銀のV字の角飾りが現れる、最後に姿が変わった事を示すように銀のマフラーを靡かせ複眼に赤い光が走る
???
『そうか、お前が噂の仮面ライダーだな…ナスカ様の言うとおりだ仮面ライダーには気を付けろとな』
Wの変身が完了したのを見て再び身構えるドーパント
W/翔
『行くぜ!』
そのまま勢いよくドーパントに殴りかかるWだが…
???
『当たるかよ!』
影に吸い込まれその攻撃を避ける
W/翔&フィリップ
『フィリップ、奴のメモリは…/ああ、奴のメモリの正体は…』
だが答えを言う瞬間黒い刃がWの影に襲いかかる
???
『さぁボクを楽しませてくれ!』
影を自在に操れるメモリ、奴の正体はシャドードーパント
W/翔
『おっと、あぶねぇ』
ギリギリの所で影を回避させ一旦体制を立て直した
W/翔
『さてと、此処はアレで行くか』
左手でドライバーを戻しCYCLONEメモリを抜き取り変わりにHEATメモリが現れスイッチを入れる
『HEAT』
そのまま右スロットに差し込み再びドライバーを倒す
『HEAT/JOKER』
右腕を上げ緑から赤い鎧に変わり炎を身に纏う
シャドードーパント
『何しようが無駄だ!』
影の中に潜みWに襲いかかるが…
W/翔
『悪いがもう手品はばれてるぜ!』
炎を纏った右拳を地面叩きつけ辺り一面に炎の円を描く影の刃がWを襲おうとするが
W/翔
『はっ!』
その刃は実態を持ち左手で受け止められる
シャドードーパント
『馬鹿な、何故ボクを掴める?』
W/フィリップ
『簡単だよ、君のメモリはシャドー、つまり影…影と言うのは元々光の屈折により生まれ形を作る、それに君は実態を持たない影その物だ…だから君を倒す方法を考えた、完全な影を出来る空間を作れば良いとね、予想通り君は実態がこうして現れた訳さ』
答えを呟き、右ストレートでシャドードーパントの顔面を殴り飛ばす
シャドードーパント
『くっ、中々やるね、でも何故だ?何故君たちは他人の為にどうして命を張る?どうしてそこまで闘えるんだ!』
何故Wは人々を守ろうとするのか人々を守る理由が解らず問いただす
W/翔
『何故だと?そんなの決まってる、俺達が…仮面ライダーだからだ!俺達が闘う理由は人々の泣く姿は見たくない…お前たちは実験の為多くの人々を泣かせて来た、だからもう二度と悲しい涙を流させたりはしない!』
右拳を力強く握り、左腕を肩の方まで左手でピストルの様なポーズを作りこの言葉を告げる
W/翔&フィリップ
『さぁ、お前の罪を…数えろ!!!』
この世界とそして街を泣かせるドーパントに告げ、再び拳を振るう
シャドードーパント
『罪を…数えろ?ふん、今更数えた所で何になる!』
影で盾を作りWの攻撃を受け止める
W/翔
『お前は何の罪も無い人々の命を奪った、そしてこの街を泣かせた…そしてその力を楽しむだけの道具にしているお前たちは絶対に許さない!』
地面を蹴り上げ、その勢いで盾事蹴り飛ばす
シャドードーパント
『何を言ってるんだ?ボクがこの力をどう使おうがボクの勝手さ、それにナスカ様は言って居た、【何れ全次元世界は我々ミュージアムが支配する】ってね、君がどう足掻こうが結果は決まってるだよ』
一旦盾の影を戻し、左腕を前に出し弓矢の様な形になる
シャドードーパント
『君は此処で死んで貰うよ…仮面ライダー!』
無数の影の矢がWを襲う
W/翔
『結果が?決まってるだと?ふざけるな!俺達が諦めない限り、何度でも結果を変えてやるぜ!』
身体を逸らし矢を回避するW、そのまま右手でドライバーを戻しJOKERメモリを抜き、TRIGGERメモリを取り出しスイッチを入れる
『TRIGGER』
そのままスロットに差し込み倒す
『HEAT/TRIGGER』
黒から青の鎧に変わり左胸部分に有るトリガー・マグナムを握り矢を打ち抜く
シャドードーパント
『なら、見せてみなよ…その結果を![まぁどう足掻こうがこっちにはアレが有るけどね]』
だが、その時…一筋の雷光が空を懸ける
フェイト
「サンダー・レイジ!」
雷撃がシャドードーパントに直撃する
シャドードーパント
『くっ、誰だ!?』
撃って来た方向に視線を向ける
フェイト
「あなたの持ってるジュエルシード渡して貰います!」
バルディッシュを握りWの元に降り立つフェイトとアルフの姿であった
WsideEnd
フェイト&アルフside
フェイトはプレシアから受けた傷を癒す為、暫く身体を休めていた、その間の家事は全部翔がしてくれた、翔は笑ながらこう言った
翔
「俺は居候だから、これ位しか出来ないけどな…だから頼ってくれよ」
そう言い家事を積極的にする、そんな時だったTVのニュースを見た時翔の表情は少し変わった
翔
「…すまない、フェイトちょっと用事が出来た直ぐ帰るから安心してくれ」
そう言い残し帽子を被り外に出る、だが日が暮れてもまだ帰って居ない
しかしフェイトは理解した、翔が帽子を被るのは何時もジュエルシードを集める時とドーパント達と闘う時だろう
今は身体を休めてる自分では翔の足手まといなってしまう、そんな時
アルフ
「フェイト…翔の事が心配かい?」
アルフは首をかしげながら尋ねる
フェイト
「うん…でも今の私達じゃ…」
それを言いかける時、フェイトの手を握る
アルフ
「大丈夫だよ…翔達強いし、それに仮面ライダーだよ?アイツ等が負けた所見た事無いし、それにアイツ等が居たから此処まで頑張って来れたからさ、それに翔は言ってたよ【俺達は依頼人の願いを叶える】ってその為に頑張ってるだよ…翔達はフェイトの願いを叶えたいからこうして頑張ってるんだから…だから今はゆっくり休もう」
フェイトの手を握り返し、ゆっくりと微笑む
フェイト
「そうだね、依頼人の私がしっかりしないと翔達がちゃんと闘えなくなるから…」
少し笑顔を取り戻し安心させる
アルフ
「うん、しかし翔達何処まで行ったんだろ?」
気になり首をかしげる
フェイト
「そうだね…良し翔達為の少し頑張ろうかな」
そう言って探査魔法の準備に入る
アルフ
「ちょっと、フェイト少し休みなよ!」
注意をするが、しかしその声に対し首を横に振りBJを展開する
フェイト
「大丈夫、もう平気だから…それに早くジュエルシードを集められる様に」
そう呟き、探査魔法を使いジュエルシードの反応を見つける
アルフ
「有った!えっと、この場所は繁華街?」
首を傾げ座標を見る
フェイト
「たまには私達だけで行こう、いつも翔達に頼ってる訳には行かないし」
ベランダに出て目的地に飛ぶ
アルフ
「あ、待ってよフェイト!」
それに続くように飛び立つアルフ
しばらくして繁華街に上空に辿り着くフェイトとアルフ
アルフ
「えっと、此処だよね?でも一体何処に」
辺りを見渡して下の方に視線を向け、その時一部だけ大きな炎の円を描いた所が有った
アルフ
「アレは?」
フェイト
「行って見よう!」
その言葉に頷きその場所に向かう
そして目で目視出来る所まで下りる、そして二人は驚いた、場所も伝えてないのにWに変身していた翔の姿である、Wは黒い怪人と闘っていた、恐らくドーパントで有ろう
そして無数の黒い矢がWに襲う、このままではWが危ないと思い右手に魔力を貯め雷光を放つ
フェイト
「サンダー・レイジ!」
勢いよく黒いドーパントに当たる
シャドードーパント
『くっ、誰だ!?』
黒いドーパントはフェイト達の方に視線を向ける
バルディッシュを握って大きく振るう
フェイト
「あなたの持ってるジュエルシード渡して貰います!」
フェイトはそう言ってアルフと共にWの元に降りる
フェイト&アルフsideEnd
場所 繁華街
W&フェイト&アルフside
W/翔
『フェイトそれにアルフ、お前ら家で休んで居たんじゃ!』
突如来たフェイト達を見て驚いた
アルフ
「ゴメン翔、フェイトの判断なんだ…たまたまジュエルシードの反応が此処に有ったから」
何故此処に来たかその理由を話す
フェイト
「ゴメンでも、もう大丈夫だから…それにジュエルシードはアイツが持ってるから」
フェイトの言葉でWはシャドードーパントに視線を移す
W/フィリップ
『だが、何故奴が?反応は感じられなかったが…』
闘ってる最中高い魔力反応が感じる事が出来ていなかった
シャドードーパント
『困ってる様だから教えて上げるよ…そっちのおチビの言う通りボクはジュエルシードを持ってる、しかしそう簡単に居場所は吐かないよ…教えて欲しければボクを倒すんだな…』
不敵な笑みを浮かべ構え始める
W/翔
『とにかく今は奴を倒すしかない、フェイトそれにアルフ聞いてくれ…奴の能力は影を自在に操り他者の影を攻撃し内部にダメージを与えるんだ、だから距離を取って援護してくれ』
敵の能力は危険モノだと判断し作戦を提示する
フェイト
「解った、でも無理しないでね」
アルフ
「あいよ、さてとアイツ倒してジュエルシードをゲットするよ」
アルフは指をバキバキ鳴らし準備する
W/フィリップ
『アルフは目を使って敵の攻撃を読んでくれ、この中で野性的な判断が出来るのは君だけだ』
アルフの特徴を生かし指示を与える
アルフ
「了解、危なくなったらいつでも言うよ」
W/翔
「それじゃ行くぜ!」
その言葉を聞き全員シャドードーパントの影を注意しそれぞれ距離を取る
シャドードーパント
『さぁゲームの始まりだ…しかもランクは三つ使い魔、魔導師、そして仮面ライダーか…どれを殺ってもレベルが上がるね、決めた!』
攻撃する相手を決めシャドードーパントの周りには無数の影の刃が現れ、手を上げ刃を飛ばす
その先に居たのは
フェイト
「!」
危険だと感じ自分の自慢となるスピードでそれを避け続ける
シャドードーパント
『そうだ逃げろ逃げろ止まった的を狙うよりそっちの方が面白い!』
高笑をしながら刃を飛ばし続ける、しかし
W/翔
『残念だがゲームクリアはならないぜ!』
Wは相手の頭上高く飛び真正面目がけてマグナムの引き金を引くが
シャドードーパント
『甘い!』
左腕を頭上に上げ影の盾を作り攻撃を防ぐ
アルフ
(次は右から来るよ)
アルフは敵の動きを読み二人に念話で指示をする
W/翔
『さっきより攻撃が激しくなってる、せめてもう一人居たら』
銃士が後一人居たらこの場を逆転する事が出来る、だが今此処に居る銃士はWのみである
シャドードーパント
『さぁ誰が最初に脱落するかな!』
攻撃の速度を上げようとするが…
なのは
「デバイン・バスター!!!」
桃色の砲撃魔法が影の刃を消し、シャドードーパントに直撃させる
シャドードーパント
『な、何ィ!』
突如当てて来た砲撃の方に視線を向ける
なのは
「みんな大丈夫?」
肩にフェレットのユーノを乗せやって来た白き魔導師 高町 なのはが居た
W&フェイト&アルフsideEnd
場所 高町家
なのは&ユーノside
なのは
「ん〜どしてお釣りが要らなかったんだろう〜」
今日、昼間翔の行動を見て気になるなのは
ユーノ
「多分急いで居たから仕方ないよ、でもどうして彼が魔導師なのか気になるけどね、あのフェイトって言う子の協力者だと思うけど」
Wと言う未知の存在に気になり頭を悩ませるユーノ
なのは
「でも、きっと何か理由が有ると思うよ?まだお話聞いてないけど…」
そう呟きしょんぼりするなのは
ユーノ
「取りあえずこの話しは此処まで明日も早いしもう…」
そう言いかける時
なのは
「!…今のって?」
高い魔力反応を感知する
ユーノ
「きっとジュエルシードだよ、行こうなのは」
なのは
「了解、レイジングハート!」
待機時の赤い玉を握る
レイジングハート
『オーライ・マスター』
主の意思を理解し呟く
なのは
「レイジングハート・セット・アップ!」
赤い玉が輝き白のBJを装着し、杖の形状に変化しそれを握り反応が有る場所に向う
なのは
「えっと、此処だよね…ふぇ?アレは?」
黒い何かを見て呟く
ユーノ
「アレはジュエルシードじゃない…なのはアレ!」
ユーノは何かに気付きその方向を指す
なのは
「アレって翔君にフェイトちゃん?」
黒い何かと闘う二人を見て呟くどうやら苦戦をしてるらしい
なのは
「大変!早く助けないとレイジングハート!」
二人の危機を見てデバイスに指示をする
レイジングハート
『イエス・マスター』
その指示を肯定し形態を変化させる
なのは
「デバイン・バスター!!!」
その黒い何かに砲撃魔法を放つ
シャドードーパント
『な、何ィ!』
黒い何かはこっちに視線を向ける
なのは
「みんな大丈夫?」
闘ってる二人を見て呼び掛ける
なのは&ユーノsideEnd
W&フェイト&なのは&ユーノ&アルフside
W/翔
『なのはちゃん!サンキュー良いタイミングだったぜ!』
先程の援護に感謝しサムズアップをする
フェイト
「君は…」
なのはの顔を見て少し驚くフェイト
なのは「良く分かんないけど手伝いに来たよ…一緒に闘おう!」
状況はマズイと思いデバイスを構える
W/フィリップ
『彼女の言う通りだ、此処は協力して行こう』
その言葉を聞きマグナムを再び構える
フェイト
「解った…でも今だけだから」
やや納得が行かないが同じように構える
シャドードーパント
『また増えたか、でも駒が多い方がゲームは楽しくなる!』
再び影の刃を放とうするが
なのは
「翔君!」
W/翔
「おう!」
W/翔&なのは
『「はっ!/デバイン・バスター!!!」』
レイジングハートとマグナムを向け同時にシャドードーパントの胸の中心部にデバインバスターと炎の弾丸を放つ
シャドードーパント
『くっ防御が遅れた…?もう一人は?」
きょろきょろと首を動かすが…
フェイト
「はあああ!」
バルディッシュをサイトフォームにしてシャドードーパントの防御の浅い部分を切り裂く
シャドードーパント
『ぐっ、貴様等!』
傷口を抑え睨むがしかし
W/翔
『悪いが本当にゲームオーバーだぜ!』
再び右手でドライバーを戻しTRIGGERメモリを抜きJOKERメモリを取り出す
『JOKER』
そのままスロットに差し込む
『HEAT/JOKER』
左腕を上げ青から再び黒に変わる
W/翔
『アルフ!いっちょ頼むぜ!』
アルフ
「あいよ!んじゃ行くよ!」
アルフの方に駆け出しそのままアルフは両手に魔方陣を発しそのまま魔方陣を蹴りアルフの魔力で上空に高く飛び右手でJOKERメモリを抜きマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
右手に赤い炎、左手には紫の炎が勢い良く燃え始め、その推進力と落下を活かし一気に間合いを詰め込み拳を力一杯握った
W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…JOKER/GRENADE』
左右に身体が別れ炎の推進力を利用し連続パンチをシャドードーパントに浴びせる
シャドードーパント
『ぐ、ぐわあああ!!!!』
その攻撃に耐切れず叫び、大きく吹き飛ばされ倒れ込み爆発をする、本体は翔と変わらない年齢の少年だった
W/翔
『よっと!』
身体を戻し着地する
なのは「えっと、今のって…」
先程のWの決め技を見て目をパチクリさせて居た
W/翔
『ああ、JOKERの特殊な能力でな…そんな事よりも…オイ勝ったぜ、ジュエルシード渡して貰うぞ!』
シャドーの所持者に近づくが
シャドー本体
「こんな事有りえない、有りえない…ボクはまだ負けてない!」
拳を地面にガンガン当てポケットにしまって有った特殊な箱を取り出しそれを開く中にはジュエルシードが入っていた
シャドー本体
「リセットだ、リセット!何もかも全部リセットだ!!!」
次の瞬間ジュエルシードを思いっきり地面当てひびが入るやがて砕け、そして膨大な魔力が漏れる
シャドー本体
「そうだ、それで良い!Wこれを止められるなら止めて見ろアハハハ!!!!』
高笑いをし、メモリの影響で身体が消滅した
W/翔
『何ィ?奴は魔導師じゃなかったのか!』
疑問が残るが今はそれ所では無い
ユーノ
「今のでジュエルシードが暴発したんだ、このままじゃ此処等一帯飲み込まれる」
その言葉を聞き全員言葉を失う、だがただ一人、諦めて居なかった
W/翔
『だったら押し込んで無理にでも封印すれば収まるハズだ!』
ドライバーを戻しJOKERメモリを抜きMETALメモリを取り出す
『METAL』
そのままドライバーに差し込む
『HEAT/METAL』
黒から銀の鎧に変わる
W/フィリップ
『待て翔!危険すぎる、いくらWでも…』
危険な賭けだと思い相棒を押し止めるが
W/翔
『フィリップ俺達は、なんだ?二人で一人の魔導師探偵で仮面ライダーだろ?なら此処から逃げる訳には行かない!それに人々を守るのが使命だろ?』
仮面の下で覚悟の表情を浮かべる
W/フィリップ
『そうだったね君は一度決めたら梃子でも動かない…解ったでも無茶し過ぎるなよ』
相棒の意思を理解し同じく覚悟し足を向けるが
なのは&フェイト&アルフ
「「「ちょっと待って、翔/君」」」
三人が同時に呼び掛ける
W/翔
『みんな』
振り向くW
なのは
「翔君…無理しないで」
アルフ
「頑張って!」
フェイト
「信じてるから、だからお願い…仮面ライダー」
それぞれ信頼の眼差しをWに向けそれに答える様に右腕を高く上げその想いに応える
W/翔
『ああ、それにまだ依頼が残ってるからな、まだくたばる気は無いさ、行って来る』
頷き発生中心部に向かい、HEATメモリをマキシマム・ロットに差し込む
『HEAT・MAXIMUM・DRIVE』
全身に炎を身に纏いジュエルシードに近づき、両手で抑え込む
W/翔&フィリップ
『うおぉぉぉぉぉ!!!止まれ!!!』
二人の声が大きく重なりジュエルシードの漏れる魔力を抑え込む、しかし予想と思ってたのは違い手の装甲の部分に少しずつひびが入る
W/翔&フィリップ
『まだまだ!/絶対に諦めない!』
二人の想いに応える様に炎が更に燃え徐々に魔力を収束され、やがて魔力の反応が小さくなり封印が完了する
W/翔&フィリップ
『ハァハァ、止まった!』
止まった事を確認し辺りを見渡す
なのは
「やったね!」
フェイト
「翔、良かった!」
アルフ
「流石、仮面ライダー!」
ユーノ
「凄い、アレを止めるなんて…一体彼は…」
それぞれの賛否の言葉が飛び交い彼等を労う
W/翔
『ああ、俺達は二人で一人の仮面ライダーだからな!』
他に言葉は入らないと思い左手で何時もピストールポーズを取る
なのは
「今回は翔君が居なかったら危なかったと思う、だから今は渡します…でもユーノ君にそれは必要なんです、だから何時かは…」
なのはの思いを聞くどうやらこの石の元の持ち主はフェレットのユーノらしい
W/翔
『そっか、それが魔導師になった理由か…でも今は俺達も渡せない、いづれぶつかる時が来るその時にな…』
その言葉だけを残しハードボイルダーに跨り、フェイトは後部座席に座り両手を腰に添え振りむきこう言った
フェイト
「私は負けない、絶対に…」
ハードボイルダーを走らせこの場を立ち去った
しかしこの時大きな船が動き出して居た、次元世界を管理する組織時空管理局の船、アースラが静かに次元の海を渡る
W&フェイト&なのは&ユーノ&アルフsideEnd
場所 とある次元世界
ミュージアムside
ナスカ
『やはり、失敗ですか』
モニターでW達の闘いを見て呟く
ナスカ
『まぁ仕方ないですか…実験体使用の【人工魔導師】では…』
その言葉を呟き、暗いラボ内に有る大きな実験室に足を運ぶそこには大量の生態ポットが有った
そして生体ポットの前には各マジックメモリが提示されそのメモリに適用された者を作って居た
ナスカ
『ですが、良いデータが取れましたやれたら消える…証拠を残さずに済みますね』
自分たちが不利にならない事を呟き軽く笑う、そして一部モニターがナスカに提示される
???
『ナスカよ、良い仕事をしてるらしいな…まさかあ奴からデータを取れるとは…』
モニター越しからナスカを褒める男の声が聞こえる
ナスカ
『これはこれは、総帥自らお褒めの言葉が聞けるとは大変恐縮で有ります』
深々く一礼し、モニターを見る
総帥
『しかし、地球を実験の場にしたのは良いが、いよいよ彼奴等が動き出したな…そろそろ潮時では無いか?』
ナスカ
『ええ、解ってます時空管理局ですね?しかし相変わらず遅い対応ですね…総帥一つ許可をお願いしても構いませんか?』
総帥
『ほ〜う、貴公が私にお願いとは…まぁ良い言って見ろ』
ナスカ
『はい、後暫く実験を続ける事と、仮面ライダーの力を今一度見たいのです』
総帥
『仮面ライダー…確かに奴も腕を上げて来た…良かろう奴の力を今一度見定める事を許可しよう』
ナスカ
『はは、有りがたき幸せです』
また深く一礼する
総帥
『それでは良い結果期待してるぞ』
通信切りモニターが消える
ナスカ
『さて、今の仮面ライダー君の力はどれ程の物かふふふふ、楽しみですね、今度こそ君を真っ二つに出来るか…』
剣を振るいWの等身大の写真を真っ二つに切り裂き…ただ、その再戦を待ち望んだ
ミュージアムsideEnd
場所 フェイト宅 マンション
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
フェイト
「着いたね、また翔に助けられちゃったね」
玄関に入り翔にお礼を言う
翔
「気にするなって、それに、ああしなきゃヤバかったからな」
先程の事を思い直し呟くがそれを水を差す様に
アルフ
「そりゃ、分かるけど全くアンタ達は無茶し過ぎだよ?ってアタシ等が言えた義理じゃないけど…その内ぶっ倒れた…どうすんだよ?」
翔
「あ、いや…そのゴメン…でも、アレが俺達に出来る無理だからさ」
そう言って二人の顔を見て答えるが…しかしそれより気になる点が一つ有った
フィリップ
『しかし、あのシャドーの本体、普通の人間じゃ無かったなのに消滅した…ミュージアムがまた新たに動き出した可能性が高いね』
シャドーのメモリを使用した人物が気になり今後の動きに注意を払う
翔
「そうだな、さてと明日もまた…アレ…なんだ?」
突如目線がグラグラ揺れ始め、片手で頭を押さえる
翔
「一体、ど…言う…こ…と…だ」
ふらと倒れ意識を手放し廊下に倒れ込んだ
フェイト&アルフ
「「翔!」」
二人は、倒れ込んだ翔に駆け寄り体をゆっくり揺らし始めしかし意識が戻らない
フィリップ
『マズイ!メモリの副作用だ』
フェイト
「え?副作用?」
フィリップ
『ああ、恐らく先程のHEATの影響で身体に負担をかけたんだ…本来HEATのメモリは身体を抑えるメモリでそれを使った反動が来たんだ…』
冷静に今の事を語り翔の身体の負担が掛かった事実を述べる
アルフ
「一体、どうすれば!」
フィリップ
『ああ、先ず翔の症状を把握しないと』
その言葉を聞き翔の額に手を触れ、そして呼吸音も悪く
翔
「ハァ、ハァ…」
フェイト
「熱っ凄い熱…早く冷まさないと」
アルフと一緒に翔をベットの方に運ぶ、タオルと氷枕を用意し看病をする
フェイト
「熱、まだ下がらないね」
タオルを濡らし額にかける
フィリップ
『仕方ないよ今回は初めてのケースだからね…それに翔は此処最近闘い続けて居たからねその疲れが今になって来たんだろ』
手首から外されテーブルの上に置かれ、今までの事を呟く
アルフ
「無茶しないって約束なのに…やぶってどうするんだよ」
心配そうに見て呟く
フェイト
「…翔の馬鹿…」
小さく呟いた
アレから一日が経つが一向に熱が下がらない、翔はうわ言で何かを呟いた
翔
「うぅ…おやっさん…俺はまだ…」
何か夢を見てうなされて居た
フェイト
「今のって?」
フィリップ
『ああ、彼が今呟いたのは彼の恩師のあだ名見たいなモノかな…この話は翔が何れしてくれるよ』
フェイト
「そっか…ねぇフィリップ少しお願いが有るけど良いかな?」
リングを持ち上げ尋ねる
フィリップ
『ん?なんだい?』
フェイト
「うん、実は…」
それから更に一日が過ぎる
翔
「う、う〜ん、ん?おやっさん?」
目が覚め辺りを見渡す
翔
「夢か…ん?それに俺はあの時…何か左手に違和感が…」
左手の方に視線移す
翔
「…フェイト?」
ずっと左手を掴んで寝息を立てているフェイトの姿が目に映った
フェイト
「スゥースゥー」
その寝顔を見て右手で軽く髪を撫でる
翔
「そっか、あの時倒れた後ずっと看病してくれたんだな…ありがとなフェイト」
感謝の言葉を小さく呟きポンと手を置きゆっくり頭を撫でた
アルフ
「あ、やっと起きたね」
翔が目を覚ました事を気付き声をかける
翔
「アルフ…なぁ俺は何日倒れて居たんだ?」
自分が倒れたからどれ程の日が経ったか尋ねる
アルフ
「アレから二日だよ…まったくアンタは心配かけ過ぎなんだよ」
少し怒りながら軽く額にデコピンをする
翔
「痛っ…そうか迷惑かけたな」
申し訳ない顔を浮かべ謝る
アルフ
「今更気にしないよ、翔は仮面ライダーだからさ…でも無茶し過ぎない方が良いよ、特にフェイトが心配するから」
フェイトを抱え別の所に寝かせようとする
アルフ
「あ、そうだお腹空いて無い?」
首をかしげる
翔
「あ、そっか丸二日何も食って無かったな…」
思い出し腹部を撫で丁度良い具合に【ぐうぅぅぅ】と腹の虫が鳴いた
アルフ
「じゃあ、ちょっと待って」
しばらく経ち小さな鍋を持って来る
翔
「それは?」
首をかしげ尋ねるがアルフニコニコ笑いながら
アルフ
「それは見てのお楽しみ!」
鍋をテーブルの前に置き椅子に座り鍋を開ける
翔
「おかゆ?」
それを見て呟く
アルフ
「そ、フェイトが初めて作った料理なんだ、しかも先生がフィリップだよ」
テーブルの横に有るリングを指し呟く
翔
「そっか、なら頂きます!」
一口食べる、そして一言
翔
「美味い…フェイトの優しさが良く出てるな」
その味を噛みしめる様にゆっくりと食べ、鍋を空にする
翔
「ごちそうさま、フェイトに後でありがとうって言わないとな」
少し頬笑む
アルフ
「ねぇ翔…フェイトは依頼人で翔は探偵だよね?この依頼が終わった後どうするんだい?」
そうこの時間は永遠に続く訳ではない何れ別れの時来る事を察する
翔
「依頼が終わった後か…今はまだ解らない、ミュージアムはまだこの世界を狙ってるからな…それにフェイトの母親プレシア・テスタロッサの事も気になるからな…それを解決するまでこの依頼は下りないさ」
真剣な表情でアルフを見る
アルフ
「そっか、そうだよね…解ったその時が来るまで宜しく」
アルフは右手を前に出す
翔
「ああ、その時が来るまでは…」
同じく右手を出し握手をする、何れ来る終わりの日まで共に闘うと新たに誓いを込めて強く握る
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
ナスカ『さぁこの前の続きです、ですが今の貴方で私に勝てるかどうか』
不敵な笑みを浮かべ勝利を確信するナスカ
J/翔『闘いってのは性能の差で決まるんじゃない決断の差で決まるんだ!』
再びジョーカーに変身し激しくぶつかり合う
???「時空管理局だ詳しい事を聞かせて貰うぞ!」
ついに来た次元世界を管理する組織
第八話「N(ナスカ)再び/時空管理局の少年執務管」コレで決まりだ!
一度ジュエルシードを必要としているプレシア・テスタロッサが居る時の庭園に向かう一同、だが…翔の目に映ったのは母が娘に虐待をする姿だった、翔は自身の怒りに対切れず、Wより能力が低いロスト・モードを使用し、仮面ライダージョーカーに変身し、プレシアに立ち向かう…なんとか勝利を収める、だが苦い勝利だと思い、未だに晴れない気持ちで有る、そしてプレシアのラボの一番奥に有る生体ポットの中にはフェイトとよく似た少女が居た、果たしてコレは何を意味する?
第七話 Kの殺人者/暴発する魔石
場所 海鳴市商店街
翔&フィリップside
翔達が時の庭園から帰り三日程経った
フィリップにプレシア・テスタロッサに事を検索し、それから色々解った
先ず20数年前、管理局のとある研究で大事故を起こし、その事に後ろ指を指され管理局を辞め、姿をくらませた、だがこの事件には大きな点を見過ごしていた、この事件で自分の一人娘、アリシア・テスタロッサを亡くしてしまってると言う結果に辿り着いた、表上プレシアの原因っとなってるがとある研究員が実験を急かし、不運な偶然が重なりアリシアと言う幼い命が失われてしまった、恐らくフェイトは暫く経った後養子として受け取っただろう…だが未だにふに落ちない…いくら養子でもあそこまで出来るのだろうか…
翔
「でも、それだけじゃ無いんだよな」
帽子を深く被り溜息を着く、そうフェイト出生が明らかではない、何度検索しても大量の本棚が残り更にロックが掛り閲覧する事が出来ない、更にフェイトの旧姓が出て来ない、検索するキーワードが少ないのだろう、今はフェイト達はマンションでゆっくり休んでいる、アルフとは念話で会話し事情を把握している、フェイトには対しては少し誤魔化している、翔はとある事を思いついた
翔
「今度、ジュエルシードを渡す時はもっと集めてから渡そうぜ?」
翔はフェイトがプレシアに傷つけられる姿を見たくは無かった、それにあの時フェイトの本当の願いを理解した
フェイト
「母さんの笑顔が見たい」
それは小さな願いだ、今自分たちがなすべき事はジュエルシードを集め、真実を知る、それがやるべき事だと思う、だが真実を知る前に今はまだ早い、この世界に訪れるミュージアムの陰謀が明らかではない…そして今とある事件を追ってこの場所に来ている
フィリップ
≪此処で3件目の現場だね、殺害方法は先程との現場と同じだね≫
事件現場には胸の部分に多大な血痕の後が有った、一般的に見れば普通の殺傷事件で済むが、だがやり方が普通では無かった胸の部分の血痕がXと言う血痕の後で有る、更に血痕が出た場所は影の胸の部分から出たらしい、そして被害者の遺体には外傷無くだが解剖し心臓の部分に血痕と同じXと言う傷跡が刻まれていた、この事件には警察ではこの事件の解決の糸口を見つけては居ない
殺害方法が人間離れした方法で有るからだ人間の力ではどうしようも出来ないのが今の現状で有る
翔
「心臓にXと言う傷が刻まれている…か」
帽子を深く被り呟く、この事件が起こったのは三日程前で有る…そして一つの答えに辿り着いた
フィリップ
≪翔、もう解ってると思うが≫
フィリップの次の言う言葉が直ぐに理解出来た
翔
(ああ、解ってるよ、ドーパントだろ?しかも姿を見せずに人を殺すドーパントか、コイツはちょっと厄介だな)
この事件の殺人者は十中八苦ドーパントだ、だが未だにその姿を見せていない…殺人が起きる時間は夜中で有る、そして被害者達には関連性は未だに解らない最初の被害者は大学生の男性、次にフリーターの女性、その次が社会人の男性で有る…被害者達には繋がり無い、だがきっと何処かにキーワードが隠されているハズ…再び帽子を被り直し考える、だがまだ答えが見つからない
翔
「ふ〜う、一体如何するべきか…うっ…結構キツイな流石はプレシア・テスタロッサだな」
あの時受けた砲撃魔法のダメージが未だに身体に残っていた、ジョーカーで闘ったのはあくまでフェイトを守るためで有る、Wとは違って防御力が落ち、ダメージが今になって来た
少し胸を掴み一呼吸する
翔
「でも、こうしてる場合じゃねぇ…また次の犠牲者を出す訳には」
気合を入れ直し再びキーワード検索をするが…
なのは
「アレ?翔君?」
白き魔導師の少女 高町 なのはの声が耳に入った
翔&フィリップsideEnd
場所 喫茶店翠屋
翔&フィリップ&なのはside
翔の考えてる表情を見てなのはとある提案を出した、それは
なのは
「頭を使うなら甘いモノを食べた方が良いと思うよ♪」
実に女の子らしい可愛い提案で有るこの提案を断る事無く、なのはの案内で翠屋に足を運ぶ、そして翠屋のマスターとパティシエを見て驚いた
士朗
「お帰り、なのは…ん?友達かい?」
20代前半の青年が翔を見てそう呟く、それに続くように青年と同じ位の女性が現れた
桃子
「今日は早かったわね…あら?貴方は?」
青年と同じように首をかしげる
翔
「あ、初めまして俺は…翔、黒木 翔って言います…失礼ですけど?なのはちゃんの御親戚方ですか?」
翔は彼等を見て尋ねた、青年達の変わりになのはが答えた
なのは
「ううん…うちのお父さんとお母さんだよ?」
首を傾げ翔の方を見る
翔
「ああ、そうなのか、お父さんとお母さんか…へ?お父さんとお母さん?…えぇぇぇぇ!マジで!?」
心底ビックリした顔で彼等の方を見る目を見開き驚いた
士朗
「ああ、そうだよ…まぁ大抵私達を見たら驚くのは当たり前だけどね…」
士朗はそう呟き苦笑を浮かべる
桃子
「そんな事よりも、折角来たんですし何に致しますか?」
メニュー表を翔に渡し、一旦落ち着きを取り戻しメニューに見て口にした
翔
「ああ、それじゃコーヒーセットを一つ、後ショートケーキを一つお願いします」
桃子
「解りました、どうぞごゆっくりして下さい」
テーブルに案内されなのはと一緒に席に着く
なのは
「ねぇ?翔君、どうしてあの場所に居たの?」
首を傾げて尋ねて来た
翔
「ああ、ちょっと有る事件を追ってね、それに俺は探偵だからさ…なぁなのはちゃんは知ってるか?謎の連続殺人事件の事を…」
帽子を脱ぎ一息つき今調べてる事を語り出す
なのは
「あ、アレだねニュースで見たよ…正直凄く怖いよ…何であんな事が出来るのか…分かんない」
少し辛そうな顔を浮かべ首を振るう
翔
「そっか、そうだよな…怖いよな…」
静かに語るがその半面拳を握り抑え切れない怒りが心の中で渦巻いて居た
翔
「しっかし、犯人に狙われた被害者達の関連性が見つから無いからな、正直手詰まりなんだよな」
珈琲を一口飲み呟く
なのは
「被害者の関連性か…アレ?」
なのはは、何かに気付き声を上げる
翔
「ん?どうしたんだい?」
なのは
「ん〜多分被害者さん達の繋がりになるかどうか解らないけど…一つずつレベルが上がる感じなの」
首をかしげながら考えを呟く
翔
「レベルが上がる?」
オオウムのように聞き返す
なのは
「うん、その何て言うだろ?被害者さん達の職業が大学生、フリーター、社会人でしょ?ねぇ?一つずつ上がってるよね?でも、関係が有るかどうか、解らないの…力になれなくてごめんね」
申し訳ない顔を浮かべ謝罪をするなのは、だがこの時翔の頭に何かが閃いた
翔
「[レベルが、上がる?確かになのはちゃんの言うとおりだ…これはまるでゲームだ、レベルの高いモノ狩る嫌なゲームだな、ん?となると次の現場は]なのはちゃん、君のお陰で大事な事に気づけたよ」
ふっと笑、そのまま帽子を被り直す
なのは
「ふぇ?」
翔の言葉に首をかしげるなのは
翔
「さてと、こうしちゃいられない…珈琲御馳走様!後ショートケーキはまだ手を付けて無いから食べて良いよ、後コレお代!」
既に珈琲を飲み欲しテーブルに千円札を置き、扉を開き走り出す
なのは
「翔君!お釣り忘れてるよ!」
大声で叫ぶなのは、だが
翔
「お礼だよ、お釣りはいらない、またな!」
手を振って走り去った
翔
「フィリップ、検索だ!」
直ぐに相棒に指示を送る
フィリップ
『何か、解ったみたいだね、さぁキーワードを言ってくれ!』
翔
「ああ、キーワードは…影、そして暗い場所、最後に女性タレントだ、考え方を改めて見ればこれはゲームだったんだ。標的は誰でも良かった…ただ男女を交互に変えて高い順の人で良かった、次に現場はもっと人目の付きやすい場所なら…今夜何か有る!」
今回のドーパントと次なる事件現場のキーワードを呟きただ内なる不安を胸に抱き走り続けた
場所 海鳴市繁華街
翔&フィリップside
女性「ふ〜う、ちょっと遅くなったな…早く帰ろう」
彼女は此処最近売れだした女性タレントで仕事が終わり家に帰宅をする最中で有る
???
≪ふふふふ、居た居た、さぁレベルを上げますか…≫
影の中から黒い何かが女性を狙って居た、そして黒い刃の様なモノが女性に襲いかかる
女性
「へ?きゃあああ!」
突然の事に驚き悲鳴を上げる、だがその時
【ブオォォォォォォン】とバイクのエンジン音が聞こえて来た
女性
「今度は何?」
その方向に視線を送る、そしてバイクは女性とその黒い何かの間に入って声を上げる
翔
「早く逃げて!早く!」
やや怒鳴り声で女性に言う、大人に変身した翔はハードボイルダーから下り黒い何かと対峙する
女性
「は、はい」
女性は翔の言葉を聞き直ぐに立ち去りこの場を離れる、翔は再び黒い何かと向き合う
???
『ちぇ、折角良い所だったのに邪魔しないでよ、あ〜あ、ゲームオーバーか…』
黒い何は光に照らされその姿を現す、その姿は人とは違い、異形な黒い怪人の姿で有った
翔
「一つ聞きたい、この連続殺人はお前がやったのか?」
ヘルメットを脱ぎ帽子に被り直す
???
『連続殺人って、まぁそっちから見ればそうなるか…所でボクの姿を見て驚かないとは…君は誰だい?』
黒い怪人は自身を見て驚かない翔を見て、首を傾げた
翔
「この街の涙を救うハンカチさ…お前のせいで一体どれだけの人が涙を流した!」
目を見開き睨みを効かせ、黒い怪人を睨む
???
『さぁ?それにコレはゲームさ、ボクの能力でどれ程の人が殺せる、ゲームだよ…最初は目立たない裏路地、次に公園、更に商店街…そして此処だよ段々派手な場所の方が恐怖で引きつった人の顔が見れるからね』
子供のようにクスクスと笑う
翔
「そうか…なら俺は、いや【俺達】はお前を許さない!」
左手を腹部に当てる
???
『へぇ〜どう許せないって言うんだよ?ただの人間風情がボクらドーパントに勝てる訳がない』
相手が絶対に勝てないと思いやや構え始める
翔
「ただの人間じゃないぜ、フィリップ!」
相棒に指示を送る
フィリップ
『ああ、僕等の力見せて上げるよ!』
一呼吸置き、同時に叫ぶ
翔&フィリップ
『W・モード・セット・アップ!』
黒と緑のリングが輝きその姿を消しやがて二つのスロットが有る赤いドライバーになり翔の腰に巻かれ
それを中心に黒いライダースーツのBJに身を包む翔
???
『まさか?お前が?』
相手の行動を見て少し驚きを見せる黒いドーパント
翔&フィリップ
『ああ、そうさ…俺達は/僕達は二人で一人の魔導師探偵で二人で一人の仮面ライダーだ!』
その時、翔の両手にCYCLONEとJOKERのメモリが握られスイッチを入れる
『CYCLONE/JOKER』
自分たちが変わる言葉を大きく叫ぶ
翔&フィリップ
『【変身!】』
CYCLONEとJOKERのメモリを二つのスロットに差し込み、スロットを左右に倒す
『CYCLONE/JOKER』
その瞬間、翔の周りに黒い風が身に纏い緑と黒の鎧に覆われ顔も同じように双色の仮面に覆われ赤い複眼と銀のV字の角飾りが現れる、最後に姿が変わった事を示すように銀のマフラーを靡かせ複眼に赤い光が走る
???
『そうか、お前が噂の仮面ライダーだな…ナスカ様の言うとおりだ仮面ライダーには気を付けろとな』
Wの変身が完了したのを見て再び身構えるドーパント
W/翔
『行くぜ!』
そのまま勢いよくドーパントに殴りかかるWだが…
???
『当たるかよ!』
影に吸い込まれその攻撃を避ける
W/翔&フィリップ
『フィリップ、奴のメモリは…/ああ、奴のメモリの正体は…』
だが答えを言う瞬間黒い刃がWの影に襲いかかる
???
『さぁボクを楽しませてくれ!』
影を自在に操れるメモリ、奴の正体はシャドードーパント
W/翔
『おっと、あぶねぇ』
ギリギリの所で影を回避させ一旦体制を立て直した
W/翔
『さてと、此処はアレで行くか』
左手でドライバーを戻しCYCLONEメモリを抜き取り変わりにHEATメモリが現れスイッチを入れる
『HEAT』
そのまま右スロットに差し込み再びドライバーを倒す
『HEAT/JOKER』
右腕を上げ緑から赤い鎧に変わり炎を身に纏う
シャドードーパント
『何しようが無駄だ!』
影の中に潜みWに襲いかかるが…
W/翔
『悪いがもう手品はばれてるぜ!』
炎を纏った右拳を地面叩きつけ辺り一面に炎の円を描く影の刃がWを襲おうとするが
W/翔
『はっ!』
その刃は実態を持ち左手で受け止められる
シャドードーパント
『馬鹿な、何故ボクを掴める?』
W/フィリップ
『簡単だよ、君のメモリはシャドー、つまり影…影と言うのは元々光の屈折により生まれ形を作る、それに君は実態を持たない影その物だ…だから君を倒す方法を考えた、完全な影を出来る空間を作れば良いとね、予想通り君は実態がこうして現れた訳さ』
答えを呟き、右ストレートでシャドードーパントの顔面を殴り飛ばす
シャドードーパント
『くっ、中々やるね、でも何故だ?何故君たちは他人の為にどうして命を張る?どうしてそこまで闘えるんだ!』
何故Wは人々を守ろうとするのか人々を守る理由が解らず問いただす
W/翔
『何故だと?そんなの決まってる、俺達が…仮面ライダーだからだ!俺達が闘う理由は人々の泣く姿は見たくない…お前たちは実験の為多くの人々を泣かせて来た、だからもう二度と悲しい涙を流させたりはしない!』
右拳を力強く握り、左腕を肩の方まで左手でピストルの様なポーズを作りこの言葉を告げる
W/翔&フィリップ
『さぁ、お前の罪を…数えろ!!!』
この世界とそして街を泣かせるドーパントに告げ、再び拳を振るう
シャドードーパント
『罪を…数えろ?ふん、今更数えた所で何になる!』
影で盾を作りWの攻撃を受け止める
W/翔
『お前は何の罪も無い人々の命を奪った、そしてこの街を泣かせた…そしてその力を楽しむだけの道具にしているお前たちは絶対に許さない!』
地面を蹴り上げ、その勢いで盾事蹴り飛ばす
シャドードーパント
『何を言ってるんだ?ボクがこの力をどう使おうがボクの勝手さ、それにナスカ様は言って居た、【何れ全次元世界は我々ミュージアムが支配する】ってね、君がどう足掻こうが結果は決まってるだよ』
一旦盾の影を戻し、左腕を前に出し弓矢の様な形になる
シャドードーパント
『君は此処で死んで貰うよ…仮面ライダー!』
無数の影の矢がWを襲う
W/翔
『結果が?決まってるだと?ふざけるな!俺達が諦めない限り、何度でも結果を変えてやるぜ!』
身体を逸らし矢を回避するW、そのまま右手でドライバーを戻しJOKERメモリを抜き、TRIGGERメモリを取り出しスイッチを入れる
『TRIGGER』
そのままスロットに差し込み倒す
『HEAT/TRIGGER』
黒から青の鎧に変わり左胸部分に有るトリガー・マグナムを握り矢を打ち抜く
シャドードーパント
『なら、見せてみなよ…その結果を![まぁどう足掻こうがこっちにはアレが有るけどね]』
だが、その時…一筋の雷光が空を懸ける
フェイト
「サンダー・レイジ!」
雷撃がシャドードーパントに直撃する
シャドードーパント
『くっ、誰だ!?』
撃って来た方向に視線を向ける
フェイト
「あなたの持ってるジュエルシード渡して貰います!」
バルディッシュを握りWの元に降り立つフェイトとアルフの姿であった
WsideEnd
フェイト&アルフside
フェイトはプレシアから受けた傷を癒す為、暫く身体を休めていた、その間の家事は全部翔がしてくれた、翔は笑ながらこう言った
翔
「俺は居候だから、これ位しか出来ないけどな…だから頼ってくれよ」
そう言い家事を積極的にする、そんな時だったTVのニュースを見た時翔の表情は少し変わった
翔
「…すまない、フェイトちょっと用事が出来た直ぐ帰るから安心してくれ」
そう言い残し帽子を被り外に出る、だが日が暮れてもまだ帰って居ない
しかしフェイトは理解した、翔が帽子を被るのは何時もジュエルシードを集める時とドーパント達と闘う時だろう
今は身体を休めてる自分では翔の足手まといなってしまう、そんな時
アルフ
「フェイト…翔の事が心配かい?」
アルフは首をかしげながら尋ねる
フェイト
「うん…でも今の私達じゃ…」
それを言いかける時、フェイトの手を握る
アルフ
「大丈夫だよ…翔達強いし、それに仮面ライダーだよ?アイツ等が負けた所見た事無いし、それにアイツ等が居たから此処まで頑張って来れたからさ、それに翔は言ってたよ【俺達は依頼人の願いを叶える】ってその為に頑張ってるだよ…翔達はフェイトの願いを叶えたいからこうして頑張ってるんだから…だから今はゆっくり休もう」
フェイトの手を握り返し、ゆっくりと微笑む
フェイト
「そうだね、依頼人の私がしっかりしないと翔達がちゃんと闘えなくなるから…」
少し笑顔を取り戻し安心させる
アルフ
「うん、しかし翔達何処まで行ったんだろ?」
気になり首をかしげる
フェイト
「そうだね…良し翔達為の少し頑張ろうかな」
そう言って探査魔法の準備に入る
アルフ
「ちょっと、フェイト少し休みなよ!」
注意をするが、しかしその声に対し首を横に振りBJを展開する
フェイト
「大丈夫、もう平気だから…それに早くジュエルシードを集められる様に」
そう呟き、探査魔法を使いジュエルシードの反応を見つける
アルフ
「有った!えっと、この場所は繁華街?」
首を傾げ座標を見る
フェイト
「たまには私達だけで行こう、いつも翔達に頼ってる訳には行かないし」
ベランダに出て目的地に飛ぶ
アルフ
「あ、待ってよフェイト!」
それに続くように飛び立つアルフ
しばらくして繁華街に上空に辿り着くフェイトとアルフ
アルフ
「えっと、此処だよね?でも一体何処に」
辺りを見渡して下の方に視線を向け、その時一部だけ大きな炎の円を描いた所が有った
アルフ
「アレは?」
フェイト
「行って見よう!」
その言葉に頷きその場所に向かう
そして目で目視出来る所まで下りる、そして二人は驚いた、場所も伝えてないのにWに変身していた翔の姿である、Wは黒い怪人と闘っていた、恐らくドーパントで有ろう
そして無数の黒い矢がWに襲う、このままではWが危ないと思い右手に魔力を貯め雷光を放つ
フェイト
「サンダー・レイジ!」
勢いよく黒いドーパントに当たる
シャドードーパント
『くっ、誰だ!?』
黒いドーパントはフェイト達の方に視線を向ける
バルディッシュを握って大きく振るう
フェイト
「あなたの持ってるジュエルシード渡して貰います!」
フェイトはそう言ってアルフと共にWの元に降りる
フェイト&アルフsideEnd
場所 繁華街
W&フェイト&アルフside
W/翔
『フェイトそれにアルフ、お前ら家で休んで居たんじゃ!』
突如来たフェイト達を見て驚いた
アルフ
「ゴメン翔、フェイトの判断なんだ…たまたまジュエルシードの反応が此処に有ったから」
何故此処に来たかその理由を話す
フェイト
「ゴメンでも、もう大丈夫だから…それにジュエルシードはアイツが持ってるから」
フェイトの言葉でWはシャドードーパントに視線を移す
W/フィリップ
『だが、何故奴が?反応は感じられなかったが…』
闘ってる最中高い魔力反応が感じる事が出来ていなかった
シャドードーパント
『困ってる様だから教えて上げるよ…そっちのおチビの言う通りボクはジュエルシードを持ってる、しかしそう簡単に居場所は吐かないよ…教えて欲しければボクを倒すんだな…』
不敵な笑みを浮かべ構え始める
W/翔
『とにかく今は奴を倒すしかない、フェイトそれにアルフ聞いてくれ…奴の能力は影を自在に操り他者の影を攻撃し内部にダメージを与えるんだ、だから距離を取って援護してくれ』
敵の能力は危険モノだと判断し作戦を提示する
フェイト
「解った、でも無理しないでね」
アルフ
「あいよ、さてとアイツ倒してジュエルシードをゲットするよ」
アルフは指をバキバキ鳴らし準備する
W/フィリップ
『アルフは目を使って敵の攻撃を読んでくれ、この中で野性的な判断が出来るのは君だけだ』
アルフの特徴を生かし指示を与える
アルフ
「了解、危なくなったらいつでも言うよ」
W/翔
「それじゃ行くぜ!」
その言葉を聞き全員シャドードーパントの影を注意しそれぞれ距離を取る
シャドードーパント
『さぁゲームの始まりだ…しかもランクは三つ使い魔、魔導師、そして仮面ライダーか…どれを殺ってもレベルが上がるね、決めた!』
攻撃する相手を決めシャドードーパントの周りには無数の影の刃が現れ、手を上げ刃を飛ばす
その先に居たのは
フェイト
「!」
危険だと感じ自分の自慢となるスピードでそれを避け続ける
シャドードーパント
『そうだ逃げろ逃げろ止まった的を狙うよりそっちの方が面白い!』
高笑をしながら刃を飛ばし続ける、しかし
W/翔
『残念だがゲームクリアはならないぜ!』
Wは相手の頭上高く飛び真正面目がけてマグナムの引き金を引くが
シャドードーパント
『甘い!』
左腕を頭上に上げ影の盾を作り攻撃を防ぐ
アルフ
(次は右から来るよ)
アルフは敵の動きを読み二人に念話で指示をする
W/翔
『さっきより攻撃が激しくなってる、せめてもう一人居たら』
銃士が後一人居たらこの場を逆転する事が出来る、だが今此処に居る銃士はWのみである
シャドードーパント
『さぁ誰が最初に脱落するかな!』
攻撃の速度を上げようとするが…
なのは
「デバイン・バスター!!!」
桃色の砲撃魔法が影の刃を消し、シャドードーパントに直撃させる
シャドードーパント
『な、何ィ!』
突如当てて来た砲撃の方に視線を向ける
なのは
「みんな大丈夫?」
肩にフェレットのユーノを乗せやって来た白き魔導師 高町 なのはが居た
W&フェイト&アルフsideEnd
場所 高町家
なのは&ユーノside
なのは
「ん〜どしてお釣りが要らなかったんだろう〜」
今日、昼間翔の行動を見て気になるなのは
ユーノ
「多分急いで居たから仕方ないよ、でもどうして彼が魔導師なのか気になるけどね、あのフェイトって言う子の協力者だと思うけど」
Wと言う未知の存在に気になり頭を悩ませるユーノ
なのは
「でも、きっと何か理由が有ると思うよ?まだお話聞いてないけど…」
そう呟きしょんぼりするなのは
ユーノ
「取りあえずこの話しは此処まで明日も早いしもう…」
そう言いかける時
なのは
「!…今のって?」
高い魔力反応を感知する
ユーノ
「きっとジュエルシードだよ、行こうなのは」
なのは
「了解、レイジングハート!」
待機時の赤い玉を握る
レイジングハート
『オーライ・マスター』
主の意思を理解し呟く
なのは
「レイジングハート・セット・アップ!」
赤い玉が輝き白のBJを装着し、杖の形状に変化しそれを握り反応が有る場所に向う
なのは
「えっと、此処だよね…ふぇ?アレは?」
黒い何かを見て呟く
ユーノ
「アレはジュエルシードじゃない…なのはアレ!」
ユーノは何かに気付きその方向を指す
なのは
「アレって翔君にフェイトちゃん?」
黒い何かと闘う二人を見て呟くどうやら苦戦をしてるらしい
なのは
「大変!早く助けないとレイジングハート!」
二人の危機を見てデバイスに指示をする
レイジングハート
『イエス・マスター』
その指示を肯定し形態を変化させる
なのは
「デバイン・バスター!!!」
その黒い何かに砲撃魔法を放つ
シャドードーパント
『な、何ィ!』
黒い何かはこっちに視線を向ける
なのは
「みんな大丈夫?」
闘ってる二人を見て呼び掛ける
なのは&ユーノsideEnd
W&フェイト&なのは&ユーノ&アルフside
W/翔
『なのはちゃん!サンキュー良いタイミングだったぜ!』
先程の援護に感謝しサムズアップをする
フェイト
「君は…」
なのはの顔を見て少し驚くフェイト
なのは「良く分かんないけど手伝いに来たよ…一緒に闘おう!」
状況はマズイと思いデバイスを構える
W/フィリップ
『彼女の言う通りだ、此処は協力して行こう』
その言葉を聞きマグナムを再び構える
フェイト
「解った…でも今だけだから」
やや納得が行かないが同じように構える
シャドードーパント
『また増えたか、でも駒が多い方がゲームは楽しくなる!』
再び影の刃を放とうするが
なのは
「翔君!」
W/翔
「おう!」
W/翔&なのは
『「はっ!/デバイン・バスター!!!」』
レイジングハートとマグナムを向け同時にシャドードーパントの胸の中心部にデバインバスターと炎の弾丸を放つ
シャドードーパント
『くっ防御が遅れた…?もう一人は?」
きょろきょろと首を動かすが…
フェイト
「はあああ!」
バルディッシュをサイトフォームにしてシャドードーパントの防御の浅い部分を切り裂く
シャドードーパント
『ぐっ、貴様等!』
傷口を抑え睨むがしかし
W/翔
『悪いが本当にゲームオーバーだぜ!』
再び右手でドライバーを戻しTRIGGERメモリを抜きJOKERメモリを取り出す
『JOKER』
そのままスロットに差し込む
『HEAT/JOKER』
左腕を上げ青から再び黒に変わる
W/翔
『アルフ!いっちょ頼むぜ!』
アルフ
「あいよ!んじゃ行くよ!」
アルフの方に駆け出しそのままアルフは両手に魔方陣を発しそのまま魔方陣を蹴りアルフの魔力で上空に高く飛び右手でJOKERメモリを抜きマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
右手に赤い炎、左手には紫の炎が勢い良く燃え始め、その推進力と落下を活かし一気に間合いを詰め込み拳を力一杯握った
W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…JOKER/GRENADE』
左右に身体が別れ炎の推進力を利用し連続パンチをシャドードーパントに浴びせる
シャドードーパント
『ぐ、ぐわあああ!!!!』
その攻撃に耐切れず叫び、大きく吹き飛ばされ倒れ込み爆発をする、本体は翔と変わらない年齢の少年だった
W/翔
『よっと!』
身体を戻し着地する
なのは「えっと、今のって…」
先程のWの決め技を見て目をパチクリさせて居た
W/翔
『ああ、JOKERの特殊な能力でな…そんな事よりも…オイ勝ったぜ、ジュエルシード渡して貰うぞ!』
シャドーの所持者に近づくが
シャドー本体
「こんな事有りえない、有りえない…ボクはまだ負けてない!」
拳を地面にガンガン当てポケットにしまって有った特殊な箱を取り出しそれを開く中にはジュエルシードが入っていた
シャドー本体
「リセットだ、リセット!何もかも全部リセットだ!!!」
次の瞬間ジュエルシードを思いっきり地面当てひびが入るやがて砕け、そして膨大な魔力が漏れる
シャドー本体
「そうだ、それで良い!Wこれを止められるなら止めて見ろアハハハ!!!!』
高笑いをし、メモリの影響で身体が消滅した
W/翔
『何ィ?奴は魔導師じゃなかったのか!』
疑問が残るが今はそれ所では無い
ユーノ
「今のでジュエルシードが暴発したんだ、このままじゃ此処等一帯飲み込まれる」
その言葉を聞き全員言葉を失う、だがただ一人、諦めて居なかった
W/翔
『だったら押し込んで無理にでも封印すれば収まるハズだ!』
ドライバーを戻しJOKERメモリを抜きMETALメモリを取り出す
『METAL』
そのままドライバーに差し込む
『HEAT/METAL』
黒から銀の鎧に変わる
W/フィリップ
『待て翔!危険すぎる、いくらWでも…』
危険な賭けだと思い相棒を押し止めるが
W/翔
『フィリップ俺達は、なんだ?二人で一人の魔導師探偵で仮面ライダーだろ?なら此処から逃げる訳には行かない!それに人々を守るのが使命だろ?』
仮面の下で覚悟の表情を浮かべる
W/フィリップ
『そうだったね君は一度決めたら梃子でも動かない…解ったでも無茶し過ぎるなよ』
相棒の意思を理解し同じく覚悟し足を向けるが
なのは&フェイト&アルフ
「「「ちょっと待って、翔/君」」」
三人が同時に呼び掛ける
W/翔
『みんな』
振り向くW
なのは
「翔君…無理しないで」
アルフ
「頑張って!」
フェイト
「信じてるから、だからお願い…仮面ライダー」
それぞれ信頼の眼差しをWに向けそれに答える様に右腕を高く上げその想いに応える
W/翔
『ああ、それにまだ依頼が残ってるからな、まだくたばる気は無いさ、行って来る』
頷き発生中心部に向かい、HEATメモリをマキシマム・ロットに差し込む
『HEAT・MAXIMUM・DRIVE』
全身に炎を身に纏いジュエルシードに近づき、両手で抑え込む
W/翔&フィリップ
『うおぉぉぉぉぉ!!!止まれ!!!』
二人の声が大きく重なりジュエルシードの漏れる魔力を抑え込む、しかし予想と思ってたのは違い手の装甲の部分に少しずつひびが入る
W/翔&フィリップ
『まだまだ!/絶対に諦めない!』
二人の想いに応える様に炎が更に燃え徐々に魔力を収束され、やがて魔力の反応が小さくなり封印が完了する
W/翔&フィリップ
『ハァハァ、止まった!』
止まった事を確認し辺りを見渡す
なのは
「やったね!」
フェイト
「翔、良かった!」
アルフ
「流石、仮面ライダー!」
ユーノ
「凄い、アレを止めるなんて…一体彼は…」
それぞれの賛否の言葉が飛び交い彼等を労う
W/翔
『ああ、俺達は二人で一人の仮面ライダーだからな!』
他に言葉は入らないと思い左手で何時もピストールポーズを取る
なのは
「今回は翔君が居なかったら危なかったと思う、だから今は渡します…でもユーノ君にそれは必要なんです、だから何時かは…」
なのはの思いを聞くどうやらこの石の元の持ち主はフェレットのユーノらしい
W/翔
『そっか、それが魔導師になった理由か…でも今は俺達も渡せない、いづれぶつかる時が来るその時にな…』
その言葉だけを残しハードボイルダーに跨り、フェイトは後部座席に座り両手を腰に添え振りむきこう言った
フェイト
「私は負けない、絶対に…」
ハードボイルダーを走らせこの場を立ち去った
しかしこの時大きな船が動き出して居た、次元世界を管理する組織時空管理局の船、アースラが静かに次元の海を渡る
W&フェイト&なのは&ユーノ&アルフsideEnd
場所 とある次元世界
ミュージアムside
ナスカ
『やはり、失敗ですか』
モニターでW達の闘いを見て呟く
ナスカ
『まぁ仕方ないですか…実験体使用の【人工魔導師】では…』
その言葉を呟き、暗いラボ内に有る大きな実験室に足を運ぶそこには大量の生態ポットが有った
そして生体ポットの前には各マジックメモリが提示されそのメモリに適用された者を作って居た
ナスカ
『ですが、良いデータが取れましたやれたら消える…証拠を残さずに済みますね』
自分たちが不利にならない事を呟き軽く笑う、そして一部モニターがナスカに提示される
???
『ナスカよ、良い仕事をしてるらしいな…まさかあ奴からデータを取れるとは…』
モニター越しからナスカを褒める男の声が聞こえる
ナスカ
『これはこれは、総帥自らお褒めの言葉が聞けるとは大変恐縮で有ります』
深々く一礼し、モニターを見る
総帥
『しかし、地球を実験の場にしたのは良いが、いよいよ彼奴等が動き出したな…そろそろ潮時では無いか?』
ナスカ
『ええ、解ってます時空管理局ですね?しかし相変わらず遅い対応ですね…総帥一つ許可をお願いしても構いませんか?』
総帥
『ほ〜う、貴公が私にお願いとは…まぁ良い言って見ろ』
ナスカ
『はい、後暫く実験を続ける事と、仮面ライダーの力を今一度見たいのです』
総帥
『仮面ライダー…確かに奴も腕を上げて来た…良かろう奴の力を今一度見定める事を許可しよう』
ナスカ
『はは、有りがたき幸せです』
また深く一礼する
総帥
『それでは良い結果期待してるぞ』
通信切りモニターが消える
ナスカ
『さて、今の仮面ライダー君の力はどれ程の物かふふふふ、楽しみですね、今度こそ君を真っ二つに出来るか…』
剣を振るいWの等身大の写真を真っ二つに切り裂き…ただ、その再戦を待ち望んだ
ミュージアムsideEnd
場所 フェイト宅 マンション
翔&フィリップ&フェイト&アルフside
フェイト
「着いたね、また翔に助けられちゃったね」
玄関に入り翔にお礼を言う
翔
「気にするなって、それに、ああしなきゃヤバかったからな」
先程の事を思い直し呟くがそれを水を差す様に
アルフ
「そりゃ、分かるけど全くアンタ達は無茶し過ぎだよ?ってアタシ等が言えた義理じゃないけど…その内ぶっ倒れた…どうすんだよ?」
翔
「あ、いや…そのゴメン…でも、アレが俺達に出来る無理だからさ」
そう言って二人の顔を見て答えるが…しかしそれより気になる点が一つ有った
フィリップ
『しかし、あのシャドーの本体、普通の人間じゃ無かったなのに消滅した…ミュージアムがまた新たに動き出した可能性が高いね』
シャドーのメモリを使用した人物が気になり今後の動きに注意を払う
翔
「そうだな、さてと明日もまた…アレ…なんだ?」
突如目線がグラグラ揺れ始め、片手で頭を押さえる
翔
「一体、ど…言う…こ…と…だ」
ふらと倒れ意識を手放し廊下に倒れ込んだ
フェイト&アルフ
「「翔!」」
二人は、倒れ込んだ翔に駆け寄り体をゆっくり揺らし始めしかし意識が戻らない
フィリップ
『マズイ!メモリの副作用だ』
フェイト
「え?副作用?」
フィリップ
『ああ、恐らく先程のHEATの影響で身体に負担をかけたんだ…本来HEATのメモリは身体を抑えるメモリでそれを使った反動が来たんだ…』
冷静に今の事を語り翔の身体の負担が掛かった事実を述べる
アルフ
「一体、どうすれば!」
フィリップ
『ああ、先ず翔の症状を把握しないと』
その言葉を聞き翔の額に手を触れ、そして呼吸音も悪く
翔
「ハァ、ハァ…」
フェイト
「熱っ凄い熱…早く冷まさないと」
アルフと一緒に翔をベットの方に運ぶ、タオルと氷枕を用意し看病をする
フェイト
「熱、まだ下がらないね」
タオルを濡らし額にかける
フィリップ
『仕方ないよ今回は初めてのケースだからね…それに翔は此処最近闘い続けて居たからねその疲れが今になって来たんだろ』
手首から外されテーブルの上に置かれ、今までの事を呟く
アルフ
「無茶しないって約束なのに…やぶってどうするんだよ」
心配そうに見て呟く
フェイト
「…翔の馬鹿…」
小さく呟いた
アレから一日が経つが一向に熱が下がらない、翔はうわ言で何かを呟いた
翔
「うぅ…おやっさん…俺はまだ…」
何か夢を見てうなされて居た
フェイト
「今のって?」
フィリップ
『ああ、彼が今呟いたのは彼の恩師のあだ名見たいなモノかな…この話は翔が何れしてくれるよ』
フェイト
「そっか…ねぇフィリップ少しお願いが有るけど良いかな?」
リングを持ち上げ尋ねる
フィリップ
『ん?なんだい?』
フェイト
「うん、実は…」
それから更に一日が過ぎる
翔
「う、う〜ん、ん?おやっさん?」
目が覚め辺りを見渡す
翔
「夢か…ん?それに俺はあの時…何か左手に違和感が…」
左手の方に視線移す
翔
「…フェイト?」
ずっと左手を掴んで寝息を立てているフェイトの姿が目に映った
フェイト
「スゥースゥー」
その寝顔を見て右手で軽く髪を撫でる
翔
「そっか、あの時倒れた後ずっと看病してくれたんだな…ありがとなフェイト」
感謝の言葉を小さく呟きポンと手を置きゆっくり頭を撫でた
アルフ
「あ、やっと起きたね」
翔が目を覚ました事を気付き声をかける
翔
「アルフ…なぁ俺は何日倒れて居たんだ?」
自分が倒れたからどれ程の日が経ったか尋ねる
アルフ
「アレから二日だよ…まったくアンタは心配かけ過ぎなんだよ」
少し怒りながら軽く額にデコピンをする
翔
「痛っ…そうか迷惑かけたな」
申し訳ない顔を浮かべ謝る
アルフ
「今更気にしないよ、翔は仮面ライダーだからさ…でも無茶し過ぎない方が良いよ、特にフェイトが心配するから」
フェイトを抱え別の所に寝かせようとする
アルフ
「あ、そうだお腹空いて無い?」
首をかしげる
翔
「あ、そっか丸二日何も食って無かったな…」
思い出し腹部を撫で丁度良い具合に【ぐうぅぅぅ】と腹の虫が鳴いた
アルフ
「じゃあ、ちょっと待って」
しばらく経ち小さな鍋を持って来る
翔
「それは?」
首をかしげ尋ねるがアルフニコニコ笑いながら
アルフ
「それは見てのお楽しみ!」
鍋をテーブルの前に置き椅子に座り鍋を開ける
翔
「おかゆ?」
それを見て呟く
アルフ
「そ、フェイトが初めて作った料理なんだ、しかも先生がフィリップだよ」
テーブルの横に有るリングを指し呟く
翔
「そっか、なら頂きます!」
一口食べる、そして一言
翔
「美味い…フェイトの優しさが良く出てるな」
その味を噛みしめる様にゆっくりと食べ、鍋を空にする
翔
「ごちそうさま、フェイトに後でありがとうって言わないとな」
少し頬笑む
アルフ
「ねぇ翔…フェイトは依頼人で翔は探偵だよね?この依頼が終わった後どうするんだい?」
そうこの時間は永遠に続く訳ではない何れ別れの時来る事を察する
翔
「依頼が終わった後か…今はまだ解らない、ミュージアムはまだこの世界を狙ってるからな…それにフェイトの母親プレシア・テスタロッサの事も気になるからな…それを解決するまでこの依頼は下りないさ」
真剣な表情でアルフを見る
アルフ
「そっか、そうだよね…解ったその時が来るまで宜しく」
アルフは右手を前に出す
翔
「ああ、その時が来るまでは…」
同じく右手を出し握手をする、何れ来る終わりの日まで共に闘うと新たに誓いを込めて強く握る
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
ナスカ『さぁこの前の続きです、ですが今の貴方で私に勝てるかどうか』
不敵な笑みを浮かべ勝利を確信するナスカ
J/翔『闘いってのは性能の差で決まるんじゃない決断の差で決まるんだ!』
再びジョーカーに変身し激しくぶつかり合う
???「時空管理局だ詳しい事を聞かせて貰うぞ!」
ついに来た次元世界を管理する組織
第八話「N(ナスカ)再び/時空管理局の少年執務管」コレで決まりだ!
11/11
プロフィール
- 血液型
- 血液型はB型
- 自己紹介
- どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
- 趣味
- 漫画・アニメ・ゲーム・特撮
- 特技
- 特に無い
- 職業
- 食品関係
- 小説について
- 俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!
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