関西空港から帰国の途に就いたメッセンジャー。メジャー復帰への思いを口にした(撮影・高井良治)【拡大】
「リリーフとしてはアメリカに戻ろうと思っていない。年齢的にも本当にいいタイミング。過去2年で自分の体も強くなったと感じますし、肩ひじの調子もいい。もちろん、向こうでいい契約、いい条件を出してくれそうなチャンスもありますし、それに関しては非常に前向きに考えている」
ただ、一方でタテジマに愛着があるのも事実。阪神球団の“出方”も大きな判断材料になる。今季は1億2300万円だったが、どう評価してくれるのか。
「日本では阪神以外ではやろうと思っていない。そうしたもの(メジャーの状況)を考慮した上で、阪神球団のオファーがどういうものなのか、どれぐらいのものを出してくれるのか。もちろん、複数年で。どういうような正しい条件を阪神が出してくれるか。そういうところに(来季球団の行き先)絞られてくるんじゃないかと思う」
球団首脳は「球団が一丸となって、残留に向けて努めたい」と、助っ投の残留を最優先事項に掲げるが、果たして…。メッセンジャーは「シーユー!!」と報道陣に笑顔を振りまき、帰国の途に就いた。(小松 真也)
★先発3枚目スタンも微妙
メッセンジャーが退団すれば、虎の先発陣にとっては大きな痛手だ。現状、ローテは能見、藤浪はともに2けた勝利以上を挙げ、計算は立つが、3枚目のスタンリッジも去就は微妙。今年、先発転向した榎田は左ひじ手術明けの影響もあり、1年間フル回転したとは言えない。
和田監督はオーナー報告後、「現場の意向は(球団に)伝えている」と話すにとどめたが、もちろん残留を希望している。若手の秋山、白仁田らが伸び悩んでおり、厳しい状況となる。
(紙面から)