関西空港から帰国の途に就いたメッセンジャー。メジャー復帰への思いを口にした(撮影・高井良治)【拡大】
メッセンジャーは自分の気持ちに嘘をつけなかった。旅行客が行き交う空港ターミナルの片隅。“注目の男”が初めて、メジャー復帰願望を公の場で吐露した。
「アメリカのオファーを見てみたい。どういうチャンスが待っているのか、投げるチームが自分が行きたいチームか、住みたい町なのか、そういった部分が非常に大きな要因になってくると思うし、複数年のどれぐらいの契約か。そういった金額の部分も大きく関わる。そういうチャンスを阪神の球団の方に理解してほしいと思います」
2年契約2年目の今季はチームトップの12勝(8敗)を挙げ、虎の助っ人初の奪三振王に輝いた。メジャー関係者が「先発ローテを争える力がある」と語るなど、今年は先発のコマ不足のツインズや古巣マリナーズをはじめ、複数球団が何度も視察に訪れた。移籍1年目の終盤から先発転向。高レベルの制球力やスタミナ面など、米球界の評価はうなぎのぼりだ。3年連続2けた勝利と安定した成績を残し、好条件のオファーが届く可能性が出てきた。長年、“返り咲き”への強い思いを抱いていた右腕にとって、機は熟した。