真・恋姫無双~転生司馬慰伝 (如月ライト)
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第四章 忍者と三羽烏
どうも司馬慰です、今俺たちは旅をしているのですが次が最後の陳留です、ん?まだ二つ目じゃないかって?残念ながら他は行く気が元から無かったからね~
孫堅の国と曹操の国を見れば最高の基準が解るから他の州は特に見る必要がないと言うのが俺の持論
これに関しては桂花も同様だったようだ
「桂花さん、あの今日も指導よろしくお願いします」
「えぇわかってるわ、今日は孫子よ」
旅の間に亞沙は桂花に軍略や政治を学んで、霧には武を学んでいた
「いやぁ~それにしても亞沙は頑張り屋やなぁ」
「確かにそうだが、俺としては少しは休んで欲しいんだけどなぁ」
「まぁせやな、あの子限界までやりよるからな、健太の言いたいことはわかるわ」
「前から疑問だったのだが何故ちゃん付けが無くなったんだ?」
「!!!ま、まぁええやないか!!!」
「?まぁいいか」
(アカン、男として見とるからとかハズカシすぎて言えへん!!!)
ガサガサ
「ん?」
「どないしたん?」
「いや、何でもないそれより少しはずすぞ」
「ん、わかった」
さぁて、ハンティングの開始だ
周泰サイド
よし、彼らの食料と路銀を少しだけ奪いましょう、すいません
男がいなくなりました、女性だけの今が好機です
カチャ
ビクッ
く、首に小太刀を当てられてます~
「動くな、まずお前は何者だ」
まずい、今答えなければ殺される!
「わ、私は周泰といいます」
「何故俺たちを見ていた」
「・・・すいません、生きるためにどうしても盗まなくてはならなかったのです」
「・・・孤児か」
「・・・はい」
「周泰と言ったな、お前工作員として俺の臣下にならないか?」
「えっ?」
「俺はいずれ太主になる、だから優秀な人材が必要だし、何より今の君を見捨てられない」
「ふぇ!!!」
まっ不味いです、今顔から火が出そうなほど熱いです!
「それでどうだ?」
「!!!は、はいなります!!!」
「そうか、これからよろしく頼みます」
司馬慰サイド
「というわけでこれから仲間になる周泰だ」
「よろしくお願いします!真名は明命です!」
「ちょっと待てーい!仲間になるんわええけどいきなりすぎるやろ!」
「そ、そうですよ健太様!(また敵が増えてしまうじゃない!)」
「え、えっとよろしくね明命ちゃん私は呂蒙真名は亜沙です」
「はい!よろしくです!」
「そう言わずに仲良くしてくれ」
抗議する二人の頭を手で撫でる
「「ふにゃぁ~」」
健太はなでぽのスキルを修得していた
「しょうがないですね、健太様は!!!(また撫でて欲しいです!健太様~!!!)」
「せやな、ほんましゃーない主やで!!!(はぁ~また撫でてくれへんかな!!!)」
((私も撫でてくれないかな))
なでぽの力は想像以上だったようです。
「さて、陳留に行くぞ」
「はい!健太様!」
「へ~い」
「「はい!」」
「あ、明命私は旬イク真名は桂花よ、よろしくね」
「おぉウチも忘れるところやったわ、ウチは張遼真名は霧やよろしゅうな♪」
「はい!よろしくお願いします♪」
周泰が臣下になり、陳留への旅を再開した司馬慰たちその途中の町で異変が起きた
「ぞ、賊があらわれたぞ~!」
「ん?」
「あっちゃ~運が無いなぁウチらがおる時に賊かいな」
「ふむ、桂花、亜沙ここは賊討伐を手伝おうと思うがどうだ?」
「はい、総数はわかりませんのでなんとも言えませんがこのままにしておくわけにもいかないでしょう」
「はやや、わ、私も討伐に賛成します!」
「お、そうこんとな!よっしゃウチが賊共をケチョンケチョンにしてやんで♪」
「明命、敵の場所と数を確認してくれ」
「御意」
「さぁて、次はこの町の長の所に行くか、そこの君」
「はい、なんですか?申し訳ないのですが今から私は義勇軍をまとめて賊に備えなければならないので他の方に」
「なら丁度良い、私たちも手伝わせて頂きたい」
「それは、嬉しいのですが戦えるのですか?」
「旬イクは戦えませんが軍師としての策を提案できます、残りの私たちは戦えます」
「本当ですか!ならば是非お願いします!」
「わかりました、では義勇軍のいる場所に行きましょう」
「はい!」
広場には義勇軍が集まっていた
「司馬慰殿、こちらです」
義勇軍の彼女、名を楽進というそうだ。
彼女に急かされながら陣に連れていかれた
「あ~凪ちゃんやっと来たの~」
「凪、いくらなんでも遅いで今から賊がくるっちゅうのに」
と二人の女の子たちは抗議してきた、楽進も悪いと思っているのか謝っている
「申し訳ない、楽進殿には私たちを義勇軍に参加させてくれるように頼んでいて遅れたのです」
俺がそう言うと
「・・・あんたらは誰や?」
と警戒しながら関西弁の女の子が聞いてきた
「私は司馬慰と申します」
「旬イクよ」
「張遼や」
「はやや、りょ、呂蒙です」
「さて、さっそくですが現在の状況はどうですか?」
「今は賊が来たということしか伝わってきとらんから今から凪に偵察に行ってもらうつもりや」
「そうですか、しかしそれならば無用ですよ」
「どういうことなの~?」
と今度は眼鏡の女の子が聞いてきた
「偵察ならウチらの所におる周泰て子に行かせとるから問題あらへん」
と霧が答え
「そうね、あの子ならより正確に調べてくれるでしょう」
と桂花も答える
「それじゃ明命が来るまで待ちましょう、情報が無ければ策は出来ませんからね」
「そういえばお二人名前をまだ聞いていませんでした」
と俺は思い出したように言った
「せやな、ウチは李典や」
「沙和は芋禁なの~♪」
と自己紹介が終わった頃に、明命が戻ってきたようだ。
シュタ
「「「ッ!」」」
「健太様」
明命が突然現れたことに楽進、李典、芋禁は驚いたようだ。
「明命、報告を」
「は、敵数は三千、後三時間ほどでここに来るかと思われます」
「三千だと!」
楽進は声を荒げて言った、そこに桂花が
「楽進、こちらの兵数はどのくらいなの?」
「くっ、こちらは三百です」
「さすがにこの兵数差は不味いなぁ、凪」
「そ、そうなの~いくらなんでも無茶なの~」
「しかし、ここで戦わなければ村が!」
三人は焦りながら討論していた、その時健太が喋った
「少し黙れ」
「「「っ!」」」
健太は覇気を使い三人を黙らせると話を続けた
「お前たち、敵との兵数に焦るのはわかるが上に立つ者が慌てるのはもっともしてはいけないことだ、いいかまずは落ち着け」
健太がそういうと三人は無言で頭を振った
「よろしい、桂花、亜沙策を」
「はい、まず我々は数が圧倒的に不利な状況です、私たちが勝つには奇襲しかありません」
「奇襲か、明命賊はどこら辺にいた?」
「はい、私が見ていた時は北の橋を渡っていました!」
「楽進、そこに兵を隠せる場所はあるか?」
「は、はい!確かそこから先は森なのでそこに兵が隠せます」
「あの、兵たちは左右に分けて挟撃してはどうでしょうか?」
「ふむ、では亜沙二つに分けるとして将はどうする?」
「まず、左は健太様が将・楽進さんが副将です、右は将は霧さん・副将を李典さんにしてもらいます」
「ならば左の後方を桂花と芋禁、右の後方を亜沙と明命にしてもらおう」
「はやや!」
「どうした?無理か?」
「い、いいえ!やらせて下さい!」
「皆も先ほどの策に異議があるなら今の内に言え」
と俺は言ったが反論は無い
「ならばこれでいく、いくぞ」
「「「「「「「御意」」」」」」」
策を立てた後、俺たちは義勇軍をまとめ陳留にいる曹操に伝令を出して出陣した。
森に着いた後は策通りに兵を伏せ、待ち伏せした
「司馬慰様、上手くいくでしょうか?」
「上手くいくんじゃ無い上手くいかせるんだよ、というか何で様付けになってる?」
「は、焦った私たちに叱咤をした時の司馬慰様はとても旅の方には思えませんでした、何者も逆らえないまるで覇王のようでした!」
「覇王か、俺は項羽より劉邦の方が好きなんだがなぁ」
「そういう意味では無いのですが・・・」
「まぁいいか、なぁ楽進たちは村を守った後は誰かに仕えたりするか?」
「いえ、まだ仕えると決めた方はおられません」
「なら、俺に仕えないか?」
「!・・・何故私たちに仕えてもらいたいのですか?」
「簡単だ、俺はいずれ太守になる、そして俺の目指す国には有能な人が必要なのさ」
「司馬慰様の目指す国?」
そして俺は孫堅に話した俺の目指す国を話した、そして
「司馬慰様、私をあなたの臣下にしていただきたい」
「あぁ、よろしく頼む」
「私の真名は凪です、これからよろしくお願いします」
「俺は健太だ、これからそう呼んでくれ」
「はい、健太様!」
話が終わった頃に兵士が現れた
「隊長、賊が来ます」
「そうか、わかった」
兵士は凪に報告するとすぐに戻っていった
「さぁて、皆聞いてくれ!」
俺の声に兵士たちは黙った
「今から俺たちは賊共を奇襲する、数はこちらの十倍だ、
しかし、これに勝たなければ村にいるお前たちの大切な人は殺されるだろう、
だが、俺はそれを許さない!大切な者に理不尽な死をさせたくないからな、
お前たちはどうだ!」
そういうと兵士たちは頷く
「そうか、ならば仲間の背を守りながら戦え!そうすればお前たちは後ろを気にしなくてすむ、
そして一人で勝てないと思ったら近くの奴と二人一組で戦え!そうすれば必ず勝てる!」
「さぁ、村を守る勇者たちよ、これから賊を一掃する、全軍突撃!」
霧サイド
「どうやら健太も動き出したみたいやな」
「姉さん、しゃべらんと命令を出してくれんと」
「せやな、じゃぁお前等!敵さんを全部倒すで!突撃ー!」
呂蒙サイド
突撃しましたか
「皆さん、あちらに弓を放って下さい」
「明命さん、今から少し隊を分けますから今から言う場所に行って下さい」
桂花サイド
弓は放たせてる内に
「芋禁、あなたにはこれから隊を分けるから明命と一緒に敵の後ろから攻撃してもらうわ」
「え、ええ~無理無理無理なの~」
「無理でもやってもらうわよ、あなたは将なのだから」
「うぅ~わかったの~」
司馬慰サイド
「よし、そろそろだな」
「?なにがですか?」
霧サイド
「よっしゃ、そろそろ終わらせよか」
「?何がや、姉さん?」
賊サイド
「奇襲なんてしやがって!だが残念だったな、かなり減らされたがもうじきに終わる、大将は八つ裂きにしてやる!」
「ギャー!」
な、
「どうした!」
「う、後ろから敵の奇襲です!」
「ば、ばかな!」
「あなたが大将ですね?」
「な!」
ザシュ
「敵大将、この周泰が討ち取ったりー!」
司馬慰サイド
盗賊たちは逃げ出し始めた
「どうやら周泰たちが上手くやったようだな」
「あの、健太様どういうことでしょうか?」
「何、後ろに控えてた芋禁と周泰に少数の兵を与えて合流させて敵本陣の後ろから奇襲させたのさ♪」
「!なるほど、ということは今逃げ出したのは」
「恐らく周泰たちが親玉を倒したんだろうね」
「では、追撃を」
「その必要は無いよ」
「何故ですか!」
「陳留の曹操が来るからさ」
「あっ」
「曹操が来たら賊はもう終わりさ、それよりも負傷者の手当の方が先だよ」
「すいません」
それから健太たちは負傷者を手当し、死者を片づけたそして
「司馬慰様、ウチの真名は真桜いうんや、よろしゅうな♪」
「私は紗和なの~」
「そうか、なら俺は健太と言う、所で真桜、紗和二人に俺の臣下になってもらいたい」
「ええで♪」
「いいの~♪」
「・・・随分軽く部下になってくれたな、まぁ嬉しくはあるが」
「だって凪が部下になったんやろ?なら間違いなくこの国を良くするはずや」
「なの~それに凪ちゃんと離れたくないし~」
「真桜、紗和」
「なるほどな、ならば俺も期待に答えて良い国を創ろう、ただし手伝いはしてもらうぞ?」
「はい!」
「まかせとき!」
「なの~」
こうして新たに楽進、真桜、紗和が臣下に加わったとなれば
「よし、それじゃすぐに用意して洛陽に向かうぞ」
「は?なぜ今すぐに行くのです?曹操軍が来てからでも遅くは無いと思うのですが」
と凪の質問に対して
「曹操は人材好きだからね、
もし軍が来たら捕らえられて曹操軍に入隊するまで出してもらえなくなるのさ」
「本当ですか!」
「そらないやろ~」
「そうなの~そんなのありないの~」
「俺が嘘を言ってるとでも?」
冗談でしょ~と言ってた二人に笑いながら言った
曹操のことを凪たちに話した後兵士たちに引き継ぎをし、凪たちの馬を買った後すぐに町を出た
さぁ目指すは洛陽だ!
夏侯淵サイド
近くの町から救援要請を受け、先遣隊として来たのだがおかしい、話では賊が来ていてもおかしくないのだが
「秋蘭様」
私の真名を呼びながら来た女の子彼女は典偉、真名は流琉だ
「どうだった流琉?」
「はい、それが賊を返り討ちにしたみたいなんです」
「なんだと!確か賊の数は義勇軍の十倍だったはずだぞ!」
「はい、話によるとこの町に来た旅人が策を考えて戦ったそうなんです」
「その旅人は?」
「もう町にはいないそうです」
「そうか・・・」
それほどの才を持つものならばぜひ華琳様に仕えて欲しかったのだが
「あ、ただ名前ならわかりましたよ確か司馬慰と言うそうです」
「司馬慰だと!」
「うひゃい!そ、そうですけど知り合いなんですか?」
「いや、知り合いでは無いが有名な奴だ」
なるほど、昔華琳様があってみたいと言ってたあの「伏龍」か、どうやら噂は本当のようだな
「流琉、私は華琳様にそのことを伝えるので流琉は町の保護を」
「はい、わかりました!」
さて、華琳様はどういう反応をするのだろうか