真・恋姫無双~転生司馬慰伝 (如月ライト)
<< 前の話 次の話 >>
第三章 旅立ち、そして新たな臣下

霧を臣下にした健太は桂花に紹介したのだが、何故か桂花は拗ねてしまい機嫌を直すのが大変だった。
しかも霧も拗ねるし、まぁともかく霧が入ったことで軍を作ろうという話をし、金は健太が七歳の時から桂花と共に商売をしているので弟の司馬師に経営を引き継がせそこから支援を受けるようにした。これで食料と金の心配は無くなった。
そして五年後、
「よし、行くか」
「はい!健太様!」
「よっしゃ、ほないくで!」
軍の調練をこれまた司馬昭に引き継ぎ、大陸の状況、人材発掘などに行く健太たち
そして江陵に来た健太たち
「なんやぁ、なんか集まっとるみたいやな」
「ふむっ気になるな、桂花何かわかるか?」
「はい、先ほど聞いたのですがどうやら賊討伐に勝手に着いていった者を死刑にするそうです」
「なるほど、で名は?」
「呂蒙だそうです」
「ふむ、決めた臣下にする!」
「ちょっまちぃな!」
「健太様!」
「では死刑に処す」
「・・・・」

呂蒙サイド
私は死ぬ、ただ手柄を上げ貧しい暮らしを終わらせたかった、ただそれだけだったのに死ぬことよりも悲しいのは自分の未熟さ、そして処刑人の剣が振るわれた
ガキィィィン
え?振られた剣をトンファーで受け止めている男がいる
「やれやれ、悪いんだけどその処刑待ってもらうよ」
「なっ貴様邪魔する気か!これは処罰を任された私の仕事だ!
邪魔をするというのならそれはここの太主孫堅様に逆らうのと同義だぞ!」
「別にいいぞ?この子に臣下になってもらうためなら逆らってやるさ、てことで俺の臣下になってくれないか呂蒙」
縄を解きながら彼は言った私は泣きながら頷いた
私は自分の未熟さで自分の命も此処で終わると思った、しかしそんな未熟な私を必要だと言って手を差し伸ばして来てくれた。
嬉しかった、ただそれだけだった、そしてこの方に忠誠を誓おうと決めた。
「その処刑待て!」

司馬慰サイド
みんなが動揺し、処刑人が頭を下げている
?誰だあれ?
「さっきお前のやりとり見ていたぞ、自分の配下にしたいが為に敵地の中で喧嘩を売るとはな、やるじゃないか」
「申し訳ないのですがどちらさまでしょうか?」
「ん?何故いきなり敬語になったのだ?」
「基本はこちらなので気にしないで下さい」
「まぁいい私の名は孫堅この地の太主だ!」

司馬慰サイド
さて、孫堅が死刑を取りやめさせてから俺は桂花と霧に叱られ、呂蒙に
「あ、あの、私は呂蒙と申します真名は亞沙(あーしぇ)です。よ、よろしくお願いいたします!!!」
と顔を赤くしながら言う亞沙に桂花は「また健太様の近くに女が!」と言い霧は「またかわえぇ子が入ったな、えぇ健太?」と胸ぐらを掴まれた、何故だろうか死亡フラグな気がするのは気のせいだろうか?
この後桂花と霧を宥めるのに一時間程かかった
「さぁーてそれじゃそろそろ話していいか?」
今まで会話に加わらなかった孫堅が介入してきた
「お前たちは誰だ?」
「私は司馬慰と申します」
「・・・旬イクよ」
「ウチは張遼や」
「ほう、司馬の「伏龍」に旬家の者か、それで何をしに来た?」
「私共の目的は二つ、一つは大陸を見て回ること、二つ目は臣下集めだ」
「ほぅ、しかし何故臣下なぞ集めている?」
品物を見定めるように見る孫堅それに対し
「それはあなたが一番分かるはずですが?」
と平然と答える健太
「ふっはっはっは確かにそうだな、試したつもりがあまり意味のない試しだったようだ聞き方を変えようお前は力を手にしてどうする?」
「決まっている大事な者を守れる国を創る」
「大事な者を守れる国か、それは具体的にはどういう国だ?」
「それは百万一心の心を持つ国のことです」
「「「「百万一心?」」」」
「そうです、百万の人の心が一つになれば出来なくはないでしょう?自分の近くにいる人が困っていたら助ける、これは一人や二人がやっても確かに国は変わらないでも百人なら?千人なら?ようするに人の心をまとめ上げ一つのことを百万一心と言い、俺はその一心を「大切な人を守る」を基盤に国を創りたいと思っている」
「なるほど、しかし人の心はそう簡単ではないぞ?」
「だから王がいる、それが出来ないと言うなら王を名乗ってはならないな」
「ふっそうだな、しかし司馬慰私はお前を気に入った、娘と結婚しないか?美人だぞ、どうだ?」
「「「間に合ってます!」」」
何故か俺が答える前に桂花、霧、亞沙の三人が即答した。
「はっはっはっやはり良い男には女がいるものだな、しかし孫家の女は一度狙ったら必ず手に入れるからそのつもりでな」
孫堅は笑いながら言ってるが目が笑ってないですよ
そんな話をしていると一人の銀髪の女がやってきた
「堅殿!探しましたぞ、賊が出たそうじゃ早く討伐に行きますぞ」
「そうかわかった、ではな司馬慰」
「孫堅、随分と豪快な人物だったな」
「はい、しかしあれは間違いなく英傑でしょう、もし敵になれば苦戦しますね」
「武の方はかなりの強さやろうな、ウチ戦いたくなってしもうたもん♪」
「少しは自重しろよ、霧は俺にとって大事な存在なんだからな」
「おぉすまんすまん♪でも嬉しいで、そういってくれて!!!」
「あの、私はどうですか?健太様?」
泣きそうに聞く桂花に、
「大事に決まってるだろ桂花」
「はぁぁ~!!!健太様~!!!」
何かトリップしてるがまぁいい、すると亞沙が
「あ、あの、私はどうですか?」
決まっている
「大事だよ、亞沙」
そういうと顔を真っ赤にして俯く亞沙
「さぁて、それじゃ旅を続けるぞ~」
そう言って亞沙が乗るための馬を買いに行く


<< 前の話 次の話 >> 目次 ページの一番上に飛ぶ