真・恋姫無双~転生司馬慰伝 (如月ライト)
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序章天才軍師に転生する

「死とは唐突にやってくる」
それはどんな物も例外ではない、そして彼もまた事故という偶然により死に至った。
「おい、おきろ」
誰かが肩を揺する
「ううん」
「ん、あ、ここは?」
「やっと起きたか少年」
「ん?誰だこの小さいおっさんは?」
「誰が小さいおっさんじゃ!」
「いや、見たまんまの感想なのですが?」
「おおふ、これはかなり傷つくな嘘を言ってない所とか特に」
「うるせぇ!」
バキ!
「イタ、チョ少年よ殴るのは反則じゃろう!」
「なら変に傷ついてんじゃねぇ」
「いや、そんな風に少年の言葉に刺があるから傷ついてるのじゃが」
「なら耐えろ、コレは命令だ」
「いや命令とか酷すぎじゃろ、ワシじゃなきゃグレておるぞ」
「で?ここ何処?」
少年は周りを見渡す、あたりは真っ白な空間だった
「ここは死後の空間じゃな」
「てことは俺は死んだんだな?」
「まぁそうなのだが少し君は特殊でな、本来まだ生きてるはずだったのじゃよ」
「ん?なら何で死んだんだ?」
「実は死神が間違えて魂を持ってきてしまっての、おかげで君は死んでしまったのじゃ」
「なら戻してくれよ!」
「残念ながらそれは無理じゃ、しかし変わりに次に生まれ変わるときに記憶を引き継がせよう、後一つだけ好きな才能を与えよう」
「てかさっきから思ってたのだがもしかしてあんた神様?」
「今更気づいたのか・・・」
今ごろにって気付く少年に呆れている神様
「まぁいいや、才能か」
少年は考えた、どんな時代に生まれるのか分からないならば生きるためには何が必要になるのか、そして彼は思いつきその才を神に頼んだ。
「決まった、おっさん俺に知識の才をくれ!」
神に向かい頼む少年に
「わかった」
と一言言った後
「さぁこれより転生させるぞ!」
そういい杖を取り出し地面を叩くすると彼の下に穴が空き落ちていった
「これ本当に転生ぃぃぃぃぃー」
と目を閉じ、叫びながら落ちていく彼、次に目を開けた瞬間彼は女性に抱かれていた。
「あら、起きたのね」
女性は優しい笑顔でこちらを見ている
(この人が母親なのかな?)
と考えていると
バタン
扉を開け、こちらに早足で向かってくる男がいた
「香奈、この子の名前は決まったのは本当かい?」
男がそういうと
「えぇ、決まったわこの子の名前は名は司馬慰字は仲達真名は健太よ」
と言った母の言葉に健太の思考は一つの事に埋め尽くされていた
(俺が天才軍師の司馬慰だと!ということは俺、三国志の世界に転生したのかよー!)
未来にとんでもない不安を感じる健太、そしてのちに晋国の王となる者の誕生でもある。

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