フライングV メダリオンへの憧れ ~その2~
さて、今回はMusiMagicでのチューンナップ作業を見ながら、出来上がったMedallion Vのフォトをご堪能いただきましょう。
まず、ヘッドストックの形状取りです。今回は、74年のナチュラルVのヘッドストックから型紙を切り出しています。
93年Closed Oのヘッドストックにあててみましょう。ヘッド先端の丸みを帯びた形状と、ロッドカバー左右に開いた首の部分に特徴がありますので、ここを削っていきます。
ヘッド先端部分の形状用治具を作ります。これには、つき板側にめくれないように抑える役割と、ヘッド先端に傾斜をつける役割とがあります。
ヘッドにぴったりとクランプでおさえます。
グラインダーで側面に角度をつけていきます。これは、70年代のヘッドストックの特徴で、重要なポイントになります。
うまく角度がつくと同時にヘッドシェイプも完璧になりました。
いかがでしょう、だいぶ印象が似ています。ここに、クルーソンのスリムなペグとブッシュが載るとカッコイイですよ。
次に実物大のメダリオンVから、メダルの位置を割り出します。
そしてこの位置に、メダルの大きさと同じ掘り込みをつくります。
仮留めした状態で、すでに71年の匂いがプンプンします(笑)
ノブは、今回は現行品として入手しやすいソンブレロ・ノブを使います。
サーキットはもちろんCrazyCap59、ピックアップは、HystericTee-topと、音重視で贅沢に行きます。
ブリッジもABR-1に交換(コンバージョンポスト使用)しているので、ブリッジまわりがスリムです。
出来上がった「Gibson Medallion Flying V Retuned」の写真がこれです。
みなさん、お楽しみいただけましたでしょうか。原宿キャットストリートで敢行した撮影ロケの写真もGalleryにアップしていますので、ご覧くださいね。サウンドインプレッションもYouTubeで公開中です。
Video
HystericBarデモ機についてのご案内
今回、HystericTee-topのデモ用に作成したFlying VメダリオンRetuned機を有償でご提供させていただけることになりました。このページで紹介しているインプレッション動画に登場するFlying VメダリオンRetuned 1号機については、下記までお問い合わせください。また、2号機~4号機の3台は、東京ギターショー2013にて展示・有償頒布させていただけるよう、鋭意準備中です。
HystericBarデモ機 Flying VメダリオンRetuned係:support@hystericbar.com
なお、今回のデモ機は、試奏・撮影・デモなどによる傷など多数ありますので、あくまで中古としてお考えいただければ幸いです。2~4号機の有償頒布の価格は、一台ごとに本体価格・セットアップ等の実費が異なるため、15~17万円の範囲で変動する予定です。
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Web Shop
HystericBarでは、Dave JohnsonのRebuild Les Paulに搭載するためのキットを、Crazyparts Andy Nowakと入念にセレクトし、バンブルビー/Luxe…
Gibson純正のNon-wire ABR-1(ニッケル)です。セットにはGibson ABR-1 Non-wire+Flat screw+Brass saddleとサムナットが含まれます。
掲載されている文章および画像の無断転載・引用は固くお断わりいたします。
(Text by 三ツ井忠)