ファンの皆様ならびに将棋ご関係の皆様へ
平成25年10月7日
公益社団法人 日本女子プロ将棋協会(LPSA)
平素より当協会にご理解とご支援を賜りまして誠に有難うございます。
早速ではございますが、過日、公益社団法人日本将棋連盟(以下「将棋連盟」とします)より「女流棋士仮会員(女流3級)資格付与規程」及び「日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について」という文面が公式ホームページに発表された件につきまして、ご説明をさせて頂きます。
「女流棋士仮会員(女流3級)資格付与規程」につきましては、以前より当協会と将棋連盟とで内容を協議検討しておりました。
当協会としましては、アマチュア女性選手に女流棋士認定の新しい道が開かれることは大変喜ばしいことと歓迎した上で、この機会に降級点制度や休場規定等、女流棋界全体の制度の矛盾点を見直し、整えるべきではないかと考えておりました。
女流棋士に関する諸制度は、棋戦のオープン化や実施形態の変化に伴い、様々な矛盾点が生じております。そこで当協会は、協会所属や連盟所属を問わず全女流棋士にとっても、これから女流棋士を目指す方々のためにも公平公正でオープンな制度を構築していくことが必要と考え、女流棋戦に出場ならびに参加させていただいている女流棋士の立場として、また将棋界および女流棋界の発展のため活動している公益社団法人として、よりよい規程が策定されることを願い、いくつか具体的提案をさせていただいておりました。
しかし、将棋連盟サイドからは「(LPSAの)提案を求めているものではない」との意向が示され、8月下旬の会談をもって、残念ながら協議は休止されました。
今回発表された内容についても、当協会が合意した内容とは一部変更されて掲載されております。
なお当協会としましては、新規程に該当するアマチュア女性選手から申請があった場合は、女流棋士仮会員として受け入れ、新人女流棋士としての育成を行う予定です。
「日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について」の内容は、当協会の名誉に関わる部分につきまして、将棋連盟発表には事実と異なる摘示がございます。
その点も含めて、将棋連盟に対して現在、その発表内容の事実確認をさせていただいておりますので、その後の進捗および状況に変化がありました折には、改めて皆様にご報告をさせていただく所存でございます。
ただし、当協会といたしましては、女流棋界の発展と円滑な運営のため、対話と協議にはいつでも応じる用意があることを将棋連盟サイドにお伝えさせていただいております。
最後に改めて、ファンの皆様及びご関係の皆様には、大変なご心配をおかけしております。
一部報道では絶縁状などと表される文書が公開されましたこと、それに伴い当協会も不本意ながらこうした発表をしなくてはならない事態は、本当に残念でなりませんし、痛切の極みでございます。
本来、将棋の楽しさを知っていただき、夢を与える立場でなければならない私共プロ棋士が、将棋を愛好してくださる皆様に対して誠に申し訳なく、当事者と致しまして心よりお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。
当協会はこれまで同様、女流棋界の発展と女性や子どもたちへの将棋普及につとめてまいりますので、皆様におかれましては是非とも正確な情報と状況をご理解頂けますようお願い申し上げ、何卒今しばらくは事態を見守っていただけますよう、そして大変勝手なお願いではございますが、今後とも引き続き当協会に多大なるご支援ご協力を賜りますよう、女流棋士・役職員一同よろしくお願い申し上げる次第でございます。
以上