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      オスプレイ訓練への反応は

      今回の訓練について小野寺防衛大臣は、防衛省で記者団に対し「地元自治体の理解もあって訓練を行うことができた。本土で訓練を受け入れて頂くことが今後も広がれば、沖縄の負担軽減につながる。これからも本土での訓練に積極的に取り組み、沖縄の負担軽減に少しでもつながるよう努力したい」と述べました。
      一方、沖縄県の仲井真知事は、総理大臣官邸で記者団に対し「政府とアメリカ軍が考える話だ。沖縄へのオスプレイの配備計画そのものを見直してくれというのが、沖縄県民の強い意見だ」と述べました。
      今回の日米共同訓練を視察した高島市の福井正明市長は「オスプレイの飛行ルートの情報が最後まで提供されなかったのは残念だったが、台風の中で訓練が無事に終わって安心している。今後は飛行ルートなどがすみやかに情報提供されるよう防衛省にお願いした」と話していました。
      また、福井市長とともに訓練を視察した嘉田知事は「訓練の安全を求めていたので無事に訓練を終えてほっとしている。今回は情報提供が後手に回り、地元への説明の時間も短かったので、今後は情報提供をすみやかにして欲しい」と話しました。
      さらに嘉田知事は「本当に沖縄の人たちが望む負担軽減はこの程度なのか。沖縄の方々の負担が減るよう対話を重ねて検討しなければならない」と話しました。
       
      饗庭野演習場の北側に隣接し、103世帯、200人あまりが暮らす高島市の今津町下弘部地区の区長の角川重博さん(64)は、オスプレイが演習場内を飛行する様子を自宅近くで観察しました。
      角川さんは「オスプレイと聞くと、これまで事故が相次いだこともあって、地区の住民は訓練参加に不安を感じていた。沖縄の基地負担を軽減するためだという説明は理解できなくないが、今後もこの演習場で訓練が行われることを考えると複雑な気持ちだ」と話しました。
      その上で角川さんは「せめて飛行してくるルートや、演習場内での飛行区域などの情報を事前に明らかにしてほしい」と話していました。
      饗庭野演習場に隣接する広瀬小学校では、台風26号の影響で暴風警報が発令されたため臨時休校の措置がとられ、約50人の児童は登校しませんでした。
      古我玉枝校長は「きのうは、子どもたちが不安にならない範囲で、オスプレイを使った訓練が行われることを伝えた」と説明しました。さらに「オスプレイを使った訓練を次回も行うのであれば、登校時間を変更するなどの措置をとるためにも事前に飛行時間やルートを明らかにしてほしい」と訴えました。
      このほか、高島市に住む69歳の女性は「オスプレイが落ちてきたらと思うと不安で、これからずっとだと怖いと思う」とした上で、「沖縄の負担軽減とよく聞くが、こちらで訓練するだけで本当に軽減になるのか疑問だ。本当に軽減になるなら、安全であれば協力はしたほうがいいかなとは思う」と話していました。
      また、3歳の孫を連れて買い物に来た高島市に住む57歳の男性は、「オスプレイが絶対にだめとは思わないが、『訓練をしたい』と市民や国民にはっきり言ってからやるべきだった。きちんとした道筋を立てれば、オスプレイについては国民みなが負担するものだし、高島市が協力するのはいいことだと思う」と話していました。
      このほかにも、「単なる演習ならいいが何度も来られたら困る」とか、「日本のためには訓練も必要かもしれないが、民間に被害が及ばないようにしてほしい」などといった声が聞かれました。

      10月16日 20時18分