
「 I like it / 神田莉緒香 」
収録曲
1、オーケイ
2、0:00
3、両思い切符
4、ラララブランコ
5、くるり
6、流れ星 ← これイイ!!
17歳の女の子の日記のような歌詞。
「重要度最高Sランク それだけ君を求めている」
「そっか、そういうことか、要は頑張りすぎちゃったんだな」
使いまわされた既視感のある、それでもってこっぱずかしい言葉が、コロコロ。
この女の子は、ストロベリーショートケーキ的乙女心で小さな独特の世界を描いている。
なのに、こっちがおなかいっぱいにならないのは、ちゃんとサバサバしている部分があるから。
どこか諦めが良いというか、達観しているというか、テキトーというか。
「浮かない顔してるね、話してごらん」
↓
「そっか、そっか。
一つ良いこと教えよう♪」
↓
「君もひとり、僕もひとり、みんなひとり」
↓
「エブリシングオーケイ♪」
女子らしく?グダグダ悩みを聞いて共感してあげるのかと思いきや、
皆一人なんだからお前も頑張れ!ってドーーーーンと突き放す。
それからハイテンションの、エブリシングオーケイ。
大概の悩みは、悩まないっていう解決ができるっていうことですよね、姉御。
神田莉緒香の好きなところは、世界の切り取り方。
人間は結局一人って分かっているけど、でも人を好きになって一緒にいたい人がいるよねっていう気持ちを、幼心に感じていた世界観に乗せて、淡い音楽に乗せて、おもちゃの宝箱みたいなスモールワールドとして切り取る。
「地面を蹴って 少しずつ空に近づいて
なんだか怖くなって 少しずつ空と離れた
lala…ブランコはそんなことの繰り返し
空まで届きそうなくらい
高く高くあがるブランコ
この手を離して空に放たれた私を
受け止めてくれるのは誰の腕
願わくばそれは君の腕」
最後に「あなたに受け止めて欲しいの!あなたじゃなきゃいや」ってせがむんじゃなくて、「あなただったらいいな」ていうスタンスがいいね。
最近しおらしさ成分不足しがちだ。
6曲の中で一番好きなのは「流れ星」