日刊ゲンダイ ゲンダイネット
RSSリーダー
メルマガ登録

息を吹き返した「維新」老人勢力 いよいよ“橋下切り”加速か

楽天SocialNewsに投稿!
2013年10月15日 掲載
お払い箱/(C)日刊ゲンダイ
“橋下切り”が加速しそうだ。

 自ら「天下分け目の大戦(おおいくさ)」と位置付けた9月末の堺市長選で惨敗。一気に求心力を失った日本維新の会の橋下共同代表が、国政からは手を引かざるを得ない状況に追い込まれた。12日の維新の執行役員会で、「大阪に集中して仕事をする」と“蟄居”を宣言したのだ。

 これに上機嫌なのが維新のベテラン勢だ。旧太陽の党のメンメンは、政界再編の主導権を握ったつもりになっている。

 もともと、大阪維新の会を中心とする「西」と、旧太陽の党の「東」では政策が違い、ソリが合わない。分裂必至とみられていたが、橋下さえいなくなれば、維新の会をまるごと乗っ取れる。衆参合わせて62議席という数の力は大きい。石原共同代表は「政界再編はシニアに任せないと」なんて言い出し、11日夜には国会議員団の平沼代表と藤井総務会長が安倍首相と会うなど、きな臭い動きが目立ち始めた。

「でも、旧太陽の老人たちが言う政界再編って、自民党にのみ込まれるという意味でしょう? だいたい衆院の53議席は橋下人気で獲得したようなものなのに、利用価値がなくなったらポイ捨てなんて、ヒドイ話ですよ」(西の維新関係者)

 もちろん、あの橋下がただ黙って退くわけはない。12日の役員会に先立つ政策研修会では、「維新は既成政党になってしまった」「国会議員団は自民党に対抗する政党をつくってもらいたい」と新党結成をけしかけていた。飽きられて先の展望がない維新から目先を変えて、活路を見いだそうということか。

「橋下共同代表の強みのひとつが、安倍首相や菅官房長官とのパイプでした。堺市長選で、維新の対立候補を自民党が『支持』にとどめたのも官邸の意向です。しかし、ここまで人気凋落がハッキリすると、自民党にとっても利用価値はない。憲法改正に維新の協力が必要だとしても、安倍―平沼ラインで話は事足ります」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 わざわざ宣言するまでもなく、お呼びでないのだ。今後は大阪でジッとしているしかない。
関連記事

オススメ情報

恋愛

悩み

ビジネス

家電

健康



アクセスランキング
  • 昨日
  • 一週間

注目のキーワードPR

注目のキーワードPR

オンライン

注目のキーワードPR

ゲンダイ
日刊ゲンダイ電子版