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ジンベエザメを救出 台風で浅瀬に迷い込む

紀伊民報 10月16日(水)16時55分配信

ジンベエザメを救出 台風で浅瀬に迷い込む

【浅瀬で身動きが取れなくなったジンベエザメを救出する関係者(16日、和歌山県串本町くじの川で)】

 和歌山県串本町くじの川、国の名勝天然記念物・橋杭岩付近の海岸に16日午前、ジンベエザメが打ち上げられているのが見つかった。全長約4メートル、重さは推定500キロ超。台風26号の高波で浅瀬に迷い込んだとみられ、町内の水産会社の従業員らが救助し、沖へ逃がした。

 同町有田の串本海中公園センター水族館長の宇井晋介さん(57)によると、町内の知人から午前8時40分ごろに「サメが浜に打ち上がっている」と連絡が入ったという。駆け付けると、弁天島前の水深30センチほどの浅瀬に打ち上げられ、身動きが取れず、尾をバタバタさせていた。

 その後、町職員らも駆け付け、町内の水産会社「串本マリンファーム」の従業員らと約20人で救出活動を展開。従業員らがジンベエザメの尾にロープをくくり付け、数人が手で押すようにして浅瀬から出し、漁船にロープをつないで沖まで引っ張って行った。

 現場には、約50人の住民らが集まり、救出劇を見守った。「ジンベエザメを初めて見た」と写真を撮る人もいた。

 宇井さんは「ジンベエザメは串本の沖にいたり、たまに網に掛かったりすることもあるが、頻繁に見られるものではない。イルカやクジラが打ち上がることはあるが、ジンベエザメは非常に珍しい」と話している。

最終更新:10月16日(水)16時55分

紀伊民報

 
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