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海の家での音楽放送が全面禁止、片瀬西浜海水浴場で今夏/藤沢

2013年4月7日

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重低音が鳴り響く片瀬西浜海水浴場の海の家周辺=2012年8月12日午後7時ごろ

重低音が鳴り響く片瀬西浜海水浴場の海の家周辺=2012年8月12日午後7時ごろ

 湘南海岸を代表し、年間300万人超の来客数を誇る藤沢市の「片瀬西浜海水浴場」の海の家で今夏、音楽放送が全面的に禁止される。ここ数年、一部の店が大音量のダンスミュージックを流し、近隣からの苦情が相次いでいた。市や警察からの自粛要請も受けて、海水浴組合が徹底した自主規制の方針を決めた。穏やかな夏の湘南はよみがえるか。

 片瀬西浜海水浴場は、8月のトップシーズンに入ると、昼すぎには、数店の海の家から地響きがするほどの重低音が鳴り始める。店内や周囲では水着姿の男女が身をよじるように踊る。日没にかけてボルテージは高まり、午後8時の閉店まで若者たちがはしゃぎ続ける。

 特に、日没後も海の家を営業している西浜の数店が顕著だ。重低音は海を隔てた江の島や、国道を越えた住宅街にまで響き渡る。

 約20年前から海沿いに住む自営業男性(64)は「最近は特に信じられない状況。しかも真っ昼間から水着姿の男女が酒に酔って、ふらふらと住宅街にまで迷い込んでくる」と眉をひそめる。

 数年前からこうした状況が恒常化した。けんかや違法駐車、騒音などによる110番通報は、ひと夏で数百件に上るという。

 同海水浴場を開設している「江の島海水浴場協同組合」(栗原道代理事長)は昨年7月、地元の藤沢署から海の家の大音響について自粛要請を受けた。しかし、すでに海の家を設ける業者が確定していたため、軌道修正できなかった。今年2月、藤沢市は「海水浴場開設・設置に向けての要望書」と題する異例の要請文を市内三つの海水浴組合(東浜、西浜、辻堂)へ送った。大音響によるライブやダンス、音楽イベントなどで、若者たちが熱狂する「クラブ」と化している海の家について、2013年度以降、自粛するよう要請。ほかにも、海の家の従業員が入れ墨などを露出させることも避けるよう求めた。

 組合側も危機感を抱いている。海の家は、県が単年度ごとに砂浜利用を特別許可した上で、建てられる。江の島海水浴場協同組合の新井進専務理事は「エスカレートして歯止めがきかなくなれば、条例などで規制が強化されてしまう可能性もある。もし許可が下りなくなって困るのは海の家の経営者。組合員が一丸となって徹底した自主規制で改善したい」と強調する。

 「まずは今夏。特に力を入れたい」(新井専務理事)と、家族連れも安心して楽しめる夏の海を目指す。


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