※私の身の上での、事実を述べていますが、解釈の仕方によって、父の為に全力を尽くしてくれる方々にご迷惑がかかるのだけは避けたいです。
今日から、父は、『行方不明者』として捜索する事にいたりました。
父の生き様を見て来た息子としては、『どこかで生きている。』そんな希望があります。
俺には思いがけな発想や、思考を持つ父ならば、どんなに過酷な環境でも、何らかの方法で身を守る術は身につけているのではなかろうか、社会的に、遭難は事実ですが、『生きる』方法を身につけ、数日、数週間で、遭難前よりも逞しくなった状態でおりてくるのではなかろうか…。
そんな気がします。
人は、自然の脅威を征服する事はできない。よく、そんな言葉を耳にします。
しかし、自然の驚異をしのぐ方法は身につけているのも事実。
父がどれ程の力を持っているかはわかりません。
もしも父が山で生き抜く術を身につけ、自力で降りてくるなら、
俺が『馬鹿やろう』と言われるかもしれません。
しかし、俺としては、生存、否生存、どちらの可能性も有る限り、
最前の方法で捜索し、家族の健康を保ち、笑顔で父の帰宅を迎えたいと思います。
父さんへ、
母の遺言通り、弟は俺が守る。心配するな。
父さんがなんと言おうと、捜索は続ける。
迷っているなら、巻機山を離れるな。
降りて来れるなら早く降りてこい。
俺も雪山が好きだから山に居たくなる気持ちはわかる。
けど、もしも最終的に山にいたいなら、もう一度家族で顔を合わせてからにしよう。
それからでも…。山は逃げないよ。
追伸。
マンションにあったPC、本、少し読ませてもらうね。
離れている間に、父さんが何を見て、何を感じていたのか、少し知りたい。
父さんの友人へは連絡しとく、心配しなくていいよ。
1 ■無題
ヤスカさん。がんばれ!
1日でも、1秒でも早く見つかることを祈っております