【ワシントン=五十嵐大介、畑中徹】米政府の債務(借金)上限の引き上げ問題を巡り、野党・共和党のベイナー下院議長らは10日、6週間の短期間に限って債務上限を引き上げる妥協案を提案する考えを明らかにした。オバマ政権は、この妥協案を精査する構えで、米与野党は債務不履行(デフォルト)の回避に向けて一歩前進した。
ベイナー氏は「政府を再開するためにも、指導力が求められる時だ」と話し、オバマ米大統領に妥協案を提示し、協議する意向を示した。共和党幹部によると、6週間分は新たな借金ができる程度まで、債務上限を引き上げる案を提示することを検討している。
オバマ大統領は8日の会見で、短期間の債務上限引き上げに前向きな姿勢を示しており、協議が進展する可能性がある。オバマ政権と共和党幹部は、10日に妥協案を協議する見通しだ。
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朝日新聞国際報道部