:2013/10/16 (水) 12:02
16日午前の東京市場でドル円は98.14-63レンジで上下動した。早朝はフィッチによる米格下げの可能性が警戒されたことや米下院が法案採決を延期したことで軟調に始まった。下院の多数を占める野党共和党がまとまらなかったことが採決延期の要因。共和党内ではオバマケアの変更を求める強硬派の意見が依然として多いようだ。
その後、下院の採決延期を受けて上院指導部は協議を再開、数時間以内に合意の発表がある可能性との報道でドル円は数十銭上昇し9時過ぎにこれまでの高値を付けた。その後は様子見で98.50台を中心にもみ合うなか、11時半前に現地時間15日の上院指導部の合意発表はないとの関係者の話が伝わったことで98.35前後まで値を落としたがやや底堅い。米金融機関などは米債務不履行の可能性から米債を売っており米債利回りが上昇していることからドルを支えている面がある。特に短期金利の上昇が目立ち、1ヶ月物利回りは0.35%と3,6ヶ月物などと比べて倍以上の金利となっている。
朝方はニュージーランド7-9月期の消費者物価指数が前期比で0.9%と予想以上の伸びを示したことでNZドルは買われ、米財政協議の進展期待から豪ドルとともに一段高となる場面もあったが、上値は限定された。
USD/JPY 98.49 EUR/JPY 133.13 GBP/JPY 157.34 AUD/USD 0.9518 AUD/JPY 93.74 NZD/USD 0.8390 NZD/JPY 82.63