三鷹高3殺害:容疑者「空白の4カ月」 解明へ

毎日新聞 2013年10月16日 02時30分(最終更新 10月16日 06時34分)

事件が起きるまでの経緯
事件が起きるまでの経緯

 東京都三鷹市で私立高校3年の女子生徒(18)が殺害された事件は15日で1週間。警視庁は元交際相手の池永チャールストーマス容疑者(21)=殺人容疑などで送検=が今年6月、友人から借りていた携帯電話からの着信やメールまで拒否されたことで復縁の望みが絶たれたと感じ、逆恨みで事件を起こしたとみる。しかし、9月末に殺害目的で京都から上京するまでの間に直接的な引き金とみられる動きは確認されておらず、捜査1課は「空白の4カ月」の行動について重点捜査を進めている。

 「交際を巡り、恨みがあった。殺すつもりで刺した」。池永容疑者が供述している動機だ。8日夕、現場の女子生徒宅からの逃亡中には携帯でインターネット掲示板「2ちゃんねる」に「被害者。無差別ではないです。恨みがありました」と書き込んだ。

 2人が知り合ったのはフェイスブック。池永容疑者は大学生だとうそをつき、交際が始まった。しかし昨年9月、池永容疑者が約2カ月間渡米したのを機に女子生徒が距離を置き始めたとされる。

 池永容疑者は帰国後も連絡したが女子生徒は応じない。すると今度は、友人の携帯を借りて連絡を取ろうとした。捜査幹部は「女子生徒は東京や京都で嫌々、会っていたようだが6月には完全に拒絶した」。同じ時期、父親も「うちの娘に接触するな」と電話で警告したが、池永容疑者は共通の知人を介し「写真を送れ。送らないと死んでやる」と訴えたという。

 池永容疑者の母親(46)は報道各社からの質問に「交際はトーマスの自慢だった。昨年夏ごろに別れ話があり悩んでいた」と文書で答えた。映画やテレビ出演など、女子生徒の関心はタレント活動に向いていた。母親は「立場が違い過ぎる。彼女の気持ちを尊重するように」と助言したこともあった。

 やんでいたストーカー行為が復活するのは9月末だ。上京し、現場近くの漫画喫茶で寝泊まりしながら10月1日と4日朝には自宅近辺をうろついた。

 事件当日は気付かれないよう靴を女子生徒宅の外で脱ぎ、裸足で侵入。外に逃げた生徒を玄関前や路上で執拗(しつよう)に刺した。警視庁は突然の上京と強い殺意の背景について調べを進める。【松本惇、山崎征克、神保圭作】

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