選択的夫婦別姓の法制化に関わる公開質問状・宮城選挙区
土屋聡
参議院議員選挙の候補予定者に、民法改正に関わる公開質問をしました。宮城県選挙区の候補予定者に限らせていただいたので、宮城県外の方には直接関係ないと思われるかも知れませんが、ぜひ読んでください。
設問など、前回の衆議院議員選挙(2009年8月)のときとほとんど変えていません。2004年の参議院議員選挙のときも、2003年の衆議院議員選挙のときも同様な設問でしたので、研究題材としてはおもしろいかもしれません。
以下、質問状、回答の順で掲載します。掲載順は、五十音順です。敬称略。回答に関わる字句は送られてきたものに忠実に表しています。なお、「別姓通信」編集を終えてから届けられたものについては、告示日前に届いた場合、別姓を考える会のウェブサイトに掲載し公開します。
2010.06.11.
第22回参議院議員選挙立候補予定者様
選択的夫婦別姓の法制化に関わる公開質問状
別姓を考える会
私たちは、別姓を考える会です。「いろんな生き方、あっていい」を合い言葉に1991年から、選択的夫婦別姓の法制化実現 の運動を進めてきました。選択的夫婦別姓とは「別姓でも同姓でも どちらでもいい。本人たちの選択の幅を広げよう」という柔軟なものです。東北(宮城県)を中心に活動してきましたが、現在では北海道から沖縄県まで全国におよそ150名の会員がいます。
選択的夫婦別姓という暮らし方は、当会発足時の19年前と比べますと、今日においては自然に受け入れられるようになっています。けれども、婚姻について定めた民法(第750条《夫婦の氏》夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。)は改正されておりません。私たちは大変残念に思っております。
さて、今回の選挙ではさまざまな争点があるようですが、別姓を考える会では「一人一人が自分の個性を大切にしながら、互いの個性を認めつつ、互いの権利を尊重し合いながら暮らせる社会を実現させたい」と考え、最も信頼のおける候補者に一票を投じたいと考えております。選択的夫婦別姓の法制化だけではなく、性別による差別(女性差別)や戸籍による差別(婚外子差別・部落差別・外国人差別・民族差別など)も撤廃されなければならない課題であると認識しております。
貴立候補予定者が、今回の選挙の立候補(予定)にあたり、どのようにお考えになられているか、私たちは注目しております。ぜひ以下の5点について、ご回答いただきたくお願いいたします。
1.選択的夫婦別姓の法制化に賛成反対、その理由
あなたは、選択的夫婦別姓の法制化には、賛成ですか。反対ですか。
その理由は、どのようなものですか。
2.婚外子差別撤廃に賛成反対、その理由
夫婦別姓とともに、民法900条の婚外子差別に関わる条項の改正が、提起されています。婚外子差別条項については、国連の人権規約委員会からの勧告がなされておりますが、あなたは、婚外子差別撤廃に、賛成ですか。反対ですか。その理由はどのようなものですか。
3.別姓夫婦の子の姓について、婚姻時に届け出か、出生時に届け出か、その理由
別姓夫婦の子どもの姓について、かつて法務省案では、別姓夫婦の子の姓は婚姻時に届け出をすることになっておりますが、以前議員立法で提出された案では、別姓夫婦の子の姓は出生時に届け出をすることになっております。この2つの案について、どちらがよいと思われますか、その理由はどのようなものですか。
4.家族とは、どのようにあるべきか
家族は大切なものであるということに、どなたも異論はないと思われます。しかし一言家族と言ってもその姿は様々です。今日においては人数・構成・それぞれの戸籍国籍についても、非常に多様化が進んでいます。私たちは、一人一人のちがいを認め合うことが、家族を大切にすることと捉え、互いのちがいを認め合うことが、豊かさなのではないかと考えております。選択的夫婦別姓の論議の中で「別姓は家族の崩壊をもたらす」という声がありましたが、家族とはどうあるべきとお考えですか。あなたの意見をお聞かせください。
なお国際家族年宣言には次のように書かれてあります。「国内、あるいは国によって《理想の家族像》も、大きく異なる。政府は、家族に関わる政策の遂行において、明示的であれ、非明示的であれ、唯一の理想的な家族像の追求を避けるべきである。(1989.12.8.国連総会採択)」
5.メッセージなど
この回答は、別姓を考える会の会員への機関誌(『別姓通信』)並びに、不特定の方が連日アクセスしている別姓を考える会のホームページに掲載させていただきます。別姓・結婚・家族・差別問題...に対するあなたの意見などありましたら、お願いします。
以上5点について、ご回答をお待ち申し上げております。公示日24日までに、全国の会員に皆様の候補者のみなさまのお考えを伝える関係上、6月18日午後8時までに、E-mailまたはFAXで、ご回答ください。ご回答頂いた内容については、「別姓通信」(6月20日発送予定)および、別姓を考える会インターネットサイトhttp://www.kaigamori.com/bessei/index.shtmlで公開させていただきます。お忙しいことと思いますが、どうぞよろしくご回答お願いいたします。最後になりましたが、貴立候補予定者様のご健闘をお祈り申し上げます。
公開質問状回答(敬称略五十音順)
宮城県選挙区 伊藤ひろみ 民主党
6/20の段階で回答が届いていません。
宮城県選挙区 市川一朗 無所属(自民党推薦)
6/20の段階で回答が届いていません。
宮城県選挙区 加藤みきお 共産党
1.選択的夫婦別姓の法制化に 賛成
姓を変えることによる社会的不利益、精神的苦痛が女性に押し付けられているから。男女同権の立場に立てば、婚姻に際して慣れ親しんだ姓を変えるよう夫婦同姓を強制する制度の変更は当然です。人格と個性を尊重する立場から法制化を急ぐべきです。
2.婚外子差別撤廃に 賛成
子どもの権利条約では、「出生による差別」を禁止しています。相続差別など婚外子への差別は、人権尊重に反します。国連の人権規約委員会から是正が勧告されていることを重く受け止めてただちに撤廃すべきです。
3.別姓夫婦の子の姓について、婚姻時に届け出 出生時に届け出
子どもが生まれたときに夫婦で話し合ってその子の姓を決め、出生届を同時に提出することが理にかなっています。婚姻時に決定すると、第一子と第二子で別の姓を選択する自由を狭めることになります。
4.家族とは、どのようにあるべきか
私には、ともに生きる家族はかけがえのない宝ものです。ともに暮らしたいと願う家族を引き離す「単身赴任」はなくしていくべきです。派遣切りや病気等による生活苦が原因で家族が崩壊することがないよう、政治を変えなければなりません。
同時に、家族のあり方が多様になってきており、さまざまな家族のあり方が尊重される社会に前進することが求められています。政治はこれを保障するものでなければならず、特定の家族観から「選択的別姓」を攻撃する議論はただしくありません。
5.メッセージなど
女性の尊厳、人権をまもることは、民主主義の前進にとって欠かすことのできない大切な課題です。貴会の活動に敬意を表します。社会のすみずみまで男女平等と個人の尊厳の徹底をはかるために、一致する点で協力・共同していきましょう。
宮城県選挙区 かんの哲雄 社民党
1.選択的夫婦別姓の法制化に 賛成
姓の選択権は個人に属するものであり、法律によって強制するものではないこと、結婚時に多くの場合、妻が改姓していますが、仕事上の不便・不利益、アイデンティティの喪失感などの問題があります。選択的夫婦別姓制度は、別姓を強制するものではなく婚姻の範囲を広げるという制度で寛容な社会を認め合うことにつながると思います。また、社会生活のあらゆる面で男女平等が進むことが期待されますが、結婚の際にもっぱら女性が改正を迫られ不利益を被っているケースが多く、この観点からも選択的夫婦別姓制度の導入が必要です。
2.婚外子差別撤廃に 賛成
親の結婚の形態によって子どもが財産上著しい不利益を受けることになる現行民法の規定は、不当な差別と言わざるを得ません。早急に改正すべきです。
3.別姓夫婦の子の姓について、出生時に届け出
別姓の子の姓をどうするかは、夫婦間の充分な話し合いと合意によって決定すべきであり、そのためにも子の姓の決定は遅いほうが望ましく、出生時に届けることとしたほうが良いと思います。また、婚姻時届け出は戸籍制度そのものを固定化するもので、選択制を否定したり、また子どもを「生む」ことが前提になることなど矛盾が多いと考えます。出生時届け出とともに、例えば15歳もしくは婚姻が認められる年齢などには、子どもが姓を選べる制度なども検討すべきだと思います。
4.家族とは、どのようにあるべきか
家族は、個性を認め合いながら生活を続ける中で、だんだんと「家族」としての一体感がでてくるものだと思います。異なった個性を認め合い、支え合うことが必要と考えます。そこに支配や従属関係が持ち込まれることは否定すべきであり、「家族の理想像」的なものを政府が示すことは大きな問題です。近年、家族制度を道徳の問題として主張する方々がいますが、逆行していると思います。また別姓制度が家族崩壊につながるような意見がありますが、論外です。かつてない格差の拡大、雇用不安、競争重視、弱者切り捨ての社会が家族崩壊を生み出している一番の社会的要因と考えます。
国連総会の採択はまったく同感であり、家庭に関する価値観、道徳観は国家が介入すべき問題ではないと思います。
5.メッセージなど
かんの哲雄は婚姻の際、夫である自分が改姓しております。結婚時に女性が改称するのが当然といった古い考えを持っていないのはもちろんです。
法制審議会が民法改正の必要性を答申してから、すでに14年が過ぎており、いまだに夫婦別姓、婚外子差別撤廃が実現していないのは、立法府の不作為だと考えています。
競争による選別し分断していく社会ではなく、全ての差別をなくし、一人ひとりの個性や生き方が大切にされる社会づくりこそが、私たちが「支え合う社会」の原点だと考えますし、男女共同参画社会づくりもそのめざすべきところだと思います。
昨年8月には国連女性差別撤廃委員会が、さらに6月11日には国連子どもの権利委員会が日本政府に対し、厳しく勧告を行ってきています。国内法の整備は急務です。さらに今年改訂される男女共同参画社会基本計画の答申では、個人単位を軸とした制度・慣行に移行して行くように求めており、「世帯単位」から「個人単位」を基本とする制度に転換すべきです。これからも世論にアピールし、法改正について実現に向け、努力してまいりたいと考えます。
宮城県選挙区 菊地文博 みんなの党
6/20の段階で回答が届いていません。
宮城県選挙区 くまがい大 自民党
こちらの不行き届きで、質問状の宛名を間違えて送ってしまいました。くまがい大後援会事務所からの返送で、その事実が分かりました。くまがい大さんと支援の皆さんには、大変失礼なことをしてしまったと、反省しています。心からお詫びいたします。申し訳ございませんでした。
宮城県選挙区 櫻井充 民主党
1.選択的夫婦別姓の法制化に 反対
子供がかわいそう
2.婚外子差別撤廃に 賛成
(その理由回答なし)
3.別姓夫婦の子の姓について(回答なし)
4.家族とは、どのようにあるべきか
それぞれの個性を尊重しつつ、お互い支えあって信頼にもとづいた温かな関係がもてるもの
5.メッセージなど(回答なし)
宮城県選挙区 村上善明 幸福実現党
6/20の段階で回答が届いていません。
回答を読んで)
さて、国政選挙の公開質問状も回数を重ねました。候補者・政党によっては、回答に変化が出たり、対応が変わったりして、世の中の移ろいを感じさせられます。投票権を持っている方は、今回の回答をぜひ参考にされて、少しでも「よい社会」を作っていきましょうね。ちなみに「よい社会」のとらえ方も、それぞれの候補者・政党によってきっと様々。あなたの「よい社会」は、どんなイメージですか。(土屋聡)
2010年5月28日
参議院議員選挙立候補予定者様
ななの会(選択的夫婦別姓の会・富山)
謹啓 陣中お見舞い申し上げます。貴台にはますますご清祥のことと存じます。今度の参議院議員選挙に立候補を予定されているとマスコミで報じられており、国民の代表としてぜひ壇上にたたれることを念じています。
つきましては、私たち市民グループななの会は選択的夫婦別姓制の実現に向けてサンフォルテ(富山県民共生センター)・高岡平等センターを拠点にして、全国とネットワークしながら民法改正をはかる目的で活動している団体です。立候補予定者の方々に民法改正についてのお気持ちやご意見を別紙のアンケートでご回答していただきたくお願い申しあげます。
*各項目について、貴方の考えに該当するものに一つだけ○印をつけて下さい。(無回答には一筆を)
Q1 現実は「民法750条【夫婦の氏】で、婚姻の際に夫または妻の氏を称する」夫婦同姓規制の下で96%の妻が、夫の姓になっています。そこで、750条に「又は各自の婚姻前の氏を称する」などと付け加える選択的夫婦別姓制を願います。貴方はどう思われますか?
(1)賛成(2)反対
Q2 富山県民の意識調査(2005年富山県版)で男女の晩婚化の理由の一つに『一人っ子どうしが増えたために、婚姻による改姓が障害となっている』が、14%強あります。もし、貴方自身が一人っ子で一人っ子との結婚に直面したとしたら、どうされますか。
(1)夫の姓にする(2)妻の姓にする (3)どちらかが通称(旧姓)使用にする
(4)事実婚(婚姻届をださない結婚)にして選択的夫婦別姓制の成立を待つ
Q3 民法733条【再婚禁止期間】で、女だけが前婚の解消または取り消しの日から六箇月を経過した後でなければ再婚することができないことについて、貴方はどう思われますか?
(1)賛成 (2)100日に短縮 (3)再婚禁止期間は必要ない
Q4 国際条約違反の民法900条の婚外子差別の改正について、貴方はどう思われますか?
Q5 民法772条2項の離婚後300日問題の無戸籍児についてお伺いします。法相は、「どのような形で親子関係、父子関係を決めるのがいいのか、出生届、戸籍の作成をそれと切り離すことの意味を議論しなければならない。子どもの福祉の面から議論する課題だ」(5月11日)と答弁しています。法相答弁について、貴方はどう思われますか?
(1)賛成 (2)反対
Q6 住民基本台帳(1967)による住民票に、世帯主が記入されています。一人を中心にして家族が書かれます。これは、男女間の差別です。
後期高齢者医療被保険証のように、世帯主をやめたらどうでしょうか。(欧米で家族簿のあるのは、独・仏ですが、夫・妻は併記で、人権に配慮しています)貴方はどう思われますか。
(1)賛成 (2)反対
Q7 一昨年の国会で『女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める請願を参議院で、全会一致採択』しています。批准国は98カ国で、先進国では、日本と米国だけが批准していません。『女性差別撤廃条約選択議定書の批准』についてあなたはどうお考えでしょうか。
(1)賛成 (2)反対
なお、回答の締切は6月10日(木)迄にお願い申しあげます。また、無回答者の方には誠に勝手ながら理由だけでもお聞かせ願います。梅雨がやってまいります。どうぞお体をご自愛されて意志貫徹されますよう祈っております。
敬白
「民法改正に関するアンケート」回答
2010年5月28日〜6月08日実施 2010年6月13日発表
富山県選挙区 相本芳彦(59) 民主
Q1 選択的夫婦別姓 賛成
Q2 一人っ子同士の結婚改姓 事実婚
Q3 女性だけの再婚禁止期間 必要ない
Q4 婚外子差別改正 賛成
Q5 300日問題の無戸籍親子・父子議論 賛成
Q6 住民票に世帯主をやめる 賛成
Q7 選択議定書の批准について 賛成
富山県選挙区 柴田巧(48) 無
Q1 選択的夫婦別姓 反対
Q2 一人っ子同士の結婚改姓 本人同士の意思を尊重すべきである。
Q3 女性だけの再婚禁止期間 世論の動向を見極めるべきである。
Q4 婚外子差別改正 家制度の在り方に関する問題ゆえ国民的議論を行うとともに、法制審の答申も踏まえるべきである。
Q5 300日問題の無戸籍親子・父子議論 家族制度の根幹に関わる問題ゆえ、十分な議論が必要である。
Q6 住民票に世帯主をやめる 反対
Q7 選択議定書の批准について 反対
富山県選挙区 高橋わたる(47) 共産
Q1 選択的夫婦別姓 賛成
Q2 一人っ子同士の結婚改姓 通称使用
Q3 女性だけの再婚禁止期間 必要ない
Q4 婚外子差別改正 賛成
Q5 300日問題の無戸籍親子・父子議論 賛成
Q6 住民票に世帯主をやめる 賛成
Q7 選択議定書の批准について 賛成
富山県選挙区 野上浩太郎(42) 自民
回答はありません。
ななの会:コメント
参議院議員選挙立候補者予定者の皆様、日夜奮迅されているなか、ななの会アンケートに回答をお寄せ下さいまして、ななの会一同、心からお礼申し上げます。ここに、ななの会アンケートの「ななの会のコメント」を致します。
立候補者予定者の野上浩太郎さんは、前回回答を頂いていましたが、今回は無回答で残念でした。2003年から始めた衆議員・参議員・知事・富山市長・高岡市長選の高い回答率はななの会の誇りであり、支えでもありました。昨年、人々は一票の行使で、政権は変えられるとの自信を持ちました。後戻りはないでしょう。
2002年の森山法相以来の選択的夫婦別姓制チャンスです。(ななの会2002年成立)現在、国においては、民法改正による選択的夫婦別姓制度の導入が検討されています。私達は一人ひとりが家族という緩やかな絆で結ばれて生活しています。夫婦同姓でも、夫婦別姓でも、血縁でも、知縁でも、シングル、シングルマザー、シングルファザーでも、”家”家族でも、自由で、平等で幸福を求める、いろんな家族・いろんな生きた方があっていいと思っています。それを保障するのが、国であり、法だと思います。参議院議員選挙立候補者予定者の皆様の回答、庶民の意見。較べて頂ければ、幸いです。今回の参院選の「一票」の判断は貴方の手中にあります。
「家族制度の根幹に関わる問題ゆえ、十分な議論が必要である」は良く聞きます。どうして家制度が残っているのでしょう。ただ、家族制度は1947年現行民法施行と共になくなった事実は認めて下さい。Q6は女性が退職したトタン国民健康保険証に世帯主が書かれ、驚いた実感からです。女性の年金から保険料を支払っているのに。
男女間格差世界101位。むべなるかな。
選択的夫婦別姓シール投票実行委員会スタッフ
選択的夫婦別姓に賛成か反対かを市民に問う街頭シール投票を2010年5月09日、富山市元西武デパート前で実施した。13時30分から15時までの1時間半で、投票者は298人。スタッフ7名。
選択的夫婦別姓に...
女性187名 賛成94名(50.3%) 反対68名(36.4%) わからない25名(13.4%)
男性111名 賛成53名(47.4%) 反対39名(35.1%) わからない19名(17.1%)
計 298名 賛成147名(49.3%) 反対107名(35.9%) わからない44名(14.8%)
結果は、賛成が147票で49.3%(女性=94票で50.3%、男性=53票で47.7%)、反対が107票で35.9%(女性=68票で36.4%、男性=39票で35.1%)、わからないが44票で14.8%(女性=25票で13.4%、男性=19票で17.1%)だった。
「賛成」に投票した人の意見は「自分は一人っ子だから選択的夫婦別姓に賛成」「お互いが選べる選択肢があったほうがいい」などで、「反対」に投票した人の意見は「今まで通りでいいから」「やっぱり一緒の方がいい」など。「私の長女は結婚で夫の姓を名乗り、その長男(孫)が大きくなったら私の養子にすることに決めてありましたが、今になって娘が養子を断ってきました。娘は板挟みで苦しみ、私は苦しみの中にいます。選択的って姓を選べるのでしょう。20年前にあったら」と話す60代の女性。「子どもの姓が困る。姓が違えば家族と言えない。これが日本の文化だ。日本だけだから余計に良い」と一気に話してすぐ去っていかれた60代後半の男性など、親世代の思いもさまざま。
今回のシール投票は、これからの賛成多数の結果は活動の励みになった。
ひぐちのりこ
衆議院第二議員会館で、今国会で民法改正の閣議決定を!と緊急院内集会が行われました。
急な呼びかけでしたが、全国30団体が賛同し、民法改正を求める方々が会場いっぱいに集まりました。
長く民法改正に取り組んできた学者や、弁護士がそれぞれの立場から民法改正について説明し、また日弁連両性の平等に関する委員会などが取り組んだ「別姓夫婦の子供のアンケート調査」について発表がありました。
別姓夫婦の子どもはいじめられるとネガティブなキャンペーンがありますが、この調査ではいじめられている実態は皆無であることが示されました。
集会には千葉景子法務大臣が挨拶をし、政権が変わったにもかかわらず、民法改正については今国会の場に提出されることも微妙となっていることについて、
「民法改正に向けた志を捨てたわけではまったくない。また(民法改正反対について声高く叫ばれているが)世論や国会の中では民法改正について、否定的に考えられているわけではないことは承知している。引き続き改正に向けてがんばる。」
と話がありました。
参加した国会議員の中からは
「国際的にも民法(家族法)改正について国内法を整備せよとの勧告がされており、リミットも迫っている。しっかりと取り組みたい。」
「民法改正に反対の声の中に表札がそれぞれ違うと、別姓夫婦はアパートみたいだというのがあるが、これは一戸建てが標準であるという裏返しの言葉で、アパートに住んでいる人の差別にもなるのではないか。」
「性的マイノリティの方からも法的な制度の実現をと望む声があるが、夫婦別姓すら認められない現実がある。民法改正が多様な生き方を認める第一歩になると思う。」
「今国会も会期末が迫っている、3月の集会で提出すると言っていたのにいまだ実現できず申し訳ない。」
などの発言がありました。
福島みずほ社民党党首も駆けつけてくださり、
「男女共同参画担当の大臣の時代に国会の場に出せずに残念だ。公聴会を実施し、パブリックコメントを受けて、第三次男女共同参画計画では(案)よりも内容が良くなっている。民法改正についても進んでいくのみ。超党派で取り組みたい。」
と話がありました。
ひぐちは賛同団体の一員として、夫婦別姓が認められないことによるデメリットについてや、反対派が言っている「夫婦別姓が法制化されると『不倫を助長する』とキャンペーンをしていること」について、「いまどきは一人の人さえも出会うことが困難な時代、在野の人が不倫するほど出会いもないではないか、一部の不倫と言うのであれば同姓強要の現在だってあるのではないか」とファンキーな話も織り交ぜ(笑いが取れたのがちょぴり嬉しかったデス。)必要な人に一日も早い法制化をと述べました。
富山からいらっしゃった「ななの会」のメンバーからは
「別姓を望んで50年。死ぬ覚悟はできていても別姓が認められないのでは死ぬに死なれない。」と話された後、富山のデパート前で行った「別姓に賛成か反対か」とシール投票の取り組みについて「保守王国と言われる富山でも別姓に賛成が多かった」
と発表されました。
また、来る7月に行われる参議院選挙に向けて、「夫婦別姓賛成派は多い。民法改正の必要性を地元の議員にレクチャーすることが大切」などたくさんのアイディアが出されました。
(2010.06.01)
土屋聡
45歳の私は、「管理教育」に違和感を感じながら思春期を過ごしました。たとえば「制服」や「髪型」についての是否。一人ひとりの「自由」を認めない「大人社会」への抵抗感。個人を大切すること、私が私であること。そんなこだわりゆえに、戸籍制度への疑問を大きくし、事実婚という暮らし方に出会ったんだと振り返ります。そんな私はたぶん「個人主義」。反対は「全体主義」。ヒットラーや天皇の顔がちらちらします。その向こうで大杉栄が手を振っています。
さて、自由であるはずの「個人主義」が、気付くととても痩せ細っていて、どうしたものでしょう。「個人を大切にする」はずが、誰とも出会えず、誰とも喧嘩もできない、そんな匂いが漂うこの頃。みんな「個室」に閉じこもってしまって、どこにも「広場」がない感じ。こんなはずじゃなかったのに...と思っています。命令もされずに、傷つかない方法を自主的に¢Iんでいる風潮。
しばらく、別姓を考える会の集まりに参加できないでいる私ですが、飲み会くらいしなくちゃねぇ〜って思っています。危惧しています、人の暮らしを。