タクシー運転手への暴行容疑で13日に現行犯逮捕された元サッカー日本代表の前園真聖氏(39)が14日、都内の所属事務所で謝罪会見を開いた。すでに処分保留で釈放され、当事者間では示談が成立したという。日本サッカー界の人気者が起こした騒動は世間に大きな衝撃を与えており、当面はスポーツジャーナリストとしての活動自粛の意向を表明。そんな前園氏の復帰ロードは極めて過酷なものとなりそうだ。
この日午前に釈放された前園氏は夕方に会見を開き「私の軽率な行動により、被害者の方をはじめ、たくさんの方々にご迷惑を掛けたことをお詫び申し上げます」と頭を下げた。13日午前1時ごろから同8時過ぎまで飲み続けて泥酔し、帰宅時に乗車したタクシー運転手に暴行したことなど、一連の経緯を説明した。
1996年アトランタ五輪でサッカー男子代表の主将を務め、王国ブラジルを破った“マイアミの奇跡”の立役者。日本代表でもプレーし、一時代を築いた。2005年の現役引退後は、各方面で活躍し、テレビ東京のスポーツ情報番組にレギュラー出演するお茶の間の人気者だけに、事件が与える影響は計り知れない。
テレ東は「今後の出演については事実関係を確認して対応を決める」としたが、他局関係者によると、収録済みの番組で前園氏の出演場面をカットする編集作業に追われているという。前園氏も「今の自分の状態でサッカーを語ったりメディアに出ることはやるべきではない」と活動自粛を表明し、所属事務所も「当面は謹慎させます」との方針を示した。
だが、ほとぼりが冷めても復帰への道は険しいものとなりそうだ。ある民放局関係者は「スポンサー側はイメージを気にするからね。他のジャンルも含めて、しばらくはテレビ出演は難しいのではないか」と指摘。サッカーの評論活動に関しても本人が「そういうことを言っても説得力がない」と話すようにメディア各社も起用には二の足を踏むことは確実。その間に他の解説者に取って代わられ、居場所はなくなってしまうかもしれない。
また前園氏はサッカースクールを主宰しているが、指導者としても今後の見通しは厳しい。日本サッカー協会では4月に教え子への傷害容疑で逮捕された元Jリーガー西脇良平容疑者(34)を2年間の活動停止にした。日本サッカー協会の指導者資格(公認S級ライセンス)を持つ前園氏にも何らかの処分が下る可能性が高く、今後の指導者としてのキャリアにも影響は必至だ。
とはいえ、前園氏はサポーターからの人気は絶大。選手をはじめとするサッカー関係者からの信頼も厚い。今回の事件でも釈放直後に謝罪会見を行い、被害者側に連絡を入れて謝罪するなど誠実な対応を見せた。先方からも活動継続を要望されるなど、決して復帰の道が断たれたわけではない。まずは猛省し、一から出直しに期待したい。
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