2019年ラグビーW杯、20年東京五輪のメーン会場として改築、19年に新装オープン予定の国立競技場(東京都新宿区)をめぐる、ある異論が大反響を呼んでいる。
「(反響の大きさは)地震で言うと、震度をどれぐらいにして書こうか、ずいぶん考えた。我々のいろいろな反省も込めて、震度6弱ぐらいでと。ところが実際には震度が上がって、今日なんかは震度7になっているかと」
そう語ったのは、東京体育館や幕張メッセ(千葉県)などを造った世界的建築家・槇文彦氏(85)。国立の隣にある日本青年館で11日、槇氏ら専門家や識者による同競技場改築問題を考えるシンポジウムが開かれ、立ち見が出た。
「当初200人の会場を予定していて、関心が高いので350人の青年館に変えた。それでも入り切らないので、モニター視聴できる場所を2か所用意した。そこにも入れず、お帰りいただいた人も含めると1000人ほどが来た。これを企画したときは『100人ぐらいかな』と言っていた」(主催スタッフ)
来年から全面改修に入る予定の国立競技場。運営する日本スポーツ振興センターではデザインの国際コンクールを行い、英国を拠点とするイラク出身の著名女性建築家ザハ・ハディド氏(62)の流線的な形状案が昨年、最優秀作品に選ばれた。
これに対し槇氏は、敷地面積に対し巨大な新装競技場が周辺住民らに与える圧迫感、神宮外苑の美景になじまない、国際コンペの手続きに関する不透明さなどの問題点を指摘。日本建築家協会機関誌の今年8月号に寄稿すると、東京五輪開催決定後に一躍注目を浴びた。書いた内容の衝撃度は「震度6弱」だったが、反響は「7」に拡大したというわけだ。
「自分の書いたものがこれだけ共感をもって迎えられた。おそらく、これ以降(同じような経験)はないだろう」
聴衆からは今後の行動に関する質問が相次ぎ、槇氏に同調する識者は、意見表明や関係先への要望などを行う可能性を示唆。56年ぶりの東京五輪の看板となる新スタジアムの構想に、世論の修正圧力がかかりそうだ。
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