破壊王子・橋本大地（２１）が「越後大花火」（１４日、新潟・朱鷺メッセ）で実現するジェームス・ライディーン（２２）との一騎打ちに向け、新キックを開発。その名も「越後大花火」だ。

　左腕骨折で欠場を続けている大地は１３日のゼロワン後楽園ホール大会の中嶋勝彦戦で復帰。「完璧に仕上げました。蹴られたら、蹴り返しますよ」と完全復活を誓うが、中嶋戦以上に勝敗にこだわっているのが翌日のライディーン戦だ。

　ライディーンは１歳上だが、ゼロワンデビューはともに２０１１年でシノギを削り合ったライバル。ところが欠場の間に宿敵は今夏の火祭りを制覇した。それも「史上最年少」「外国人初」というＷ快挙を達成し、大きく水をあけられた。

「気がついたら差がついていて、そりゃ悔しいですよ。だから今回は意地でも勝たなきゃいけない」

　珍しく感情むき出しの大地はこの一戦に備え、空手をベースにした回転蹴りを開発。「詳しくは言えないけど一発で倒す破壊力がある。花火のように『バン！』といけば勝てる」と、この一撃必殺技をひとまず「越後大花火」と命名した。

　戦列を離れた半年間に体重は９４キロから８５キロまで絞った。「これがヒットすれば、いろいろと変わる」。大地の逆襲が始まる。