10日の後楽園大会で載冠直後の吉野（下）を急襲した土井

　ドラゴンゲート１１・３大阪・ボディメーカーコロシアム大会でドリームゲート王座に挑戦する土井成樹（３３）が１１日、王者・吉野正人（３３）の不名誉スピード記録樹立を予告した。かつて名タッグとして活躍した土井と吉野だが、９月後楽園大会で土井が極悪軍団マッドブランキーに加入したことで分裂。大阪決戦で因縁の王座戦を迎える。土井は「タイトルマッチだから、ビッグマッチだからってキレイな試合はしない」と、マッド軍のセコンド総動員も辞さない覚悟でベルト強奪を狙う。

　さらに土井は「鷹木信悟が防衛ゼロで終わったから、吉野もゼロで終わってもらう。そこもスピードモンスター（吉野の異名）でいってもらいますよ」と、不敵な笑みを浮かべる。

　ドリーム王座史上の最短政権は、８月に初防衛に失敗した前々王者・鷹木の在位３３日。今回の大阪決戦で吉野が敗れた場合、これを上回る在位２４日という不名誉記録を更新してしまう。吉野の代名詞でもある「スピード」がこんなところで反映されては皮肉以外の何ものでもない。

　一方で次々期王座戦はその４日後の１１・７後楽園大会と決まっている。仮に土井が大阪で王座奪取に成功すれば、今度は逆に正真正銘の「中３日天下」という危機が伴うＶ１戦となるが、土井は「それだけは１００％ないやろ」と、やたら自分勝手な見通しばかり立てた。