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福島・飯館 土壌に高濃度ヨウ素

(2011年3月23日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

今後の影響、専門家の判断に

 文部科学省は23日、福島第1原発周辺で採取した土壌中の放射性物質の調査で、原発から北西40キロの福島県飯館村で20日に採取した土壌から、土1キロ当たりヨウ素が117万ベクレル、セシウムが16万3000ベクレル検出したと発表した。

 土壌の放射性物質の量には国の基準値がなく、文科省は「直ちに退避が必要なレベルではないが、長期的な影響については専門家の判断が必要」としている。

 同原発から北西約45キロの同県川俣町で18日に採取した土壌からも、土1キロ当たりヨウ素8万4300ベクレル、セシウム1万4200ベクレルを検出。ほかの2地点でもヨウ素6970〜3万5800ベクレル、セシウム1260〜4040ベクレルを検出した。

 文科省は22日、同原発から西北西約40キロの地点で、ヨウ素4万3000ベクレル、セシウム4700ベクレルを検出したと発表したが、23日に発表した数値は大幅に高い。

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