全日本プロレスの王道トーナメント覇者・曙(44)が無我戦士への変身を遂げた。10日早朝、曙は都内の東関部屋でぶつかり稽古を敢行。王者・諏訪魔(36)に挑戦する3冠ヘビー級選手権(27日、東京・両国国技館)に向けて、約12年ぶりに現役力士たちの胸を借り原点回帰を果たした。邪心を捨て去った曙は諏訪魔の挑発にも完全無視を決め込み、王道の綱取りを目指す。
第64代横綱が大相撲時代の威風堂々たる風格を取り戻した。
曙は角界の頂点まで駆け上がり、外国人初の横綱として隆盛を極めた原点・東関部屋の朝稽古に合流。上半身と右足のタトゥーを覆い隠し、まわしを締めて稽古場に現れた。四股を踏み、テッポウで体をほぐすと気合十分でぶつかり稽古に突入。相手の胸を借りたのは、2001年に角界を引退してから初めてだ。
稽古中から師範代らしく「相手を壁まで吹っ飛ばすぐらいの勢いでやれ!!」と弟弟子たちにゲキを飛ばした曙は、その言葉を自ら実践。立ち合いから東幕下52枚目の高三郷を圧倒し、稽古場の壁に激突させた…。
若かりしころの日常に浸りつつ、大成する極意も思い出した。
「初心は毎日忙しくしてると忘れるというか。思い出させてくれた。横綱になりたくてなったんじゃない。一生懸命頑張った成果が横綱だった。3冠も同じ」
タイトルを意識せず、目の前の一番だけに集中することが結果につながるという。だからこそ、諏訪魔の挑発にも乗らない。諏訪魔は「万力スリーパー」や、曙の必殺技である「ヨコヅナインパクト」を拝借したオキテ破りの脳天杭打ちの投入を示唆した。
これまでならカーッと頭に血が上るところだが、まるで修行僧のような無我の心境に達した曙は「どうぞ。自分ができることをぶつけるだけ。ダメなら自分が持ってるものが足りないということ」と受け流す。心技体が整い、静かに燃えることこそが曙の本領。
諏訪魔を国技館の壁まで吹っ飛ばしそうだ。
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