僕が局アナ時代の４～５年前。番組制作会社スタッフと飲んでいると、こう嘆いていました。「ＣＸ（フジ）にどんな企画を持っていっても、番組を作ったことのない編成局員に『これで数字（視聴率）取れるの？』って、ほとんど却下されてしまう」

　そういった企画はほとんどテレビ朝日さんに流れたそうです。今や絶好調のテレ朝さんは、番組制作会社の企画を一旦、深夜枠で試そうとする。それで成功したらゴールデンタイムに移行。どんな企画でも一度はチャレンジしようと背中を押してくれるそうです。

　６月２７日には亀山千広社長（５７）の新体制に変わりました。亀山社長は現場を重んじる人だと聞いています。果たして事務所から侵食されているこの慣習を打破できるでしょうか。

　もう一つのキーワードは「時代錯誤」です。

☆ はせがわ・ゆたか＝１９７５年８月１２日生まれ、奈良県出身。立命館大卒業後、９９年４月にフジテレビにアナウンサーとして入社。朝の情報番組「とくダ ネ！」などで活躍。２０１３年４月にフリーに転向。８月３０日に著書「いつも一言多いあのアナウンサーのちょっとめったに聞けない話」（小学館）を出版し た。