【元フジテレビアナ・長谷川豊「すべてお話ししますがなにか?」(連載19)】
「フジテレビは、フェラーリじゃないといけないんだよ」
僕の古巣フジの上層部はいまだにこう胸を張っているそうです。不景気のご時世ではプリウスが支持されているんですがね…。いまだにみんなの憧れはバブルだと思っているようです。
フジの問題点をもう一つキーワードにするなら、「時代錯誤」。局の上層部はこりもせず「あの時代が楽しかった。あのころのフジテレビを取り戻そう」と言っているそう。“取り戻す”ではなく新しいものを“作り出す”にシフトしなければいけないはずです。
その言葉通り、時代に合わなくなったため終了した番組をリバイバルし続けています。例えば、9月16日に最終回を迎えた月9ドラマ「SUMMER NUDE」。これは、1997年夏クールの月9「ビーチボーイズ」の“焼き直し”。
他にも、バラエティー番組「ジェネレーション天国」は「クイズ!年の差なんて」(88~94年)、10月から復活予定のバラエティー番組「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」は「なるほど!ザ・ワールド」(81~96年)、今年3月に、放送開始わずか5か月で打ち切られた料理バラエティー番組「アイアンシェフ」は「料理の鉄人」(93~99年)、バラエティー番組「テラスハウス」は「あいのり」(99~2009年)…こんなにもあるのです。
この不景気で、テレビ朝日さんの番組が「獲ったど~!!」って節約生活を番組でやっているのに、高級食材をバンバン切り捨てる「アイアンシェフ」がウケるはずがない。
上層部が昔にこだわるのは、その時代が単純に楽しかったからなようです。バブル期の局員の年収は1500万円以上。視聴率3冠を取るたびに、臨時ボーナスが毎週1万~3万円出ていたとか。どんな領収証でも切れたみたいです。真偽は分かりませんが、僕が入社2~3年目で聞いたのは、事業局の局員が「昔は何でも領収証が切れたなあ。車も領収証で買ったし」なんて話でした。
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