東京都三鷹市の自宅で刺殺された高校生女優・鈴木沙彩さん(18)の葬儀が11日、同市内の教会で行われた。400人もの親族と友人らが訪れ、早すぎる死を悼んだ。一方、池永チャールストーマス容疑者(21)が、鈴木さんを襲った後の逃走ルートを下調べしていた可能性が浮上。一見、直情的なストーカー殺人のように見せかけてはいるが、実は周到に計画を練っていたことが分かった。
池永容疑者の供述から11日、凶器に使われたとみられるナイフが発見された。事件現場から西に500メートル離れたマンションとマンションの隙間に、埋められていたという。同じ場所では、既に池永容疑者が捨てたカバンが見つかっており、捜査本部は事件に使われたものかどうか調べを進めている。
問題はなぜこの隙間だったか、だ。近隣住民の女性は「事件当日のまだ犯人が逮捕される前に、近所の方がこの隙間を調べているんです。懐中電灯を照らしたけど、見つけられなかったの」と話す。
この隙間は、「三鷹台駅前通り」という交通量の多い大通りに面している。通りからライトを照らしたが、池永容疑者の姿を発見できなかった。それには理由があった。
「この隙間は大通りから入ってしばらく行くと段差になっていて、そこからカバンと凶器が見つかったんです。だから、懐中電灯で照らしても分からない。犯人は逆から隙間に入ってきたんですよ」(前出の女性)
1人通るのがやっとの隙間を進むと、約1メートルほどの段差があり、しゃがめば身を隠すこともできる。逆側はマンションの駐車場につながっているが、地元の人でも想定外の場所だったという。
付近に住む男性は「下見していたとしか思えない。事件を起こした後、ここに隠れると決めていたに違いない。逃げてから捕まるまで1時間半もかかっているけど、ここにいて様子をうかがっていたんじゃないか」。現場から身柄確保の場所までは、徒歩で約15分ほどの距離しかない。
隙間から逃げ出す際は「警察犬の反応が悪かったから、大通りは通ってないってことみたい」(前出の女性)という。
「足取りを確認するために警察犬が使われたのですが、すぐにやめたって警察の人が言うんです。この辺は犬の散歩が多いし、捕まった場所の近くには動物病院があるでしょ。メス犬のニオイばっかりで、オスの警察犬の鼻が全然利かなくなっちゃったって」(同)
まさか警察犬をまくことも計画して、隠れ場所を探したのだろうか!?
ストーカー殺人事件といえば、自分のものにならないことが分かったら、カッとなって直情的に殺害することが多い。そもそも、ストーカーは自分を客観視できないからだ。
しかし、池永容疑者は綿密に計画を立て、確実に実行した。強い殺意がみてとれる。
また、鈴木さんが三鷹署に相談した際、署員がかけたケータイ番号は池永容疑者のものではなく、友人の番号だった。鈴木さんと交際時、池永容疑者は友人からケータイを借りていたという。
9月27日の夜行バスで京都から上京すると、翌28日に吉祥寺の量販店でナイフを購入。10月1日と4日には鈴木さん宅付近で姿が目撃されている。鈴木さんの行動パターンや、逃走経路を下調べする時間はたっぷりあった。
池永容疑者は鈴木さんが警察にストーカー相談していることは知らなかったとみられる。通報されたことで“ストーカー”扱いされたと激情に駆られてではなく、かなり前から綿密に練った計画的犯行だった可能性が高い。
千葉・幕張メッセ(9月20~23日)で開催された「東京ゲームショウ2013」。ゲームの祭典を彩るフォトジェニックたちの姿を集めた写真特集です。
“女子アナセクハラ被害”を激白した元フジテレビアナ・長谷川豊がマイクをペンに持ち替えて、女子アナたちの嘔吐事件、不仲疑惑、未成年アイドルとの飲酒騒動など“とくダネ”大放出!