毎日新聞 10月11日(金)9時29分配信
プロ野球・DeNAの小池正晃外野手(33)が今季限りで15年の現役生活を終えた。横浜高校時代は1998年の甲子園で春夏連覇を経験し、翌年、DeNAの前身・横浜に入団。その後、中日に移籍したが、昨年からは再び地元横浜に戻ってきた「ハマっ子」。そんな小池の引退をチームメートやファンは惜しみ、引退セレモニーが行われた今季最終戦は感極まる試合となった。
8日、横浜スタジアムでの阪神戦。今季14試合目の出場となった小池は7番・一塁で先発出場した。四回に今季初本塁打の勝ち越し2ラン、八回にも一発を放つなど4打数3安打3打点の活躍。「最後の最後でプロ15年間の集大成のプレーができた」と語った。
横浜市出身。横浜高2〜3年の時、外野手として松坂大輔(米大リーグ・メッツ)、後藤武敏(DeNA)らと公式戦44戦無敗の記録を打ち立てた。98年のドラフト会議では横浜に6位指名を受けプロ入り。2005年には20本塁打をマークしたが、けがもあってレギュラーに定着できず、08年から中日に移った。
ここからが小池の「横浜愛」。11年オフにフリーエージェント(FA)権を行使し、中日から古巣に復帰。その理由はこうだ。
「野球を始めた横浜で終わりたかった」
それだけに、プロ生活最後の打席は目が潤んで「白い球が来たら振るしかなかった」という。昨季から高校時代以来のチームメートになった後藤も目を真っ赤にして「あの頃の思い出がよみがえってきた」。そして、こん身の一打は左翼席へ飛び込む劇的な本塁打。ダイヤモンドを回って生還した小池を次打者サークルで迎えた高校の先輩、多村仁志もユニホームの袖で涙をぬぐった。
選手生活15年間の自己評価を「そんなに大した成績も残せず、1軍と2軍を行ったり来たり」と言うが、来年からはコーチに就任する。中日在籍時に2度のリーグ優勝を経験した小池は「中日は練習量も多く、考える前に体を動かさないとついていけなかった」。DeNAは今季もクライマックスシリーズ進出を逃しただけに、チームの底上げに力を尽くす考えだ。【飯山太郎】
最終更新:10月11日(金)12時12分
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