タクシー運転手への暴行容疑で１３日に逮捕され、１４日の送検後に処分保留で釈放された元サッカー日本代表・前園真聖氏（３９）が同日、都内の所属事務所で謝罪会見を開いた。
　
　前園氏は「私の軽率な行動により、被害者の方を始め、たくさんの方々にご迷惑をかけたことをお詫び申し上げます」と神妙な面持ちで深々と頭を下げた。暴行に至った経緯は、１３日午前１時ごろから六本木で友人の誕生日会に参加し、同５時ごろに新宿へ移動して同８時ごろまで飲酒を続けて泥酔。その後タクシーで自宅付近に到着したが代金を支払わずに降車し、運転手が追いかけてきた際に暴行に及んだ。

　暴行後に代金として１万円を車内に置いたこと、釈放後に被害者の運転手に電話で謝罪したことなどを説明。また昨年１０月にも、酔ってタクシーに乗車した際に運転手と口論になり、翌日謝罪するトラブルを起こしたことも明かし「自分の考えの甘さや心の隙があり、責任ある行動が取れていない結果」と自戒。すでに被害者とは示談が成立しているが、後日改めて謝罪に出向くという。

　評論活動については「今の自分の状態でサッカーを語ったりメディアに出ることはやるべきではない」と当面は自粛する意思を表明。ただ自身が主宰するサッカースクールは「まずは子供たちに謝って、必要としてくれる方が一人でもいるなら続けたい」との希望を口にした。

　サッカー界の超有名人が起こした事件だけに、今後も波紋が広がりそうだ。