やはり深刻な食料危機に見舞われていた。北朝鮮の金正恩第1書記が、キノコの生産拡大に向けた研究に異常な執着心を燃やしている。
正恩氏が国家科学院の「中央キノコ研究所」を視察したのは8日のこと。その際、キノコの生産拡大に向けた研究の重要性を強調したが、これは祖父の故金日成主席、父親の故金正日総書記の遺訓に従ったものだ。
朝鮮中央通信によると同研究所では、過去2代の最高指導者がビタミン、ミネラルなどの豊富なキノコを国民に供給するよう気配りしてきたと説明し「遺訓を貫徹する上で研究所の役割はとても重要だ」と伝えている。ひょっとしたら、裏で危ない毒キノコでも研究、栽培しているのか?
「コリア・レポート」の辺真一編集長は「北朝鮮の主食は米やトウモロコシです。それがなぜキノコなのかといえば、農作物の刈り入れまで食料不足が深刻で、それを補う手段として“キノコ、キノコ”と言っているんです。国民が食卓に並べられる食物が、キノコぐらいしかないということです」と指摘する。
北朝鮮の食料事情は年々、深刻な状況に追い込まれている。肥料の生産工場が、原材料や燃料の不足、設備の老朽化で稼働できず、作物が十分に育たないことから凶作が続いている。
水産物も、漁船の燃料不足で遠洋漁業ができず魚が食べられない状態。平壌市民と違い、貧しい農村で暮らす人たちの食料といえば中国から輸入したトウモロコシなど安価な穀物ぐらい。これでは、餓死者が急増するのも当然だろう。
「正恩氏が最高指導者に就任して1年がたちますが、食料問題は全く改善されずダメです。逆にいうとキノコ栽培が精一杯なんでしょう。こんな時だからこそ、最高指導指導者は農村地域を視察して農民を励ますべきなのに、それもやらない。北朝鮮の指導者として失格ですね」(辺編集長)
同研究所を視察した際に、正恩氏はキノコの前で笑みを浮かべて写真撮影に応じているが、笑っている場合じゃない…。
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