(cache) Chosun Online | 朝鮮日報

イランで逮捕の韓国人、裁判で弁護士の援助受けられず

 イランを旅行中にスパイ容疑で逮捕され、今年9月に一審で懲役7年の実刑判決を言い渡された韓国人男性のAさん(41)が、弁護士との面会もできないまま裁判を受けていたことが、15日までに明らかになった。韓国政府は韓国領事の裁判への参加を要請したが、イラン政府は「セキュリティー問題に関わる」としてこれを拒んだという。

 Aさんは昨年10月、警察署や大使館などを撮影し、外国の政府に渡そうとしたとして逮捕された。連絡が取れないことを不審に思った家族が韓国外交部(省に相当)に問い合わせ、同部がイラン側に確認を要請した結果、イラン政府は逮捕から75日後の昨年12月、ようやくAさんの逮捕を在イラン韓国大使館に通知した。

 外交部は今年1月からこれまでにAさんと7回の領事面会、1回の弁護士面会を実施したとしているが、弁護士との面会は一審判決を受けた後の今月初めに行われていたことが明らかになった。軍事裁判所などの特殊裁判所ではなく、一般の裁判所で裁判が行われたにもかかわらず、弁護士の援助を全く受けられなかったことになる。

パク・スチャン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース