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事件
白斑を10カ月放置 外部調査強く批判 カネボウ社長ら処分
2013.9.11 18:28
[不祥事]
カネボウ化粧品は11日、美白化粧品で肌がまだらに白くなる白斑の被害が相次いでいる問題で、外部の弁護士による第三者調査報告書を発表した。報告書は、化粧品と白斑の因果関係が疑われた昨年9月時点で適切な対応をすべきだったと指摘。今年7月の自主回収まで10カ月間、対策を取らなかったと強く批判した。
調査に当たった中込秀樹弁護士は記者会見で「カネボウは消費者よりも商品を優先していた」と厳しく指弾した。これまで被害症状が確認されたのは約1万人に上る。
これを受け、カネボウの夏坂真澄社長は記者会見し「発症された方に深くおわびしたい。発症者に笑顔が戻るまで対応する」と謝罪。責任を明確にするため、夏坂社長が役員報酬の50%を6カ月間返上するなどの処分も発表した。
報告書は、大学病院の指摘を受けて確定的に因果関係を認識した今年5月から公表まで「約2カ月を要したのは遅きに過ぎた」と指摘。「異常が発生したときにどこに情報を集中すべきか定まっていない」と組織体制の不備にも言及した。
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