カネボウ:美白化粧品問題 「白斑被害、気軽に相談を」 17人が県弁護団を結成 /静岡
毎日新聞 2013年10月10日 地方版
カネボウ化粧品の美白化粧品で肌がまだらに白くなる「白斑」被害が出ている問題で、県内の弁護士17人が9日、被害対策弁護団「カネボウ美白化粧品被害県弁護団」を結成した。県内から相談を受け付け、全国の弁護団と連携を取りながら、補償の交渉や訴訟を検討していくという。
青山雅幸・弁護団長ら有志が4日に実施した電話相談では、県内22人から相談が寄せられ、うち30〜60代の女性18人に白斑被害が確認された。相談の中には「カネボウの社員が一度訪問しに来たが、それっきり」「治ったら連絡を下さいとだけ言われた」というケースもあったという。
同社によると、把握している被害者数(9月29日時点)は全国で1万3959人。うち県内では408人が確認されているという。青山弁護団長は「電話で相談された人は氷山の一角。回復までも時間がかかるだろう。気軽に相談してほしい」と呼びかけている。
今後は11月2日にも被害者相談会を実施予定。相談窓口は▽中部・ライトハウス法律事務所(054・205・0577)▽東部・こだま法律事務所(055・941・9750)▽西部・平尾法律事務所(053・457・4433)。【荒木涼子】