カネボウが美白化粧品の回収を発表して3か月。同社によると9月29日現在、当該商品を使用して白斑が出た消費者はさらに増加し13959人になった。10月11日、毎日経済新聞網が伝えた。
カネボウは今年7月初め、美白化粧品を使った顧客の肌に白斑が現れたとの訴えを受け、全アジアで8ブランド54種類の美白化粧品を自主回収すると発表した。その後、被害を受けた消費者の数は増え続ている。カネボウは当時、これら消費者の医療費を負担すると表明している。
カネボウの中国市場担当者は「中国は自主回収の対象になっていないが、海外で購入した人もいるため、そのような製品の回収を行っている」と語った。
この不祥事はカネボウに多大な影響を及ぼしている。直接的な経済損失額はすでに親会社の花王の予想を上回り、カネボウが最近発表した2013年上半期の財務報告によると、自主回収で同社は56億円の特別損失を計上し、純利益も前年同期比5.1%減少した。
被害者の治療だけでなく、影響は組織再編にも及んでいる。花王は今年8月、2006年の買収以来、研究開発と品質管理部門を独立させていたカネボウの品質管理部門を花王に統合することを決定した。
また、カネボウの経営層10人は、すでに報酬の自主返上を決めている。カネボウ広報は「自主回収の費用の大きさや今回の事件の損失を考慮し、決定した」と表明している。
(編集翻訳 浦上早苗)
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