＜ベラルーシ1-0日本（国際親善試合、15日）＞ＦＷ香川真司（２４＝マンチェスター・ユナイテッド）は何度も好機を作りながらセルビア戦に続き不発。試合後の取材エリアでは珍しく１５分近く独演会を行った。

　今季は所属のマンチェスター・ユナイテッド（イングランド）で出場機会に恵まれていない。このため、今回の欧州２連戦で何より痛感したのが試合勘の衰えだったという。「体のコンディションもそうだし、ボールタッチもそう。いきなり試合をすることが難しかった…」（香川）

　早くも冬の移籍市場では古巣ドルトムント（ドイツ）への移籍が浮上しているが、周囲の雑音を封印するかのように、マンＵに残留してのレギュラー取りを誓う。香川は「チームで勝ち取らなければいけないことがある。試合に出ないと」と１０回近く繰り返した。

「自分には積み重ねてきたものがあると思う。弱気になることはしたくないし、自分がマンチェスター・ユナイテッドのプレーヤーだから、何でもできると勘違いしてもいけない」と自分に言い聞かせるように話し、必死に前を向いた。Ｗ杯まで残り８か月。マンＵでもザックジャパンでも日本の１０番の正念場が続く。