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戸田恵子 先生こそアンパンマンそのもの

08年7月 アンパンマン映像化20年記念パーティーで。中央左は戸田恵子、同右は山寺宏一
08年7月 アンパンマン映像化20年記念パーティーで。中央左は戸田恵子、同右は山寺宏一

 やなせたかしさん(享年94)の訃報を受け、日本テレビ系アニメ「それいけ! アンパンマン」で、アンパンマンの声を1988年(昭63)の放送開始から25年間演じている女優戸田恵子(56)が15日、追悼コメントを発表した。

 「やなせ先生こそがアンパンマンそのものでした。いつでも優しさで私達を包んでくださり、分けあうことを教えてくださった」

 戸田は幼児を対象にしたアニメ「アンパンマン」の出演依頼に、戸惑いはあったという。しかし、演じ始めて、最高のアニメと思うようになった。アンパンマンはパワーダウンするのを分かっていても自分の顔をちぎり、おなかのすいた子供に食べさせる自己犠牲のヒーローで、へなへなになったり、格好の悪いところもあるヒーローでもある。その姿は94歳になるまで、子どもたちに夢と希望を伝え続けた、やなせさんに重なっていた。

 「ひたすらありがとうございましたと感謝を申しあげるしかないのですが、今は決してなくしてはいけない大切な道しるべを喪(うしな)った感覚です」

 「アンパンマン」収録は毎週月曜日の午前10時から午後3時までと決まっており、戸田が25年間で休んだのは、高熱による数回だけだった。子供なら誰もが通っていく「アンパンマン」との出会いを戸田は幸せに感じていた。

 コメントは「悲しすぎて全く力が入りません。合掌」と結んだが、アンパンマンに半生をささげたやなせさんの遺志を受け継ぎ、戸田は演じ続けるつもりだ。

 [2013年10月16日6時55分 紙面から]

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