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村田「自分が主役」12・6プロ2戦目

フォトセッション時にセンターポジションを譲り合う、左から井上尚、八重樫、村田
フォトセッション時にセンターポジションを譲り合う、左から井上尚、八重樫、村田

 ボクシング界の主役になる! ロンドン五輪男子ミドル級金メダルの東洋太平洋、日本同級1位・村田諒太(27=三迫)が12月6日、東京・両国国技館でデイブ・ピーターソン(27=米国)とプロ2戦目に臨むことが15日、発表された。都内で記者会見に出席した村田は、世界で注目される中量級に殴り込みをかける立場を「主役」と表現し、自らを鼓舞した。

 会見冒頭のあいさつでマイクを握った村田は、張り詰めた表情でプロ2戦目への思いを口にした。「自分がボクシング界の主役であることを見せるために頑張りたいと思います」。

 8月25日に、東洋太平洋ミドル級王者・柴田明雄を2回TKOで倒す鮮烈なプロデビューで、この日の記者会見にも約100人の報道陣が詰めかけた。八重樫、井上らがそろった豪華な興行。「緊張して言葉足らずでした」と苦笑したが、自らを「主役」と表現した真意は、世界に通じる階級=中量級を主戦場としている自覚の表れだった。

 先月14日に米ラスベガスで開催された、世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)-WBA・WBC世界スーパーウエルター級統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)の53億円マッチを引き合いに「あそこに飛び込んでいくのがボクの夢。ボクの階級に近いメイウェザーが世界の主役。殴り込みをかけたい」と熱い思いを吐露。その上で「世界の中心になれるようにやっていきたい」と将来像を思い浮かべた。

 大きな夢を実現するため、勝ち方にまで言及。体力とテクニックを武器にビッグマッチで判定勝ちするメイウェザーをライバル視するように「技術うんぬんではなく、倒して勝つという熱い気持ちがないと」。優等生的な発言が多かった金メダリストが、強気な気持ちを言葉にした。

 プロ2戦目の相手は、世界ランクには入っていないが6割を超えるKO率を誇るピーターソンに決定した。村田は「(相手は)ある程度のパンチ力はあると思っています。戦績も自分よりは明らかに上なので」と警戒した。決して甘くないプロの世界の頂を意識しながら、金の拳はプロ2戦目に向けて準備を進める。【藤中栄二】

 ◆世界の中量級 今年のメガファイトと言えば、先月14日のWBA・WBC世界スーパーウエルター級王座統一戦。WBAスーパー王者メイウェザー(米国)、WBA・WBC統一王者アルバレス(メキシコ)の激突は、両王者合わせると5350万ドル(約53億5000万円)のファイトマネー。特にメイウェザーはファイトマネーだけで4150万ドル(約41億5000万円)を手にした。これにテレビ中継のPPVボーナスやスポンサー料なども獲得し、6000万ドル(約60億円)以上を稼いだとされる。元世界6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)もウエルター級が主戦場で、中量級が世界のボクシングを盛り上げている。

 [2013年10月16日9時3分 紙面から]

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