11/3 木裏と木表
木は製材後も水分を含んでいるので、乾燥を続け、水分が抜けた分が収縮することになる。その収縮の法則性を理解することで、適切に建具、家具として用いることができる。
問1 柾目材と板目材の、どちらが変形しやすいか、且つその理由
答え 板目材
板目は年輪の円に接する方向で挽くため、木に裏・表が生ずるため。
木は、裏・表で収縮の度合いが異なるため。
一方、柾目は木の年輪にほぼ直角になるように挽くため収縮の度合いが少ない。
問2 板目材の変形の法則性は?
答え「木表」-製材品のうち立木のときに樹皮側に近い面- 凹面 に変形
「木裏」-その反対で樹心に近い面 - 凸面 に変形
問3 木表と木裏の各性格は?
答え 木表・・節が少なくて木目も光沢があり美しい。
木裏・・樹心に近い部分に節が出易く、削り方によってザラ付きも立ち易い。
問4 雨戸や外壁の下見板張りに使う場合は、表と裏のどちらを外側にするか?
答え 表側に木裏を使う
問5 敷居は、表と裏のどちらを上にするか?
答え 木表を上(反りを生かすと共に、木目がきれいな木表を室内装飾に使う)
問6 鴨居は、表と裏のどちらを上にするか?
答え 木裏を上(反りを生かすと共に、木目がきれいな木表を室内装飾に使う)